風見くんの読書の秋 | Anotherを愛する会

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原作:綾辻行人『Anotherシリーズ』のファンサイト。
主に同人小説とSSを掲載しています。
現在はイラストの勉強中なのですが、鬱障害・睡眠障害・ADHDを患っている為、捗っていません。
将来は手描きMAD・フィギュア・MMDもマスター出来たらと夢を見ています(遠い目)

望月「ねぇねぇ、風見くん。」
 
風見「何?望月。」
 
望月「風見くんはさ、エルヴァルド・ムンクって好き?」
 
風見「どうしたの突然。」
 
望月「この前、榊原くんと『ムンクの叫び』について語り合ったんだ。美術部以外の人で語り合える人がいなかったから、嬉しくなっちゃって。」
 
風見「そうなんだ。でも僕はその手の知識には詳しくないかなぁ。」
 
望月「そっか。風見くんは頭良いし物知りだからいけるかなと思ったんだけどな……(溜息)」
 
風見「(クラスメイトをガッカリさせるなんて委員長失格じゃないか!!!)あ、でも興味はあるかも!」
 
望月「本当に!?なら、これ貸してあげる!ムンクの画集!『ムンクの叫び』以外にも名画がたくさん載っているよ!」
 
風見「あ、ありがとう……。」
 
帰宅後、エドヴァルド・ムンクと『ムンクの叫び』について猛勉強する風見。
 
―――翌日
 
勅使河原「なぁなぁ、風見!」
 
風見「何?勅使河原。」
 
勅使河原「ほい、これプレゼント!」
 
満面の笑顔でプレゼントを差し出す勅使河原。

風見「え!?どうしたの突然!?地震でも起きるんじゃないかなぁ……。」
 
プレゼントを開封する風見。すると現れたのはエロ本だった。
 
風見「どこの世界に学校で堂々とエロ本をプレゼントする幼馴染がいるんだこのドアホ!」
 
エロ本を勅使河原に投げつける風見。
 
勅使河原「いやぁ、お前もそろそろ優等生の仮面を剥がしたらどうかなと思って♥」
 
エロ本を拾い、風見に押し付ける勅使河原。
 
風見「くだらない!」
 
帰宅後、自室でとりえあずエロ本に目を通しているむっつりスケベの風見。
 
―――翌日
 
恒一「ちょっと、風見!」
 
風見「何?榊原。」
 
恒一「風見って読書はするタイプ?」
 
風見「え、うん、まぁそれなりに。」
 
恒一「なら、これ貸してあげる!」
 
本を差し出す恒一。
 
風見「え?何これ。」
 
本を受け取る風見。
 
恒一「僕のお気に入りのホラー小説!スティーヴン・キング先生の『シャイニング』!ホラー小説としては世界最高傑作とも呼ばれている名作だよ。丁度この前、辻井くんにも貸してあげたんだけど、物凄く面白かったって言ってたよ!」
 
風見「……(顔面蒼白)」

恒一「あっ……もしかして風見ってホラー苦手?」
 
風見「いや、全然平気だよ(汗)ありがとう、榊原(苦笑)」
 
帰宅後、本を読み終えるものの、その日から夜の暗闇が怖くなって一人では眠れなくなり、勅使河原を電話で呼び出す風見。
 
―――END。
 
<追記:2021年10月8日>
※タイトルを『風見くんの日常』から『風見くんの読書の秋』に変更しました
※今更ですが恒一がお薦めするホラー小説は『シャイニング』より『It』の方が良かったかなぁ?(汗)
 
<追記:2022年9月23日>
※今更ですが恒一がお薦めしたホラー小説『シャイニング』を執筆した原作者であるS・キング先生のファーストネームの日本語表記は正しくは“スティーブン”ではなく“スティーヴン”なので、修正を行いました。
スティーヴン・キング先生 及び 『シャイニング』のファンの皆様、大変失礼しました。
尚、2022年8月13日に東京オカルト倶楽部様が出版された『Another アニメ10周年記念企画本 ANNIVERSARY アニバーサリー』の同人誌に掲載されている本作でも“スティーブン”と誤字で記載されています。どうか寛大なお心でお許し下さいませ。
※恒一が風見にホラー小説を薦めた際の風見の反応に“顔面蒼白”と言う単語を追記・修正しました。
※今更ですが風見の恒一に対する呼称は“榊原”と苗字の呼び捨ての方が風見ファンの皆様にとっては望ましかったかもしれませんね。すみませんorz
 
<追記:2022年12月19日>
※追記・修正を行いました
 
<追記:2023年6月27日>
※追記・修正を行いました。
※個人的にはアニメ版においてもコミカライズ版の様な恒一・勅使河原・望月・風見の仲良し四人組が見たかったので、恒一と風見についてもお互いに苗字の呼び捨てで呼び合う親しい関係が望ましいので、修正を行いました。