約1週間振りの電話。

いつも家に帰るまで車から携帯するのがお約束になってた。
いつもの世間話。いつまで経ってもぎこちない2人の会話。

「今、そっちに向かってるんやケド…もう家の近く」

「えっ…!?

どう考えても物理的に不可能なのは分かってた。Mサンは時々、バレる嘘でチョロをからかう。

「今チョット焦ったやろ?(笑)ホンマは会社の駐車場なんやけどね。」

「ビックリした!」

少しの沈黙。

「じゃあ、帰ろうかな。」
「…うん。」

電話を切るのかと思った。

「やっぱり今から行こうかと思うんやけど。」

「どこにですか?」

「そっちに。遅いしちょっとだけドライブしようかと思うんやけど」

どこにですか?と本気で質問する鈍感を通り越しておバカなチョロガーン
突然のコトにチョロが返事に困っていると、

「無理やったら全然いいから…」

「…無理っていうか、時間を下さい」

「いいよ。スッピンで。」

「無理です!(即答)」

よく考えて下さい。付き合ってもない気になる人にあなたならスッピンで会いに行けますか?





チョロは行きましたけどね(笑)
時間がないからファンデと眉しか出来なかったのでほぼスッピンですあせるあせる

遅くなってもいいって言ったのに10時には帰すって、そこだけは頑固で、まだまだチョロを子供扱い。

1ヶ月振りに会った緊張から携帯以上にぎこちない会話。チョロも何話していいか分からなくて相槌ばかり…笑顔もぎこちない。

緊張が解ける暇もなく10時になった。
あんなぎこちない会話でMサンは元気になれたのかな?自信がなくて聞けなかった。


Mサンはチョロが好きになった中で1番年上で、「会いたい」が1番分かりづらい人。


自分に自信がなくて不器用で、ネガティブだし電話もメールも下手。

でも不器用だけど一生懸命で、その一生懸命がなかなか相手に伝わらないけど、そんな所が好き。今までで1番…

「会いたい」が言えなくて、鈍感なチョロをMサンは好きになってくれるかな?

まずはお互い「会いたい」が言えるようにならなきゃ…汗