チョロちゃんが自閉っ子だとわかってからこれまで、
9年間の間に行った講習会、研修会、勉強会等は数知れず。
講演者の話が終わった後の質疑応答で耳にする幾つかの質問で、
またか。
と思う質問があります。
その一つが、
幼稚園や学校の教員です。と自己紹介する人から
「クラスにいる発達障害の疑いのある子の親に伝えるべきか?」
或いは、
「発達障害疑いの子の親にどう伝えたらいいか?」
という質問。
講師によって答えはまちまちです。
それは講師の職業や経験にもよるのでしょうが…。
個人的な感想ですが、こういう質問をする先生に我が子の担任を
して欲しくありません。
こういう話はデリケートな問題で、
そもそも学校の先生に診断の権限はないのだし、
本当にその子や親の事を想って(寄り添って)何とかしたい。
と思うなら、その子の事を全く知らない人にそんな質問は
しないと思うのです。
学校内には養護教諭や教頭・校長、特別支援コーディネーター、
校内委員会があるはずで、そういう中で定期的に話し合ったり、
気になる子がいた場合の共通理解や保護者への対応等、学校内で
できないという事は、機能不全という事だと思うのです。
その先生が学校内のそういう場所にキチンと伝えたのか?
そもそも学校内の雰囲気がそこまで良くないのではないか?
…等、色々考えてしまいます。
普通学級に在籍する子の1割程度に特別な支援を必要とする子が
います。
と言っていたのは、巡回相談員を長年された先生のお話。
6.3%よりも多いというのが実際の現場での感想。という人も
います。
知的な遅れがなく、拘りやパニック、感覚過敏もない子だと、
なかなか気づけないでしょうし、受動型のおとなしい自閉っ子も
本人の生き辛さとは裏腹に気づかれないで、大人になって自分の
大変さが他の人にはないものだと知って驚く人もいるでしょう。
子どもや親に寄り添える先生だったら、見ず知らずの人ではなく
その子を知っている周りの知恵を駆使して、その子にとって一番
いい解決策を考えるでしょう。
そういう想いは周り(親)にも伝わるから、みんなで支えよう。
という雰囲気になるのでは(できるのでは)ないかな?
大切なのは発達障害に気づく事ではなくて、どう向き合うか?
診断名に拘らず、その子の困り感に寄り添って指導できる先生の
センスが問われる時代になってきています。
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