先日実家に帰った | ちょりそーのブログ『書きたいときに書けばいい』

8月の終わりに実家に帰った。

 

父が介護2になったとのことで、実際に会って状態が知りたかった。

最近電話で話をしていても息子という事は認識していない。自分の実の兄と思っているようだ。

 

覚悟はしていたが、家族の関係性や時間や場所が認知できていない。今現在と幼少の頃の思い出。数分前の事は記憶からなくなっている。認知症で介護2とはそういうことなのだ。母がどういう存在かすらわかっていないものと思われる。ただ常に一緒にいる人という認識なのだろう。母には相当負担があると思った。夫婦という枠だけではなかなかあそこまでしてあげられないと感じた。

 

いつまで家で介護ができるのかはわからないが、そう遠くないようにも思える。亡くなったおばあちゃんの時は、施設や病院に入ると更に病状が進んだ。その時の覚悟はしておかなければならない。

世の中には、認知症で苦しんでいる家族が多くいると思う。正直現在の薬が効いているとは思えない。次の薬の強度が最後だというがそれはある程度の副作用を覚悟しなければならないようだ。結局、現在の医学では治す事も止める事も出来ない。

 

本人はどう思っているのだろうか・・・ここまで病状が進むとあまり気にならないのかもしれない。思い出せない事の歯がゆさはもうないかもしれない。今回帰って父親の現実を目の当たりにして、昔の話ができない寂しさと、人が心身共に健康であることがどれだけ幸せなのかが、わかった気がした。

 

ただ、母も自分も日々暗く過ごしているわけではない。現実と向かい合って、理解することが大事な事で悲観してはいけない。