Tasmania Trip ~prologue~ | 猪突猛進 にがおえ*がお

猪突猛進 にがおえ*がお

広島のイラストレーターCHORO。似顔絵・イラストやウィンドウペイント、ワークショップなどで活動中。
元旅人。現在はカポエイラ にハマり中♪

           

「ちょろ、ごめん。一緒に旅行できない」
というメールが携帯に届いたのは、タスマニア旅行出発予定日の3日前。

うちがWWOOFに参加していた場所はまったくといっていいほど携帯の電波が入らない。
でもたまにかすかな電波をぬってメールのみが届くことがある。
しかしそれがいつ届くのか、ちゃんと届くかという保障はない。

うちが彼女に出会ったのはシドニー。
その時から彼女が友達とタスマニアに来る予定があることは知っていた。
3月に入って彼女が来る日が決まり、うちの旅の日程の希望を伝え
Okが出たので一緒に旅をする事を決めた。

しかしどうも彼女と友達の間でうまくコンタクトがとれていなかったらしく
うちがホバートに戻る前日から旅をスタートさせ、
その一週間後にはもうタスマニアをでなければいけなくなったというのだ。

タスマニアに来てから突然何かを失うことは慣れてきているので
もう動揺はしないけれど
届いたからよかったものの
せめて電波の入らない場所への携帯メールはさけて欲しかった。
(電波が入らないのでホストの連絡先は伝えていた)


前のシェアハウスの子のドタキャンもそうだけど(彼もメールだった)
いくら言葉の壁はあろうとも、電話代が高くつこうとも
大切なことは電話で直接話すべきだと思うんだな。


うちはすぐさま別の友達へ電話をかけた。
彼女とはケアンズで出会いアリススプリングスの旅を共にした。
彼女も偶然同じような日程で旅をすることが決まっていた。

「まだ座席空きがあるかな?」

「合流しますか」

2日後ファームを後にし、
こうしてうちのタスマニア旅行が始まった。