イソップ物語から
ヒントを得て考えました。
イチョープ物語
「ネコの家自慢」
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ネコが3匹、お墓の上で
ひなたぼっこをしています。
そのうち2匹のネコが
自慢話をはじめました。
「ボクの家は、冷暖房完備。
夏はとっても涼しくて、
冬はポッカポカ。
デロンギンのそばで寝ていると
身も心も夢ごごちさ。
ノドにもいいしね。
見てくれよ、この毛ズヤの良さ」
『あら、あたしんちだって、
そうよ!
その上、天然素材の
オーガニックハウスだから、
アレルギー持ちのあたしなんか
くしゃみヒトツしないの』
「うちは、
19階建のてっぺんなんだぜ!
見晴らし最高!!」
『うちは、一戸建てよ!
それも庭付き
駐車スペース3台分!!』
「完全オートロックシステムで
セキュリティだって万全さ!!」
『あたしんちだって、
セコムンしてまあす!
私は、あの方達に
守られてるのん
』
それを聞いてた、
3匹目がこう言いました。
「”じゃあ、どうして
君たちは、ここにいるの?”」
「それはね・・・
ちょっとボク油断してて、
シメ出し食っちゃたんだ。
家族は旅行中だし・・・
困ったなあ・・・」
『あたしもなの・・・。
ほんのでき心で、
お外に出たら迷子になっちゃって
どこがどこやら・・・
こまったわあ・・・。
ところで、あなたのお家は?』
「”ボクのうちは、ここさ!
この広ーい空の下全部が
お庭で、ボクのうちさ。”」
「『えっ・・・?!?」』」
2匹は、あんぐり口を
開けたままです。
「”食べ物だって、
誰かがくれるし、
夏は日陰の
風通しのいい所で寝て、
冬は枯れ葉のフカフカベットで
丸くなる。
月夜の晩は宴会をして
好きな子とイチャイチャし放題!
人間に、
いじくり回される事もないし、
なんてったって自由さ!!!”」
2匹はまだ、
口を開けたまま・・・。
「”ねえ、
一緒に住んでみないかい?
ここも住めば天国だよ”」
2匹の口は
ゆっくりと閉じられました。
「『フフッ・・・』」
お日さまは、
ポカポカといつまでも
3匹をあたためてくれています。
