ピアニストは、よっぽどの事でない限り、自分のピアノを持ち歩くことは無いから、行く先々でピアノに自分を合わせないといけない。ピアノの年齢やメーカー、部屋によって本当に弾く感触が違うから、その都度自分の弾き方を変える必要がある。他の楽器の友達に言わせると、そんな事は恐ろしくて出来ないって。確かにそうかもだけど、色んなピアノに逢えるのも楽しい。概して大変なピアノに当たることが多いんだけど、稀に個人では到底所有出来ないピアノに出逢う事もある。

八王子キリスト教会でのコンサートでは、なんと、グロトリアン・シュタインウェイがお目見え!凄~!!ニューヨークでも1台しか見たことないのに、八王子にあるとは。コンサート前から、担当の方々が、凄く丁寧に打ち合わせして下さったり、前の週のコンサートに来て下さったりしたけど、成る程、この教会の音楽に懸ける意識の高さに頷ける。

垂涎ものの楽器を目の前にして、ときめいているウブな私ドキドキ。凄く柔らかい、上品な音がする。調律師さんにとっても我が子のような楽器だそうで、熱っぽく楽器について語られる。技師には頭が上がりません。

このコンサートも子供も一緒に来て良いというコンサート。私は雑音なら気にならないから、親御さんもあまり心配なさらないで聴いて下さいね、というもの。子供たちが可愛い~。

コンサートの後は、太平洋放送局のインタビュー。私のだみ声が電波にのっても良いのだろうか。。。今までテレビに出たり、演奏だけがラジオに流れた事はあったけど、声だけしか分からないラジオは、戦々恐々。声は自分の中で特に苦手な部分だし。放送は2015年の春辺りらしい。

色々な経験が出来た、楽しい1日だった。とても良くして下さった八王子キリスト教会の皆様に感謝。