あなたの意思で「環境」が変えられない場合は、「精神的」に距離を取る方法があります。「嫌いな人」のことを考えるのは最小限にして、あなたの心の中「精神的」に離れることを意識しましょう。
「嫌いな人」が普段近くにいる環境の場合、どうしてもその人に意識が行ってしまいます。ひどい場合は家に帰った後も、ずっと「嫌いな人」について考え続けてしまいます。
「想像の世界」と「現実の世界」を区別することが出来ない脳にとっては、ずっと「嫌いな人」と一緒に居る状態です。 これでは、あなたの心は常に苦しいままで、休まる時が無くなってしまいます。
以前、ちょっとしたミスを見つけては、キツイ言葉や嫌味な指摘をする職場の先輩に悩んでいた方からのお話を伺いました。話し始めた時は、「嫌な先輩」から意地悪を言われた時の腹立たしくて悲しい気持ちが強く、仕事上のミスを注意されたことも「人間だから間違うのは仕方のないのに、細かくてムカつく」と怒りの感情があふれていました。
誰だって先輩からチクチクと細かい指摘をされて、嫌味を言われては腹が立ちます。まずはじっくり怒りの気持ちをお伺いし、素直な気持ちを吐き出して貰うことから始めました。
これまでの嫌だったことを話しているうちに、「仕事のミスを指摘されたこと」にムカついていたのではなく、「きつい言葉で嫌味を言われたこと」に、腹が立っていたと言う気づきがありました。
その後は「仕事なんだから、ミスをした自分も悪かった」と言う反省と「細かく見てくれているのは助かる」と先輩の「良い面」にまで気持ちが向く様になりました。
一旦気持ちが整理されたことで、次に「どうやって精神的な距離を取るか」と言う方向のお話が出来るようになりました。
「思い出しても、それ以上繰り返さない」=「手放して離れる」ということなので、これからは、先輩に何か嫌味を言われても「でも私は大丈夫。先輩ありがとう」と区切りの言葉を決めて、それ以上思い出さないと言うルールを決めることになり、今は習慣づけられるように練習中です。
精神的な距離を取る=手放して離れるためには、
1. 嫌な気持ちを全て吐き出し、気持ちの整理をする。
2. 自分が普段、嫌な人や出来事をどれだけ繰り返し思い出しているか気づく。
3. 自分で「区切り」を設定して、精神的な距離を保つことを意識する。
最初は難しくても、「区切り」を決めること「意識すること」で脳も切り替えしやすくなり、ダラダラと考え続けるのを止める効果があります。
あなたに安心して嫌な気持ちを吐き出す相手が居なければ、私がお伺いします。
一緒にあなただけの「区切り」を設定して、嫌な人に振り回されるのを止めましょう。
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