累犯障害者/山本 譲司 | ちょっとずつ読んでいます。

累犯障害者/山本 譲司

累犯障害者/山本 譲司
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秘書給与事件の山本元代議士の著。



新受刑者の約3割が知的障害者。

その約3割のうち約7割以上が再入所者。

しかも、その約2割が10回以上の服役者。



知的障害を持つ者が殊更危険なわけではない。

むしろ従順で健常者よりも危険性は少ない。



なのにどうしてこのような事態に陥るのか?



それは、刑務所の中で

障害を持つある受刑者が著者に語った

ひとことに集約される。



「俺ね、これまで生きてきた中で」

「ここが1番暮らしやすかった」



障害者とくに触法障害者をとりまく

「塀の中と外での不条理」のルポ。



刑務所を出ると行き場がなく

放火を繰り返しては刑務所に戻る老人。



記憶に新しいレッサーパンダの男の事件。

その影には福祉の手が差し伸べられず、

過酷な人生を送った妹がいた。



売春している時が

1番人間らしく扱われていると感じる女性。



障害者を食い物にする人々。

ある連続強盗事件で男は公判中だった。



強盗犯は手馴れた手口で犯行を行い、

犯行後すばやく逃走している。



にもかかわらず

逮捕・起訴された初老の被告人は、

重度の知的障害を持ち、

しかも足を引きずっている。



物証は何もない。

事件を詳細に語ったとする自白のみ。



検察は男を犯人として扱い、

弁護人もこれを争わない。

裁判官も疑いを挟まない。



そして公判が進む中、真犯人が捕まった。



無罪として釈放された男を迎えに来たのは、

初老の被告人と年もたいして違わない養父。



この養父は

他にも知的障害を持つ人々を養子としていた。



彼ら知的障害者を暴力で縛りつけ、

障害者年金を手にするために。。。



また聾唖者を狙う

聾唖者で構成された暴力団もあるという。



普段マスコミでタブーとされる問題なので、

はじめて知ることがたくさんありました。



聴者の使う手話が聾唖の人々に

あまり通じていないというのにも驚いた。



学ぶこと多すぎの本です。



★★★