私の産まれ育った


高知県の田舎に


臨時雇用で保育園に務めて


園児にご飯作る仕事をしてる


1人の女性がいました。



その人は自分のまだ幼い子供2人分の


朝ご飯とお弁当を作ってから



自分の仕事を始める時間帯より


早く仕事場へ行くんですよね




早く行って保育園の周りの草むしりしたり


石を拾ったりトイレや建物全体の


掃除をするんですね


子供が好きなその女性は


子供が石で怪我しないように


とか園の皆が気持ちよく使えるように


との思いから自ら進んでそういう事を


毎日してました。



そうやってコツコツしていたら


女性のその行為をちゃんとわかってくれる


人が現れ出します。


特に園長先生が感謝してくれて


色々と力にもなってくれました。


市の保育園なので臨時の人は


ある期間で辞めさせられる


みたいなんですけど



園長や保育士さん達の口コミのお陰もあり


臨時雇用のままでも何年間も


ずっと雇用してもらえてましたね




その女性が言うには


自分ができる事をしてただけで


ずっと雇ってもらえた事に感謝だと


笑って言ってました。


とにかく明るくよく笑う女性で


寝る以外はいつも何かしている


お人好しの


じっとしていられない人でもありましたね



母子家庭なので少しでも稼ぐ為に


夜の仕事を掛け持ちし 家業もあるんで


寝る間も惜しんで


自分で決めた事をコツコツと行う


その人は子供2人が巣立つまで


毎日のご飯とお弁当もほぼ欠かす事も


無かったんですね


子供達も手伝いはしてましたから


物心ついた頃には自分達で作ってたりも


してましたね




意志の強さと


母親の愛がそおさせてたんでしょう


その言葉につきますね



その女性の背中を見て育った子供は


その事を決して忘れないんですよね


自分の人生の糧にしてその人を誇りに


思って今も生きてるんですよ…




高知県には はちきん て土佐弁が


ありまして


男勝りで負けん気が強いけど


一本調子でおだてに弱い女性を意味する


名前の由来も色々ありますけど


男は金2つに対して8つもある程の


働き者という一説もあります。w



まぁそんな


1人の土佐のはちきん女性のお話でした。



おしまい…










しんどい事