経緯② | restart... 再構築を選んだ一人の女の話

restart... 再構築を選んだ一人の女の話

旦那に不倫されてからのこと。心境の変化。
色々と書いていこうと思います。

ここからの記憶は曖昧で、何を話したのかあまり覚えていません。

 

 

 

 

言えることは、とにかく自分が冷静だったこと。

涙を流すことも、声を荒げることもなく、本当に冷静に話を聞けた。

 

 

 

 

 

旦那の話はこう。

 

 

 

 

《サキ》は同じ会社の既婚者で、あの派遣の人。

私との夫婦生活に不満を感じていた。

誘っても誘っても断られる日々に自信がなくなり、傷つき、悲しみが募った。

誰でも良いから、この虚しさを埋めてほしかった。

その時、ちょうど同じ部署に《サキ》がいた。

落としてみようとゲーム感覚で、LINEを交換した。

好きなんて気持ちはこれっぽちもない。

体の関係を持って、心にぽっかり穴があいた。

自分は何をしているのだろうかと目が覚めた。

そこで初めて自分がしたことの重大さに気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

私はこの話を黙って聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

この人は何の話をしているのだろうと。

聞いているのにまだ信じられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「好きなんて気持ちはない。ただ、寂しかった。本当にごめんなさい。」

 

 

 

 

 

 

 

許せるはずなんてない。

謝って済む問題じゃない。

 

 

 

 

 

「ごめんなさいって言われて、いいよ。って私が言うと思う?

ことの経緯は分かった。私からは今何も話すことはないから今日はもう寝る。」

 

 

 

 

 

 

そう言って旦那の前を通って寝室に行こうとした瞬間。

旦那に腕を掴まれた。

 

 

 

 

 

 

無意識だった。

一番大きな声が出た。

 

 

 

 

 

 

「触らないで!!!!!」

 

 

 

 

 

旦那の手を振りほどいた。

 

 

 

 

 

気持ち悪いと思った。