今回はロシア軍で新兵に配布される、リュックサックについてです。
こちらのリュックサックは第二次世界大戦以来、
ずっとロシア軍で使用されており、なんと70年経過した現在も現役です。
ロシア軍のリュックは各国軍のバックパックと比べて、非常に簡単な構造と
それでも軍用リュックとしての機能は維持している面白みにかけては世界一です。
構造が非常にシンプルなため、初めて購入した人は使い方が一瞬わからないほど。
でもご安心ください。ソ連軍の小火器と同様、
かなり浅い訓練を受けている新兵でもすぐに使えるようにできています。
基本的な使い方は、荷物を詰め込んだあと、口の紐を閉めます。
それから背負い紐にあるループで(向きに注意しながら)袋の口を縛り、そのまま背負います。
こうすれば、内容物の重さがテンションとなって荷物が落ちる心配もありません。
もちろん、ジップがついていないので中身をすぐに取り出すことはできませんが、
どのみち行軍中は中身の出し入れはポケットや装具からの出し入れが基本。
背嚢には基本的にはキャンプを張り、展開時に必要なものが入っています。
でもこんな簡素なリュックを支給されたら新兵も驚きますね。
初めて中田商店でこのリュックを10年前に見た時には正直ショックでした。
「ソ連軍、いやロシア軍はなんて恐ろしい軍隊なのだ、ここまで省力化するとは」
そう、当時中田商店でもロシア軍の装備として販売していたのです。
米軍がアフガニスタン、イラクでゴテゴテしたリュックを使用する中、
ロシア軍は70年前から使われている頭陀袋で行軍を続ける。
なんとも不思議な世界ではありませんか。
一般的には3000〜4000が相場で、中田商店では2200円でしたが、
ほぼ何年も売り切れ中です。
これ、ロシア軍はまだ使ってるんですよね〜!
なんていうか、すぐに取り出すものじゃなければ、別にこのリュックで十分なんですよね。
で、軍の倉庫にも余ってるし。
あと壊れにくい。
欲しいな〜〜!