このブログのウリは「本編」となる「食」も、野鳥などの「おまけ」におきましても、ヘタっピーな文章より こだわりの技術で撮った写真の方なのですが、写真撮影は光の当て方を間違えると見づらい結果となってしまい、反対に光の当て方がキマると素晴らしく見栄えのする結果となります。
そこで、今回は 本編となる「食」においても、また 野鳥などネイチャー系の写真でも、光の当て方(当たり方)で変わる状況と、それに対する著者なりの対応を中心に書いてみたいと思います。
みなさまが各SNSに添付される写真を撮影する際の何かの参考になれば幸いです。


くもり雨

新型コロナウィルスによる「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が各都道府県で延長されている中で、このブログをご覧のみなさまは お元気にされておられるでしょうか?
また、健康状態に変わりはなくとも外出を控えておられる関係上、この5月〜6月にかけての季節を感じることが出来ないみなさまもいらっしゃるかと思いますので、今回の記事の「おまけ」では神奈川県内の晩春〜初夏にかけての情景写真を添付いたしますので、どうぞご覧いただければと思います。


コロナウィルスの影響から、従来の料理写真が撮れずに始めた野鳥などのネイチャー系のインチキ撮影も、約1年が経過しようとしておりますが、飲食店の定休日さえ間違わなければ ほぼ撮影可能な料理の写真とは違い、被写体となる鳥や小動物・昆虫類などが撮影可能な場所にいなければ撮れ高の上がらない厳しさを痛感しているのが状況です。
つまり「数少ないチャンスを確実にモノにする」ことが求められ、有事に備えて練習を繰り返すことこそ肝要となるのですが、今回は その練習で撮った写真を含めて添付したいと思います。

おまけ1




著者は獲物(被写体)が豊富で、対コロナウィルス的にも密を避けられるため、県内各地の河川沿いで撮影する機会が多いのですが、それら各河川沿いの上空は軍用機の飛行航路となっている場合が多く、上の写真も春霞が漂う中で内陸部の基地へ着陸する直前と、同基地から離陸した直後の海上自衛隊所属の「対潜哨戒機 P– 1」を撮影したものですが、これは野鳥が飛んでいる状態を想定した練習撮影となります。

(写真解説1)

● 太平洋上での哨戒任務を終えて、所属基地に向けて着陸態勢に入った「P– 1」ですが、この練習撮影のポイントとしましては「直接光の当たらない機体下部(特に主翼の下)が黒ツブレしてしまう状況に どう対処するのか?」でしたが、引きつけ過ぎたこともあり、主翼の下に出ている2脚のギア(車輪)が見えないくらいツブレた写真になってしまいました。(上段写真)

● また上の写真とは逆に、これから哨戒任務に太平洋上へ向かうべく基地を離陸したばかりの「P– 1」ですが、飛行高度を確保すべく若干機首を持ち上げているのと、左(東)方向に旋回をし始めて機体が傾いたことにより機体下部にも わずかに光が入り、格納前の主翼の下のギア2脚の存在が かろうじてお判り頂けるかと思います。(下段写真)

おまけ2



「鉄は 熱い内に打て」という ことわざもあるので、早速近くにいた「アオサギ」の「アオ山 サギ男」君に協力してもらい、実践模擬練習撮影をすることにしました。

「アオサギ」は、この5月〜6月が繁殖期で河川沿いの茂みの中などで只今営巣状況が見られますが、この「サギ男」君は まだ若い個体らしく「色気より食い気」のようです。


(写真解説2)


● 水が温んだ河川本流で餌を物色している「アオ山 サギ男」君を発見!

カメラの設定を動体撮影の仕様にして、飛び立つ瞬間を息を殺して待つことにしました。(上段4分割左上写真)


● 待つこと約5分、遂に「サギ男」が曇天模様の空に飛び立ちましたが、フレームインさせてシャッターを切ることがやっとで、身体全体がシルエット調の写真になってしまいました。(上段4分割左下写真)


● 「アオサギ」は他の野鳥に比べて大型で体重も重めなことから、ゆっくり羽ばたきながら飛び立つイメージでおりましたが、この「サギ男」は「悪いことの常習犯で逃げ足が速いのか?」少しナメていたようです。(上段4分割右上)


● サギ類のガチ飛びの形態である、長い首を「Z」型に折りたたみ、脚を真っ直ぐに伸ばして空気抵抗を極力減らして飛ぶ高速・巡航形態に変形?しております。(上段4分割右下)


● 飛び去った先まで執念で「サギ男」を追いかけると、河川の対岸で水面に映る自分の姿を繁々と眺めておりましたが、多分「鏡よ鏡 鏡さん、神奈川県内で一番イケてるアオサギは誰だ…?」と、問いていたのかもしれません?(中段写真)


● ここでも「サギ男」が飛び立つのを待っておりましたが、10分後くらいすると再び飛翔しました。

ただ「サギ男」の翼の裏は 濃灰色/黒色だったので、結局黒でツブレしたような写真になってしまいました。※1 (下段写真)


※1 今回の記事の「おまけ1 .2.3」で添付しました各写真は、すべて「C社」の「EOS kiss M」(初代モデル)というエントリー向けミラーレス一眼にマウントアダプター(使用するレンズ規格の変換器具)を介して、同社の一眼レフ用の70–300mmの望遠ズームレンズで撮影しておりますが、ハイアマチュア用やプロ機のカメラを使えば間違いなく今回の黒ツブレ(反対に白トビも)の問題は軽減されます。



本 編


外食の機会が極めて少ない中、飲食店利用の記事も「数少ないチャンスを確実にモノにする」ことが肝要となるのだが、今回は やむなく昼食は外食に頼らざるを得ない状況だったため、このチャンスを最大に活かして記事化してみたいッ☝🏼‼︎

ただ「おまけ」でお届けしている記事の内容のような季節感を出すのは難しいため、タイムリー性は「おまけ」の記事で感じとっていただきたいといえるッー。※2


※2 いつもご覧のみなさまの中に「食」と「おまけ」の各記事は、すべて「同日に同じ市区町村内にて撮影している」と勘違いされておられる方が多いようですが、必ずそうだとは限りません。

「神奈川県内」は間違いございませんし、公立公園内などや著名な観光地などの公共性の高い場所は、詳細場所を公開しても一向に構わないとも思いますが、大勢の方が訪れたり 頻繁に人の出入りがあると支障の出そうな場所でも撮影しておりますため、「おまけ」の記事の詳細な撮影場所の情報は原則的に伏せさせていただいております。

何卒、ご理解を賜りたくお願い申し上げます。



ここは、平塚市岡崎地内に店を構える麺類と定食類の2枚看板のメニュー展開で営業する「阜新」(フーシン)という中華料理店であるッ☝🏼‼︎

中国人のご夫婦で営業されておりますが、取り扱いされているメニューは中国本土(離島を含む)で食べられている「中国料理」ではなく、その「中国料理」を基に日本でモディファイされた、いわゆる「中華料理」なのだが、基本的な調理法などは共通なため、あえて呼ぶなら「本格中華料理」を取り扱う店といえるッー。



こちらへは、JR東海道線の平塚駅北口より平91系統伊勢原駅南口行きの路線バスで矢崎バス停下車徒歩約6分、クルマでの来店が具体的で店舗の両脇に計7台分の駐車場が用意されており これを利用したいッ☝🏼‼︎

10年以上前の古い話になるが、以前は地域チェーンラーメン店の「よってこや」の本店級の店だった店舗を居抜き購入した店舗といえるッー。



今回、オーダーしたのは定食類メニューの中から「肉野菜炒め定食」¥780- であるッ☝🏼‼︎

出来れば「おまけ」の記事に添付する「季節感のあるメニューの写真を•••」という観点から旬のメニュー選択をしてみたいところだが、半ば強引に「春キャベツが使用されている」という点くらいしかないといえるッー。



「ありきたり」といえば、ありきたりなビジァルだが、中華料理フリークの日本人として食べ慣れた、何処か安心感のあるメニューであるッ☝🏼‼︎
今回の記事では、このコロナ禍の状況に加えて遅い昼食の時間帯での利用ということもあり、著者以外のお客さんがいなかったことから好きな席を自由に選択可能な状況下にあったことから、窓辺の太陽の光が斜め前方から入る ※3 席に陣取ったといえるッー。

※3 光と影の明暗差による立体感が出る この撮影状況のことを「半逆光(撮影)」と呼び、原則メニュー類(料理)の撮影は これで行うとされておりますが、自宅でテイクアウト品を撮影するならともかく、どの席に座るのか分からない普段の飲食店の撮影では困難なことです。


この主菜の肉野菜炒めには、下で詳細内容をご説明しておりますが、全7種類の食材が使用されている中で、半逆光撮影が上手くキマると この直上写真のような概況だけでも各食材の判別のつきやすい仕上がりになるのであるッ☝🏼‼︎

今回は、ほとんど真上方向から蛍光灯の光が ほぼ均一に当たっているのに加えて、直上の写真の皿をアナログ時計に見立てると、顕著に強めの外光(太陽光)が10時から11時の方向から差しており、これにより使用された各食材の色や質感がよく出ているのがお判りいただけることと思うッー。



食材の詳細な構成については、色彩のバリエーション豊かな豚肉・キャベツ・ニンジン・ニラ・モヤシ・タマネギ・キクラゲの7種類であるッ☝🏼‼︎

原則、このようなリフト撮影も半逆光撮影するのが「やはり立体感の出る質感描写が可能」といわれているが、著者個人は「子供のお絵かきのようだ」とされているベタっと塗り潰したような光源が後方から差す順光で撮るのが好きなため、今回はレフ板 ※4で窓からの外光をハネ返して、外光・天井照明・レフ板による外光の照り返し光の3方向からのミックス光で撮影したといえるッー。


※4 例えば、浜辺で水着姿の女性モデルを撮影する時に撮影助手さんが両手で掲げて、太陽光を柔らかく反射させてモデルさんの顔に光を当てるアレで、超小型サイズのものがカバンに入っており常時持ち歩いております。



キメとなるコンプリートリフトの画像だが、実際の味の方は中国人の方がつくる中国料理や中華料理にも ありがちな、日本人にとっての油ギトギトっ感もなく、食べやすい仕様の野菜炒めであるッ☝🏼‼︎

豚肉にかかる箸の影が少し気にならないわけではないが、斜め前方からの外光・真上からの照明光・ほぼ正面下部からのレフ光と、各食材の色や質感が上手く表現出来た写真と自負しているといえるッー。



ライスと、ザーサイに茹でモヤシを和えてボリュームを増量させた?香のものの詳細内容だが、今回は これを合わせたアッセンブルリフトをキメてみたいッ☝🏼‼︎

今回は光(照明)に趣をおいていたため、ライティングは ほぼ完璧な仕上がりとなりましたが、キメのショット(写真下段)のリフト位置が低いのと、ケータイ〜被写体(リフトしたライス)までの寄りが足らなかったため、背景(丼ぶり上のライス)が溶け込んでしまい、背景にもピントの合ったベタっとした描写になってしまったのが残念といえるッー。



続いて付帯する中華スープの詳細内容に移るが、醤油をベースとして刻みネギを浮かばせたものだが、これには各卓上に用意のある粗挽き黒コショウを添加してみたいッ☝🏼‼︎

この中華スープのような済んだ半透明な液体を撮影する場合は、当たる光の強さや色温度 ※5 により見える色が実際の色と変わってしまうので、撮影者自身の袂など うっすらと影が落ちる場所での撮影が好ましいといえるッー。


※5 光の波長に準ずるもので、例えば自然光の場合は 朝方は青っぽくなり、昼から夕方にかけては黄色〜オレンジ色へと時間により変化する状況の中で、撮影するタイミングでの色の状態のことです。



この記事の「サビ」となる肉野菜炒めのライス上でのリフト撮影画像だが、上で書いたようにカメラ〜メインの被写体までの距離が近く、カメラ〜背景となる丼ぶりのライスまでの距離が遠いため背景かキレイにボケて、リフトした肉野菜炒めが浮かび上がるように見えないだろうかッー☝🏼⁉︎

このように、少し気を使うことで撮影する料理の見え方が変わり、写真のクオリティが格段に向上するといえるッー。※6


※6 最初は気を使いますが、撮った写真をよく見直して自己研鑽し次の撮影に活かして、これを何回か繰り返すことにより、必ず何の気も使うことなく自然と撮影出来るようになります!


せっかくSNSなどで美味いメニューを取り上げても写真の撮り方次第で、そのSNSをご覧になった方の印象が変わってしまうため、これからも撮影技術の向上に努めたいといえるッー。

平塚市北部、伊勢原市南部方面でお食事の機会があれば、是非とも今回の中華料理店をご利用いただきたいッ☝🏼‼︎



おまけ3




その日は 5月でも暑いくらいの陽気でしたが、横浜市某区内の郊外のコンビニ店の駐車場で缶コーヒーを飲んで休んでいると、間近に「キィッ キィーッ」と「キジ⁉︎」と思われる鳴き声が•••。

クルマに望遠ズームのついたミラーレスカメラを積んでいたため、それを片手にコンビニ店の前の畑の中にある藪に向かい畦道を進んでいくと、何と そこには雄♂の「キジ山 キジ夫」と、雌♀の「キジ川 キジ子」の国鳥カップルが現れました!


(写真解説3)


● 左手側の背中を向けているのが雄♂の「キジ夫」で、右手側下でステルス効果を発揮しているのが雌♀の「キジ子」です。(上段写真)


● くどいようですが、2分割上段のケバいのが雄♂の「キジ夫」で、下段の写真の「産卵が近いのか?」地面の餌をむさぼり食べているのが雌♀の「キジ子」です。


● この時、カメラにつけていたレンズが野鳥撮影では副砲?脇差?クラスの焦点距離が70–300mmの(焦点距離が)短めのズームレンズ ※2 だったため、ナメクジが這うように 笑顔で?徐々に接近しながら、怖い顔をして著者を睨みつけている「キジ夫」のバストアップを撮ってやりましたが、真っ赤なトサカ状の肉腫だらけの顔面にパープル&エメラルドグリーンのラメ調の首、背中には著者の大阪のおばちゃん愛用の「ヒョウ柄」のジャケットを連想させるデザインと、最強にハデなデザインです!


● 有効程距離内に到達し、数分間に渡って何枚か写真を撮らせてもらいましたが、その間 雄♂の「キジ夫」は こちらをガン見し続け、一方の雌♀の「キジ子は地面の餌(草の実?)を食い放しでしたが、最後はカップル揃って背後の深い藪の獣道にゆっくりと姿を消して行きました。※3


※2 「C社」のEOS kiss シリーズは、イメージセンサー(フィルムカメラのフィルムに該当する撮像素子)が小さいため、70–300mmの望遠ズームレンズでも実質換算で1.6倍、つまり112-480mm相当の焦点距離となりますが、巷ではでは「野鳥撮影の標準レンズは600mm」ともいわれており、今回は「アオサギ」や、この「キジ」という比較的大型の被写体だったため救われましたが、小鳥類ではもっと苦戦を強いられたことと思います。


※3 この時、著者の耳には「キジ夫」の「マジでウザぇヤツだな!」という、心の中で呟いた捨て台詞が聞こえた気がしました。


郊外地区とはいえ、県庁所在地であり一大政令指定都市でもある横浜市内に、このような自然が残っていることに感動するとともに、今回の「キジ」などの鳥類に限らず貴重な動植物が生き続けられる環境の世の中になればとガチに思います。



最後に


昨今のデジタル電子技術や光学技術の進歩により、高価なカメラやレンズを揃えシャッターを押しさえすれば、誰でも素晴らしい写真が撮れる時代になりつつあり、それは たいへん尊いことだとも思いますが、ちょっとした撮り手の工夫・努力や発想の転換や根性?で、子供の幼稚園や学校のお遊戯会や運動会・学芸会を撮影するような安価なエントリークラスでパパ・ママ用のファミリー向けカメラや、例え今お持ちのスマホのカメラであっても、誰でも高いクオリティの写真が撮影出来るものと著者は信じております。



真紅のiPhone Ultimate Vからの投稿