しばらくぶりの更新です。


ひと月ほど前、


猫の、おおちゃんが、


腎不全で危篤に。


まばたきがなく、


意識がない状態が数日あり、


尿毒症の痙攣も出て、


獣医さんは、


「今夜かもしれない」と。


外で十数年暮らしていた


元地域猫おおちゃん。


「青空をみせてあげたい」と、


獣医さんに相談すると、


「おおちゃんにとって、良い刺激になるかもしれません」と


言って下さいました。


翌日、おおちゃんのために、


朝日が昇り、


緑がきらめき、


ひよどりが柿の木にさえずり、


おひさまが我が家を包むころ、


おおちゃんを暖かくして、


庭に連れ出しました。


無反応だった、おおちゃんが、


冬の透明な空気、


鳥の声、風の匂い、陽の光に反応し、


懐かしそうな表情をしたのです。


目元をかすかに動かし、


鳥を疎ましそうに睨んだ、


おおちゃんの目に


私たち夫婦は、


「これはいけるかも!」


救いの光を見ました。


外での意識が戻るタイミングを逃さず、


水や流動食を注意深くシリンジで


口に含ませました。


猫をおくるみに包んで散歩しながら


食事を与える夫婦、


傍から見たら異様な光景かもしれません。


一週間目には、


自分からスープを飲んだのです。


この間、そして今日まで欠かさず、


補液点滴やお薬も与えています。


獣医さんは、


「自分から食べられるようになるなんて、


信じられない!」と。


それからは、信じられないの連続で、


おおちゃんの生命力に


みんなが、


驚かされっぱなしです。


寝たきり状態から這い出し、


少しづつ動き出し、


先週からは、


自分のこと、


食事、トイレができるようになりました。


おおちゃん、保護時から腎臓が悪く、


酷い歯槽膿漏と口内炎がありました。


今回の腎不全の少し前に、


最後の歯、


右上の犬歯が抜けたようです。


意識がない時、


口の中を獣医さんが診察して、


抜けたばかりの塞がらない穴と血膿を発見。


その炎症が、


鼻や目にも広がり、


抵抗力も落ちていたようです。


犬歯が抜けるって、


よっぽどのようで、


年齢も、どう見ても、


15歳以上じゃないかと、


獣医さん、言っていました。


お薬で膿も減ってきて、


口臭もなくなり、


食事もおいしそうに食べられるようになりました。


いくら噛まれても、


ちょっと痛いぐらいですんでいます。


元気になるのと同時に


補液点滴などが、


容易ではなくなっていますが、


抱っこできるのは今だけ。


このまま良くなってくれれば、


私たちに捕まるような


おおちゃんでは、ありません。


まだまだ、


見守りは必要ですが、


少しづつ良くなってほしいなあと


願っています。



チョー&チョー子 記






がっくりきている最初の頃の、おおちゃん。





外を見せ反応した時の、おおちゃん。







少しづつ元気が出てきて、散歩中、猫パンチしようとする、おおちゃん。