知らない土地に行くのは、あまり得意じゃない。
エネルギーの変化に敏感だから、旅の前はどうしても身体が緊張する。
だけど好奇心は旺盛だから、気持ちは瞬間移動してる。
身体のバランスも崩しやすいからちょっとそこは考える。
年に一度の家族旅行。
行き先は群馬県みなかみ町。
初めて訪れる土地。
水源が豊富だと聞いていた。
今回お世話になった宿では
基本的にシャンプーや石鹸の使用はNG
決められた内湯だけ。
そんな環境への配慮がとても美しいと感じた。
宿のすぐ横を流れる川。
点在する露天風呂に、湯けむりがゆらゆらと立ちのぼる。
山の中だったので、しっかりと車酔いもした。
でも埼玉とは違う空気感に、深呼吸をひとつ。
一日お世話になるこの土地にご挨拶をした。
(娘も私の真似をして、手を合わせていた)
夜の静けさの中で温泉に浸かっていると、
身体の境界がほどけていくようで、「還る」という言葉がふっと胸に浮かんだ。
自然に還るというより、自分に還る。
五感が満たされると、魂が"ココ"に戻ってくる。
普段どれだけ自分のものではない感情や表情や選択をしているのかと気がつく。
好きな色、香り、音、リズム。
感覚として知っていないと、永遠に”本当の自分”にチャンネルが合うことはない。
その感覚をフラットに思い出すのに、
温泉に浸かるのはとても良い方法だと思う。
身体も温まって緊張もほぐれる。
第2章は今の私の理想が詰まった雑貨屋さんに行ったお話**






