思えばあの日の空は
ねずみ色の雲に
熟れたオレンジの様な夕焼けが溶け込んでいて、
光は全く指していなかった。
それは、それはまるで、
嗚呼、
...。
夏休み。
じりじりと照りつく太陽に目を細めながら、
自転車のペダルを踏み込む。
今は母方の田舎にいて、
のんびりした海辺での生活を楽しんでいる。
海は、やっぱり感じるものだ。
耳をくすぐる波のさざめき、
鼻を刺激する潮の香り、
体が沈む砂の感触、
そして目に焼き付く海の青。
私は、これが大好きだ。
アスファルトとタイヤの摩擦する音が、
そろそろ砂利へと変われば、
もうそろそろ、私の楽園につく。