最近はかなり自分をコントロールする術を身につけたので、
大分ラクになりましたが、ちょっと前まではとっても大変でした。
その一つが
裸になる事
その中でも幾つかのパターンがあって…
①洋服が濡れたり、汚れたりした時
…これは、ほんのちょっとお茶をたらした。とか、
手を洗っていて水滴が服に飛んだ。
…といったレベルのものです。
びしょ濡れになったり、食事中に大量にこぼしたら、
わたしだって着替えさせるのだけど、
ほんの一滴（大げさな表現ではなく）であったとしても、
『よぼれた（汚れたと言えなかった）。よぼれた』
と言って、さっさと脱いで着替えたがるのです。
わたしにしてみれば、一滴くらいの水だし
「すぐに乾くから、脱がないで」
と言うのですが、チョロちゃんにとっては、
ずぶ濡れも一滴も同じ感覚らしく、
とにかくその服を着続ける事ができないのです。
困ったのは、スーパーの試食販売で、うどんを食べた時です。
汁がこぼれて着ていたＴシャツに
ほんのちょっと汁がついてしまいました。
案の定、着ていたＴシャツを脱いで
上半身裸になってしまったのです
近所のスーパーで着替え等持っていなかったので、
仕方なく上半身裸のままのチョロちゃんを
連れて帰って来たのですが、
他の人の視線が痛かったです。
（夏だったのが、せめてもの救い）
②気に入らないことがあった時
…叱られたり、意に反した事が起こった時、
全裸になって裸足のまま外に飛び出してしまいます。
これは季節に関係なく、真冬でも裸のまま出て行きます。
その後暫くは、ドアチェーンを掛けるようにしたので
飛び出しはなくなりましたが、
家族総出で探した事が何度もあります。
一番酷かったのは、園の送迎バスの帰りの時、
乗りたくないのにバスに無理矢理乗せられて
（先生方も時間に追われていたので）、
バスの中でも椅子に座らずにいたそうですが…
バスの発着場所まで迎えに行ったら
『バスを降りない』と駄々をこねて、
無理矢理引き摺り降ろされたので、
パニックになってしまいました。
バスが走り去った後、泣きながら暴れて、
一瞬のうちに走り出し、
バス通りを横切って反対側に渡ってしまいました。
偶然、車が一台も通過しなかったので事なきを得ましたが、
そうじゃなかったら…と考えたら本当にゾッとしました。
わたしも急いで渡って、必死で捕まえたのですが、
今度はそこで全裸になって寝転がり大暴れしました。
チョロちゃんの体を両足で挟みつつ、
脱ぎ捨てた
を拾って、
持っていたスーパーの袋に詰め込み、
袋をバッグにくくりつけてから、
チョロちゃんの手を掴んで歩きだそうとするのですが、
地面に寝転がって大暴れをするので、
なかなか捕まえられませんでした。
（服を着ていない子どもを捕まえるのは至難の業です。）
その場に居合わせた親切な方が、
『お宅まで荷物を運びますから、
お子さんだけ抱っこして連れて行ったら？』
と、声をかけてくれました。
でも、何とかなりそうだったので感謝しつつもお断りして、
やっとの思いで全裸で泣き叫ぶチョロちゃんを
しっかり抱きかかえ（重たかった）、
何とか家まで辿り着きました。
この格闘（！？）、なんと一時間
本来なら、直線の道を歩いて２～３分の距離なんです。
本当に、身も心も疲れ果てました
…が、そのままにはできないので、
帰宅後んは急いで風呂場で全身を洗って
、やっと一息。
本当にきつかったです。
このすぐ後に、自閉症の勉強会があったので、
（自閉症の専門の）先生に話して相談をしたら、
『問題行動を起こすのには必ず理由があるので、
その行動を起こす（二つくらい）前に
原因となる事があったはずです。
それを解決しなければ同じ事を繰り返すでしょう。
それを解決してあげてください』
とアドバイスをもらいました。
園の先生にその日の事を聞いたら、
“その日、チョロちゃんは積木
遊びに夢中で、
もう少し遊んでから帰り仕度をしたかったのに、
先生が遊びを中断して無理矢理バスに乗せた”
と、いうことでした。
それで、勉強会で言われた事を伝えたら、
『これからは、
チョロちゃんの気持ちの折り合いをつけてから、
帰りのバスに乗せます』
と、言って下さり、それ以来そうして下さっているので、
全裸パニックは一度だけで済んでいます。
今では、裸になるパニックはなくなったのですが、
以前はどうして全裸になったのかは謎のままです。
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