石持 浅海
扉は閉ざされたまま
 場所は成城の高級ペンションです。大学の同窓会の途中で事件が起こるのですが、犯人からの視点で話が展開します。
なので、犯人やトリックなどは分かっていますが、動機や犯行の目的までは分からないので、読み進めながら推理してみるのも面白いと思います。
 この作品でも、やっぱり犯人の伏見亮輔は逮捕されません。石持さんの作品で犯人が捕まる話は、これからも生まれないのでしょうか。

石持 浅海
水の迷宮

m-freak さんの「ミステリの深淵」を拝見させていただいた折に知った作家です。自分は、デビュー作である「アイルランドの薔薇」から読み始め、「月の扉」、「顔のない敵」、「水の迷宮」の順で読破しています。(「顔のない敵」は、短編集で、それ以外は長編小説であり、シリーズものではありません)

こちらの「水の迷宮」ですが、舞台は羽田国際環境水族館です。3年前に不慮の死を遂げたある水族館職員の命日に事件は起こります。

緻密に構成されたストーリーで、最後には感動的なハッピーエンドで締めくくられます。(自分の場合、“胸を打つ感動”とまではいきませんでしたが・・・)

石持さんは1966年愛媛県生まれ。2002年に長編デビューしました。「水の迷宮」までの作品全体について言える事ですが、石持さんのミステリはそれぞれ事件を解決する役割の人物が探偵や刑事ではなく、観光客、会社員などの一般の人であり、また、舞台設定も水族館や飛行機の機内などで、決して人里離れた山奥や孤島ではないところも特徴のひとつです。

事件解決後に、犯人が警察に身柄を引き渡されることがないという点も、また面白いですね。(だいぶネタバレになってしまったでしょうか)

とりあえず今ミステリ界では、注目の作家なのではないでしょうか。興味のある方は読んでみてください。

畠中 恵
しゃばけ
 昨日、ファンタジーミステリー小説として「幽霊探偵からのメッセージ」を紹介しましたが、今回の「しゃばけ」は、和製ファンタジーミステリー小説です。舞台は日本です。
 ひとから借りて読んだために、だいぶ内容がとんでしまっております・・・。
 妖怪と会話ができる主人公が、その妖怪達と一緒にある殺人事件の真相に迫る話だったのは覚えているのですが・・・。
 文庫で、内容も多くなくて、読みやすかった記憶はあります。
 ちょっといい加減な情報で申し訳ありません。読んだことのある方は、是非、補足をお願いいたします。
アリス・キンバリー, 新井 ひろみ
ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ
 ファンタジー小説も、ミステリー小説も好きな自分にとって、この「幽霊探偵からのメッセージ」は、その二つの要素が組み合わさって出来た、まさに「ファンタジーミステリー小説」と呼ぶに相応しい作品だと思います。
 主人公ペネロピー・ソーントン・マクルアの経営する書店で、ある日、プロモーションツアーに来ていた有名作家が殺害されます。その事件の真相を探るべく、ペネロピーは幽霊探偵であるジャック・シェパードと協力して謎を解き明かしてゆく、という内容です。
 シリーズ第二作は、既に海外で出版されている様ですが、日本では未だ和訳版は出版されていない?のでしょうかね?
 とにかく興味のある方は、読んでみてはいかがでしょう?
佐々木 倫子, 綾辻 行人
月館の殺人 上 IKKI COMICS
 「館シリーズ」で有名な綾辻行人さんと、「動物のお医者さん」の作者である佐々木倫子さんが共同で製作した「月館の殺人」の下巻を最近読んだのでご紹介します。
 両親をなくした沖縄に住む高校生の空海は、ある日、財産相続の件で一人、祖父の住む北海道の月館に向かいます。
 その途中、生まれて初めて乗った鉄道である「幻夜」の中で殺人事件が起こるという話です。
 面白かったです。特に、下巻で「幻夜」の秘密が明かされた時には、「綾辻さんが考えつきそうなトリックだな」と思いました。
(下巻の一番最後の黒い部分に「原作者あとがき」があったのにもビックリです)
荻原 規子
白鳥異伝
 今回皆様には、勾玉三部作の第二段「白鳥異伝」をご紹介させて頂こうと思います。
 第一弾の「空色勾玉」を読んでおられない方でも大丈夫だと思います。
 ハードカバーで、だいぶ長いですが、とても面白いです。個人的には、「指輪物語」を連想させられました。
 時代背景は恐らく、弥生乃至縄文時代でしょうか、ヤマトタケル伝説をベースとして作られたようです。
 興味があったら読んでみてはいかがでしょうか?
梨木 香歩
西の魔女が死んだ
 僕の好きな作家の本である「西の魔女が死んだ」を紹介します。
 梨木香歩さんの作品は、他にも「裏庭」や「からくりからくさ」などがあります。ご存知の方も多いのではないのでしょうか。
 全体的に短めなので、早めに読み終えることができるとおもいます。
 主人公は、登校拒否をする中学生(だったと思います)の女の子で、その主人公が、一人暮らしをする彼女のお祖母さんの家で、生活をしはじめるという話です。
 主人公を取り囲む自然の描写が美しく、後半は感動する心洗われる作品です。涙無しでは読めません!
 是非読んでみてください。お勧めです。
豊田 和真
キャッチアウェーブ
 つい一昨日に読んだ本です。この本は僕が今年の4月から目をつけていた本なんです。でも、なかなか書店に置いてなくて・・・。 2006年の夏に映画化されるそうです。なんと作者は現役高校生だというから驚きです。
 僕の場合、サーフィンとはあまり縁が無かったのですが、物語の中に出てくる雄大な海の様子が想像できて、爽やかな気持ちになりました。オススメです。
 
 
綾辻 行人
十角館の殺人

 今回、皆さんに御紹介する本は、僕の好きな、日本の本格ミステリー小説です。

 この本は何作かシリーズ化されている中の第一作目の話です。内容は、ある孤島に建っている館に、大学生達がサークルの合宿のためにやってくるのですが・・・

 話は少し長いと思いますが、後半には、以外なトリックや、犯人像が隠されていて、とても読み甲斐があります。僕は、日本を代表する推理小説だと思っています。 

 ミステリーに馴染みの無い方でも、話の展開を考えながら読み進めると面白いと思いますし、最後の意外な結末で作者の綾辻行人さんに貴方の予想を大いに裏切ってもらってみてください。

石井 理恵子, 杉本 優
スコットランド―ミステリー&ファンタジーツアー
 僕が最近読んだ本の中のひとつです。内容は、エディンバラ城の心霊現象から現代に生きる魔女の事、妖精の話まで、まさにファンタジーからミステリーまで載っている本です。スコットランド方面は、ファンタジーの源と言われるほど神話や童話が多い場所です。ミステリーや、ファンタジーについて語りたい方は、是非、この本を読んでみて下さい。