お盆休みを直前にして、国では地方産業救済政策として 「Go To トラベルキャンペーン」なども行われておりますが、新型コロナの感染拡大を懸念し 今年の夏は行動自粛を余儀なくされている方々も多いかと存じますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
自称「写メラマン」の著者は、この機会に普段スマホで撮る料理写真や店舗内外の写真など じっくりッと撮る 静体撮影だけではなく、反射神経が要求される動体撮影にも対応すべく人のあまりいない河川などで野鳥や昆虫類の「食」の様子を撮影して気分転換をしておりますが、みなさまの中に「出かけて自然に触れたい•••」という方も多くいらっしゃるかと思いますので、今回は スマホを望遠レンズ付き一眼カメラに持ち替え神奈川県の春〜夏の自然を記録した画像も併せてお届けしたいと思います。
 
 
晴れ
 
コロナウィルス問題で自粛ムードが漂い、昼の外食さえも制限している傾向がある中にあって、今回は 神奈川県内の とある河川に住む1羽の雌のシラサギ(コサギ)の話をしたいッ•••
彼女は、地元の野鳥愛好家たちから「その子」とか、またの名を「ジュディ」と呼ばれる 渡りをしない神奈川県土着の いわゆる「留鳥」と呼ばれるサギで、それ故 場慣れしているためか?中国や韓国などから渡りで立ち寄る他のコサギやチュウサギ(これもシラサギ類です)などに比べ、餌の採り方が手慣れており 断然上手いのであるッー。
 

この日も河岸の水辺ギリギリっに佇み 水面の一点を見つめて、海から遡上して来たボラの幼魚を長く鋭いくちばしを使い一撃でGETしたり ※1、あの「ジュディ・オング」さんの名曲「魅せられて」の振り付けように「羽を広げたか⁉︎」と思うや、一瞬 軽く宙を舞い 空中から獲物を捕らえるのであるッー。
まさに「お見事!」なのだが、人は これを「蝶のように舞い、そして 蜂のように刺す」というのであろうッ•••。
 
※1 チュウサギやアオサギなど 一時的に共存しているサギ類や、カモやバンなど他の水鳥類などは水辺や川の中で棒立ちになったり、浮いたまま接近する魚を捕らえるだけですが、一方の「その子」(「ジュディ」)は アクティブに動き回り、わずか15分程の撮影時間中に10匹近い魚を捕食しておりました。
 

ところで「その子」というネーミングの由来だが、直上4枚(組)の写真をご覧いただくと「その子」に陽射しが当たった部分が眩しく白トビ(露出オーバー)しているのがお判りいただけると思うが、これは あの「エステの女王」とも異名をとった故「鈴木 その子」先生がマスコミの取材やTV番組に出演される際には、必ず強めのMy照明を顔面に照射させ シミや小ジワを白トビさせて消し去っていた あの状況に似ているからなのだが、野鳥撮影をされる方が晴天時のシラサギ類の撮影を忌み嫌う理由もここにあるのであるッー。※2
しかし、今回 著者が訴えたいことは そんな事ではなく、直上の写真最上・二段目で「その子」が口にしている餌のことで、画像をズームアップさせた二段目の写真からお判りいただけるかと思うが、これは 海から遡上して来た絶滅が危惧される 天然「ニホンウナギ」の幼生体(稚魚)=シラスウナギであり、人間(著者)様ですら簡単には口にすることの出来ないハイパープレミアムフードであり、簡単に口にしている「その子」に対し羨ましさを覚えるとともに、彼女がギリシャ文字の「Σ」(シグマ)型の姿勢で羽ばたき 飛び立つように、著者の心も ある場所に向け強く羽ばたき出したといえるッー。
 
※2 著者も普段の晴天時には 原則「その子」を含むシラサギ類の撮影はせず、今回の撮影当日も曇天模様だったため撮影を始めたのですが、途中から陽射しが出て来て直上2群目の全4枚(組)の写真は 明暗差(コントラスト)の極端に強い写真になってしまいました。
 

ここは、平塚市天沼地内に店を構える「うな勝」という魚卸売問屋が経営するレストランであるッ☝🏼‼︎
平塚の東側市境には、山梨県の桂川を源流とし津久井湖・相模湖・宮ヶ瀬湖を経由し相模湾に注ぐ1級河川の相模川がかすめるように流れており、その河口部に位置する平塚市南部には もともとは相模川産のうなぎを使用していた老舗うなぎ(川魚)料理店が多く存在し ※3、こちらの「うな勝」も そんな中の一店だといえるッー。
 
※3 相模川河口部に位置する平塚市で老舗うなぎ料理店の一店です。↓

こちらへは JR 東海道線の平塚駅北口より徒歩約10分、クルマをご利用の際には国道1号や129号各線からも ほど近く、店舗前には計6台分の駐車場の用意のある便利な利用条件であるッ☝🏼‼︎
今回は「その子」が何の躊躇もなく、いとも簡単にシラスウナギを捕食した様子を見て 突発的にうなぎを食べたい衝動に駆られたのだが、現状 千円未満で食べられるうなぎなど 大手牛丼チェーン店の「吉◯家」や「す◯家」のメニューくらいしかなく、唯一実績のある市場メシ食堂のあの店 ※4 も このコロナ騒動で県内各所の卸売市場内の食堂が一般客利用不可の状況が続いており、著者の必殺技も封じられているのが現状だといえるッー。
 


今回オーダーしたのは、うなぎ類のメニューの中ではデフォルトとなる「うな丼」¥1,180- で、ここで「えっ、千円未満じゃないの•••?」と思われた方々も多いかと思うが、牛丼チェーン店のうなぎメニューでは芸がないし ネットで平塚近隣のうなぎ専門店を4軒検索・確認した結果、これでも最安値だったのが こちら「うな勝」だったのであるッ☝🏼‼︎
「うな勝」の特徴として、うなぎを含む鮮魚類の卸売が主たる事業内容で、こちらのレストラン(事業)は その宣伝・広告のような意味があり 安く提供させている中、今年は シラスウナギが例年ほど不漁ではなかったことから いささかの期待をしていたのだが、この時点で「その子」に敗北感を覚える結果となってしまったたといえるッ•••。※5
 
※5 こちらでは「うなぎメニュー類は時価」という条件下にあって、土用の丑の日の前後という 今が一番うなぎメニュー類の値段が高騰している時期なので、秋以降などのオフシーズンのチャレンジでは「その子」の鼻を明かすことも可能かもしれません。
 

「負け惜しみ」(オタコオシミ)は書きたくないが、人間様の知恵とB食魂を絞り出し「打倒その子」だけに徹するのであれば、上に添付したメニュー表の写真から「ノンアルコールビール」¥330- と「肝焼」¥190- x 2本、これに「ライス」¥180- をそれぞれ単品オーダーすると、合計金額 ¥890- と余裕で勝利を手中にすることも出来たが、食紹介ブログとしてのクオリティが著しく低下してしまうため、今回は 気持ちよく「その子」に勝ちを譲りたいッ☝🏼‼︎
シラスウナギの不漁の主な原因ともされる地球温暖化による異常気象に加えて、新型コロナウィルスの流行など世界的な情勢においても不安要素が多い中で、たまには千円超過のA級メニューで景気をつけたいところといえるッー。
 
 
ここ近年 うなぎ料理を取り扱う店や大手牛丼チェーン店でも、うなぎの節約のため割いた半身を さらに正方形に近い形状に3等分にカットした、いわゆる「アベノマスク型」と呼ばれる仕様のうな丼やうな重が多い中で、さすがA級の値段だけのことはあり、かろうじて「筏(いかだ)型」という うなぎ一匹分をフルに使った蒲焼き本来の形態を保っているのであるッ☝🏼‼︎
最も安いベーシックメニュー故に若干痩せた うなぎが使われているのは否めないところではあるのだが、下の ごはんの露出度が少なめな堂々とした勇姿といえるッー。
 
 
確かに「その子」との勝負に破れはしたが、この蒲焼きの優れたクオリティを示すビジュアルに ご注目いただくとともに、この時期に「このコストで 海外産ではなく国産うなぎにこだわっている点」でも驚かされるのであるッ☝🏼‼︎
この蒲焼きに対してのチューニングは、各卓上に用意のあるフレッシュな山椒粉をふりかけ 深い香りを付加し、加えて ごはん(米)には追いダレを使用してみたいッー。※6

※6 過去にこの追いダレがキーとなるチューニング内容を取り上げた記事があります。⬇︎


いつもどおりに、約半分ほど食べ進んだ状態での断面撮影によるボリュームの検証だが、やや不足感はあるものの「その子」に負けた心の傷をこれ以上広げたくはないので、今回は普通盛りで臨んだが、予算に余裕があれば ごはん大盛(+¥130-)にすることで、ほぼ倍くらいのボリューム感が得られるのであるッ☝🏼‼︎
特にシラスウナギが不漁だった一昨年・昨年の こちらの「うな丼」に比べて、蒲焼のボリュームは格段に長けているにもかかわらず価格は幾分安く、価格とクオリティとの総合的なお得感が感じられるといえるッー。


さすが 廉価版のメニューであっても、そこは うなぎを取り扱うレストランだけのことあり、高級感の漂う麩と三つ葉が使われた吸い物 ※7 と、手づくり感溢れるきゅうりと白菜の浅漬がお新香として付帯し、これには各卓上に用意された醤油少々垂らして食べるのがステイタスとなるのであるッ☝🏼‼︎
今回 冒頭で添付した写真のとおり「その子」が凄い勢いで餌を食べていたのは、どうやら産卵行動に備えてのことだったらしく、晩春には いつも居る河川下流域から姿を消し、どうやら「10km ほど上流で巣作りに入ったらしい•••」という噂があり、今頃は卵を産み雛を育てているらしいのだが、あの餌捕りの妙技を雛たちにも伝えて、来年の今頃は成長した「その子Mark ll」となる「その吉?」くんや「その美?」ちゃんと、うなぎ食い勝負のリターンマッチをしてみたいッー。

※7 こちらのレストランのメニューにはヒエラルキー(商品格差)が存在し、今回の最もボトム域コストにある「うな丼」や「うな重」であっても「梅」ランクまでは 普通の吸い物、上級の「竹」ランク以上の「うな重」には肝吸いが付帯します。

梅雨明け早々 猛暑・酷暑に加えて、新型コロナ対策のためのマスク着用の必要性と、何かとスタミナが奪われ 逆にストレスが溜まる ご時世だが、ここは産卵前の滋養付けのため うなぎを食べていた「その子」に習い、我々も「うなぎ料理で性をつけたいところ」といえるッー。
この夏以降、神奈川県湘南地区西部〜西湘地区東部にお出かけの際には、今回 著者が「“その子”に魅せられて•••」利用した こちらのレストランで、 是非とも絶品・格安なうなぎ料理をお召し上がりいただきたいッ☝🏼‼︎
 
 
 真紅のiPhone Ultimate V からの投稿