週末、
夫と買い物に
少し遠出して、
出かけたときの話です。
* * *
ボーナスが出たので
私が欲しがっていた財布を
買ってくれると言うことで、
ワクワクしながら
お店をみたのですが、
私の欲しかったブランドは
マイナーで、
そして、扱っているお店も
セレクトショップなどが多く
探しづらい。
ネットで買うのが
1番早いけど、
やっぱり、
目で見てサイズ感とか
色とか
納得して買いたい
こだわりがあり、、、
他のものも買いつつ、
15時半すぎ、
まだ目当ての財布は見つからず。
お茶をしながら、
少し疲れてきてしまった私は、
口数も少なく、
静かに窓の外を見ていました。
*
夫は疲れているように
見えたし、
まだいくつか
見てみたい場所はあったけど、
これ以上連れ回すのも
なんだか悪いな、
今が
買うタイミングじゃないのかも、
なんて
思いはじめていたところ、、、
夫が
ケーキをお皿に乗せてきて
「これを食べて、糖分をチャージして、
少し休憩したら、もう少し回ろう!そのブランドじゃなくても気にいるのあるかもやし!!」
と言ってくれたのでした。
私はきょとんと
しましたが、
うんうん、
と頷き、
ケーキを食べて
足をマッサージして、
そこから回れるだけ、
お店や百貨店を
周りました。
私は、
夫を付き合わせる罪悪感に
さいなまれて
まだ見たいところがあっても、
すぐ、
「もう帰ろうか。」
と口に出してしまっていたのですが
その都度、
夫は、
「まだ見たいところあるなら、
次行こうや!行けるとこまで!」
と、
明るい声で言ってくれました。
そのおかげで、
私は、
自分が納得するまでお店を
回る事ができました。
*
*
残念ながら、
気にいる財布はなくて、
帰ることになったけれど、
不思議と変なモヤモヤ感や
ふてくされた感じはなく、
心から、
今がタイミングじゃなかったんだな、
と思う事ができました。
なによりも、
私に付き合ってくれ、
一緒に歩きまわってくれた夫に
感謝の気持ちで、
胸がいっぱいでした。
御礼を伝えると、
「お前はどんだけ連れ回すねん!」
と
笑って言ってくれました。
*
*
*
帰ってきて、
よっぽど疲れたのか
夫はすぐに眠ってしまいました。
私は、
夫のジョリジョリした頭に
そっと触れながら、
結婚して5年、
そうだ、
この人のこういうところを
このあたたかさを
好きになったんだな、と
改めて思い、
心が
じんわりあたたかくなりました。
財布を買ってもらえることは
勿論嬉しい。
でも、
足痛い、寒い中、
次行こう、次行こう、と
二人で探し回った
この時間は、
なににも変え難く、
その夫の行為は、
まるごと、大きな、
私への愛情。
これもまた
今年の良き思い出になりました。
財布は、
いずれ、買ってもらいますw