最近、お仕事や日々の交流の中で、
ある共通点を持つ方と
お話しすることが増えています。
それは、男性でも女性でも、
「とにかく自分を責めてしまう」ということ。
「私なんて価値がない」
「全部自分が悪いんだ」
「私には何もできない……」
そんな言葉がループして、
出口のない迷路に迷い込んでいるような。
そんな時、周りがいくら
「そんなことないよ」と励ましても、
なかなかその声は届かないものですよね。
■どん底にいた知人を訪ねて
先日、そんな「自分責め」の真っ只中にいて、
泣いてどうしようもない状態だった知人を訪ねてきました。
少し遠出をして会いに行ったのですが、
そこで私はあることをしてみたんです。
励ますのでもなく、
慰めるのでもなく、
「彼女に頼り、専門的なことを教えてもらう」
ということ。
彼女には素晴らしい技術と知識があります。
だからあえて、
「私に教えてほしい」
「力を貸してほしい」とお願いして、彼女の力を頼ってみたんです。
すると、どうなったと思いますか?
■「助ける」ではなく「頼る」というギフト
あんなに落ち込んでいた彼女が、
教え始めた途端、まるで別人のように生き生きと元気になったんです。
自分を責めている時、意識はどうしても
「ダメな自分」という内側にばかり向いてしまいます。
でも、誰かに頼られ、自分の持っているものを
手渡すとき、意識は強制的に
「外(相手)」に向きます。
「私にもできることがある」
「誰かの役に立っている」
この「貢献感」こそが、自分責めの鎖を解く一番の特効薬になるのだと、目の前の彼女の変化を見ていて痛感しました。
■自分の心に正直でいい
今回、彼女が元気になった姿を見て
「行ってよかったな」と思いました。
でも、実を言うと私、
「これからもこの関係をずっと密に続けていきたいか」というと、そうではないんです。
冷たいように聞こえるかもしれません。でも、それでいいと思っています。
その時、必要だったから会いに行った。
相手が自分の足で立てるきっかけを渡した。
そこからは、彼女自身の人生です。
誰かをサポートすることと、
自分の限られたエネルギーを
誰に使うかは、全く別の話。
自分の心を守るために、
適切な距離を保つことも、
自分を大切にするためには
不可欠なスキルです。
もしあなたの周りに、
自分を責めて動けなくなっている人がいたら。
あるいは、あなた自身がそんな
ループにハマりそうになったら。
「どうにかしてあげなきゃ」と
背負い込むのではなく、
あえて「小さな頼み事」をしてみたり、
自分の得意なことで
「誰かの役に立つ機会」
を自分に作ってあげてみるのもよいかもしれません。
「自分なんて」という声が消えるのは、
誰かの「ありがとう」を
受け取り、
自分自身の価値を
再確認した瞬間かもしれません。