ぼくはセロハンテープになりたかった。。。。。 | ヘルシーな食ときらめく心をあなたに ”れいこのあったかサロン”へようこそ

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健やかな成長と長寿には、ヘルシーな食と心豊かな時を。食は管理栄養士として、心はカウンセラー、コーチとしてあたたかな心を添えておもてなしいたします。

コスモスの花に秋を感じる今日この頃ですね。コスモス


気持ちがよいので久しぶりに部屋を片付けていたら


「宝物」


とテープが貼ってある小箱を見つけました。


「何を入れたんだっけ?」


「うーん、子どもの何かだったような気がするけど...」


忘れてしまったワ・タ・シ...。


開けてみると....。


じゃーん、


子どものへその緒と

子どもが生まれたとき生えていた髪の毛。


それになんと、私のへその緒も。


これを宝物と思ってしまった頃の自分に出会えたようで

なんだかしみじみしてしまいました。


へその緒ってこうみるとへんてこですが

母と子をつないでいたもの

ですものね☆


息子たちにみせたらなんて言うかなあと思ったけれど

内緒にしておくことにしました。


息子たちが結婚するときに

はなむけに持たせてあげようと

密かに思ったからですね~


いや、結婚より息子たちに子どもが生まれた時に

渡すのがいいかなあ~



そんなことをひとりで考えていたらふと


「ぼくはセロハンテープになりたかった」


と言ったお子さんのことをを思い出しました。


今、勤務している大学の市民公開講座「子どもトピックス」で

先日、児童養護施設で働いていらっしゃる

臨床心理士の方のお話があったのです。


その方が職場に着任したばかりの若い頃、

施設にいる子どもたちと


「小さい頃何になりたかったの?」


という話題で話しをしていたら、


その中のひとりが


「ぼく、セロハンテープになりたかったんだ」


と言ったそうです。


「パイロットになりたい」

「お菓子屋さんになりたい」

「仮面ライダーになりたい」


という子どもたちはいても


「文房具になりたかった」

という子はいなかったので

とてもとても驚いたそうです。


そのときは「どうして?」と聞いても

そのことに触れず他の話題へと

移ってしまったのだそうですが、


後になって彼の両親が幼いころに離婚をしていて、

両親が諍いをしている時期に

自分がセロハンテープになって

親をくっつけたかったらしいということが

わかったそうです。


その後、その子は鑑別から少年院という人生をおくり、


心理士の方が面会に行っても、

もう心を開くことのなくなってしまった彼。


彼への思いを

臨床心理士の方が話されるのを聞い

私は涙が止まらなかったのです。


「セロハンテープになりたかったか...」


息子のへその緒をみながら、

会ったことのない

セロハンテープになりたかった子どもの

ことを思い出し


なんともやりきれず...


涙をとめることが出来ませんでした。


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