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船橋市 お母さんのための『腸トレ® おなか健康教室』

便秘を解消し お母さんをキレイにして大切なご家族の幸せを提案します。

 

 

善玉菌が増えるためのエサとなりやすいのは糖質や食物繊維です。糖質は、ご飯やパン、麺類などの主食、砂糖などの糖分や炭水化物を指しています。食物繊維は糖質が鎖やネックレスのように長くつながったものですが、胃では消化されず、腸から吸収もされないものです。しかし、善玉菌は発酵によって食物繊維を分解することができるので、善玉菌のエサになるのです。

 

善玉菌を増やすものとして乳製品もあげられています。乳製品の中に含まれている乳糖が善玉菌のエサになるからですが、日本人は乳糖分解酵素が少なく、乳製品を摂っても乳糖が取りにくくなっています。日本人の体質的な特徴であるといっても、母乳や粉ミルクを飲んでいる乳幼児は乳糖分解酵素を持っています。長い歴史の中で乳製品を摂ってきた欧米人や北方系のアジア人などは成人になっても乳糖分解酵素が減りにくく、その働きも低下しにくくなっています。

 

ところが、日本人の場合は20歳に近づくと大きく減って、乳幼児の20%ほどにもなります。成人の20%ほどは乳糖分解酵素がほとんどない状態です。さらにその働きが大きく低下するので、牛乳を飲むと下痢をする人も出てきます。欧米人で牛乳を飲んで下痢をする人はほとんどみられません。

 

次回 『腸内環境を整えるのは生きている乳酸菌か?1』へ続きます。