世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー/森 達也 | ちょっとずつ読んでいます。

世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー/森 達也

森 達也
世界を信じるためのメソッド―ぼくらの時代のメディア・リテラシー (よりみちパン!セ)

メディア・マスコミの流すニュースは、

正確かつ客観的・中立的なんてことはありえない。


ちょっと考えればあたりまえのことなんだけど、

ふと忘れて報道を鵜呑みにすることが自分にも。。。


以下、気になった記述を。


ナチスの最高幹部ゲーイングは、

「なぜドイツはあれほどに無謀な戦争をはじめたのか」

という裁判官の問に、以下のように答えた。


「もちろん一般の国民は戦争を望みません」

「でも、指導者にとって戦争を起こすことはそれほど難しくありません」

「国民に向かって、我々は今、攻撃されかけているのだと危機を煽り」

「平和主義者に対しては愛国心が欠けていると批判すればよいのです」

「このやり方は、どんな国でも有効です。」


これはイラク戦争にもあてはまるし、

ちょい前の日本の対北朝鮮にもあてはまる。。。


もう2個ほど気になった記述。


イラクのクウェート侵攻の2ヵ月後、クウェートの少女が、

イラク兵が病院で赤ん坊を床に叩き付けたなどと

涙ながらに議会で訴えて、アメリカ世論は一気に戦争に傾いた。


しかし、議会で証言した少女は、在米クウェート大使の娘であり、

イラク侵攻時にクウェートにおらず、議会での訴えは芝居だった。


同じ頃、海岸で油まみれの水鳥の映像が

アメリカをはじめ世界中で流され、

フセインは環境破壊まで行っているとのイメージが刷り込まれた。

これもまたっく無関係のタンカー事故の映像だった。


さらっと読めて深い本。おすすめ。


★★★