ヒロシマ記者が歩く戦争格差社会アメリカ/田城 明
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アメリカがいかに戦争に依存し、
そして戦争によって疲弊しているか
『世界で最も豊かな国』の内情のルポルタージュ。
軍事費は拡大を続け、
その一方で国民の生活は困窮し格差がより広がっていく。
政府は、あらたな生物兵器工場の建設、
核ミサイル実験に予算をつぎ込む。
その一方で、
9.11で健康被害を受けた市民人々は補償もなく薬代も払えない。
ハリケーン・カトリーナの復興もいまだすすまない。
高額な医療保険料は月12万円にものぼり、
国民の7人に1人約4600万人が医療保険未加入。
適切な医療を受けることもままならない。
またイラク退役軍人の体は劣化ウランによって蝕まれ、
ホームレス化する退役軍人は後を絶たない。
ハワイ・オアフ島の真珠湾には
軍が認めた除染が必要な箇所が750箇所もあり、
ハワイだけでホームレスが約6000人。
さらに、戦争によって生じた貧困層をターゲットとした入隊勧誘。
『自由の国』であるはずが、
アラブ系アメリカ人、イスラム教徒への迫害が拡がり、
10万人以上が国外退去。
グアンタナモ収容所では拷問が行われ、
戦争反対の言論も弾圧される。
そして、寡占化されたマスメディアは政府に迎合し戦争に加担する。
こういったことが実例、インタビューを踏まえて紹介されている。
日本はアメリカに追従していていいんだろうか
(いやいいはずないよね)
と考えさせてくれる一冊。
★★☆