環境三四郎「割り箸調査」の記録
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割り箸値上げ問題

更新が滞っていてすみません。
新聞記事担当になりました松本です。
これから割り箸に関する記事を見つけ次第アップしていきます!

昔のもの(特に割り箸論争に関する記事)も収集していきますが、
今回は最近の記事から。

割り箸の値上げ問題は業界に大きな影響を及ぼしているようです。
値上げに対応するために、業者の動きも活発になっているようです。
今後の動き、報道に注目です。


以下、引用

【日本経済新聞 2006年3月16日】
割り箸 また値上げ?
中国の対日輸出資源保護で規制も

 中国が割りばしの生産と輸出の規制に乗り出す方針であることが十五日分かった。日本の輸入業者が明らかにした。中国の割りばし生産者と政府は森林資源の保護などを理由に、最終的には生産自体や日本向け輸出の禁止も視野に入れているもようだ。すでに輸出価格は昨年末から上昇しており、一段の上げにつながる可能性もある。
 日本で使う割りばしは年間二百四十億膳で九割は中国産。外食やコンビニエンスストアなど需要家は数量確保に向けた対応を迫られそうだ。
 規制時期や内容は未定だが「早ければ五月に実施される可能性がある」(大阪市の輸入業者)という。中国政府の輸出窓口や生産者などの代表が四月中旬に来日し、日本の輸入業者に詳細を伝えるとみられる。
 中国側は昨年十二月、シラカバなどから作る木製の割りばしについて、原燃料価格の上昇や森林保護などを理由に日本向け価格の三〇%上げを発表した。国内輸入業者は需要家への転嫁値上げを進めている。
 今後、国内流通業者や需要家はロシアやベトナムなど中国以外から輸入する道も模索することになりそうだ。

引用ここまで


マイ箸を使ったら...

こんにちは!

割り箸調査中(最近ちょっとサボり気味)の竹内です.

今日は,調査とは別にちょっとしたお話を...


この前大学のすぐそばのラーメン屋さんで,ラーメンを注文して,

おもむろにマイ箸を取り出してラーメンを食べていたら...


ラーメン屋さんの親父さんが

「これ箸代代わりに!」って

煮タマゴをオマケしてくれたんです!


さらに,

「そういうの(たぶんマイ箸のこと)って,いいですよね~」

とコメントされました!


昼時で混んでいたので,親父さんが言う「マイ箸がいい」っていうのが

コスト面でなのかごみ問題の観点からなのかまでは

掘り下げて話せませんでしたが,

注目してくれている人っているんだな~とちょっとあったかい気持ちになりました.


割り箸の検索語にみる人々の関心(2)

割り箸の検索語にみる人々の関心第2弾として,

「ワリバシ」を検索してみました.


日本語について良く知っているわけではありませんが,

日本語は「漢字」と「ひらがな」で書かれ,

「カタカナ」は外来語や擬音語に用いられるのが普通だと思っています.


なので,カタカナで書かれる日本語には,少しの違和感と,特別な印象を感じます.

例えば,「ごみ」は日本語なのに「ゴミ」というカタカナ表記を使う人が多いですが,

私は,ごみをゴミと書くことで,身近でない邪魔な物,という印象を受けます.


割り箸を「ワリバシ」と書いているサイトはどのようなものが多いのか...

以下に見て行きましょう.


20066月末段階で,googleで「ワリバシ」を検索すると,31,300件ヒットしました.



ワリバシゴム銃

いちばん目に付くのは,「割り箸」で検索した時と同様「ワリバシゴム銃」.

「ワリバシ」は「ゴム」と並んで,銃を作る際の「素材」としてカタカナ表記されているようです.


☆子ども会議

上位に複数ヒットするのは,こども向けの環境問題サイト「Animal Conference for environment

一見,様々な動物が各々の視点から様々な環境問題について議論しているのですが,

実は「Animal Conference」という絵本を買うことで参加チケットを手に入れることで,

ネット上で好きな動物アイコンを選んで環境問題についての議論に参加するという場です.

(http://i-debut.jp/animals/ )

ここでは動物たち(こどもたち?)が「ワリバシ」は環境に良いのか悪いのか議論をしています.


☆ゴミと併記されるワリバシ

様々なイベント(市民祭りや地域のお祭り,学園祭など)でゴミの一部として扱われる

ワリバシに関するブログも多くヒットします.ワリバシゴミについての感想も多いですが,

ワリバシを回収したて王子製紙に郵送してリサイクルする,炭化させて燃料にするなど

リサイクルの取り組みについての記事やブログもあります.


☆書籍

「ワリバシと熱帯林」三友社出版

「ワリバシ賛歌」都市出版

「環境問題とは何か」PHP新書


☆アドバシ

「ワリバシ」に「広告(ad)」を載せようという取り組み.


☆日本語と韓国語

「ワリバシ」は韓国語でもそのまま通じるそうです.

韓国へ輸出された言葉としての「ワリバシ」に触れたブログが

いくつもヒットしました.


☆各種ブログや掲示板(2ちゃんねるなど)への書き込み

「ワリバシは木の有効利用で実は環境にいいんでしょう?」

「ワリバシが中国からの輸入ばかりに頼っていると知って驚いた」

という内容が多く,ワリバシに使用される漂白剤や防カビ剤への不安もちらほら.


こういう人たちに,読んでもらえる調査でありブログにしたいと強く感じました.


文責:竹内文乃


割り箸の検索語にみる人々の関心

割り箸に対する関心が高まっていますが、

具体的にはどのような分野での関心が高いのか

ということについて、キーワードアドバイスツールを用いてみていきたいと思います。


キーワードアドバイスツールで「割り箸」を検索すると、

以下のような結果になります。


「割り箸」そのものが一番多いですが、

その次が「割り箸 鉄砲」となっており、

その他上位に「割り箸 鉄砲 作り方」「割り箸 ゴム 鉄砲」「割り箸 てっぽう」

などが入っており、割り箸鉄砲への関心の高さが伺えます。


こういう調査をしていると、割り箸の生産や流通に目が向きがちですが、

割り箸については工作関係の情報も求められていることがおもしろいですね。


もちろん、3位に「割り箸 中国」が入っていることからも分かるように、

中国産割り箸に対する関心が高まっていることは間違いありません。

「割り箸 中国 規制」「割り箸 輸入」といった言葉が

一定数検索されているのもそうした関心を反映してのことでしょう。


また、「割り箸 リサイクル」「割り箸 環境 問題」など、

環境面からの関心も低くないと思われます。


その他、興味深い検索語として

「割り箸 療法」「割り箸 テスト」「割り箸 笑顔」などがあります。

何かテストと関係があるのでしょうか…??(笑)

笑顔との関係も気になるところです。


色々見てみるとおもしろいですね。

また、「割り箸」だけでなく「わりばし」や「割りばし」など

言葉によって結果も変わってくるので見ていきたいと思います。



検索数 2006年 5月
検索数 キーワード
5811 割り箸
1515 割り箸 鉄砲
1040 割り箸 中国
827 割り箸 鉄砲 作り 方
645 割り箸 リサイクル
568 割り箸 製造
529 割り箸 工作
298 割り箸 鉄砲 作り方
279 割り箸 袋
260 割り箸 歴史
243 竹 割り箸
226 割り箸 作り 方
222 中国 割り箸
192 割り箸 ゴム 鉄砲
185 割り箸 て っぽ う
167 割り箸 輸入
163 割り箸 業者
157 割り箸 製造 機
156 割り箸 問題
135 割り箸 製造 機械
134 割り箸 事件
132 割り箸 販売
131 割り箸 っぽ う
130 割り箸 飛行機
129 割り箸 業務 用
124 割り箸 中国 規制
119 割り箸 環境 問題
111 割り箸 見た 環境 問題
105 割り箸 細工
102 割り箸 種類
100 割り箸 環境
93 割り箸 事故
90 割り箸 生産
86 割り箸 て っぽ う 作り 方
83 割り箸 再 利用
82 日本 割り箸 輸入 協会
76 中国 産 割り箸
76 割り箸 価格
70 割り箸 値上げ
69 割り箸 回収
68 割り箸 生産量
65 工作 割り箸
64 割り箸 おもちゃ
64 割り箸 袋 箸置き
60 ケツ 割り箸
60 割り箸 アート
60 割り箸 消費 量
58 割り箸 製造 工程
57 割り箸 ブリッジ
56 割り箸 工場
55 リサイクル 割り箸
55 割り箸 メーカー
53 割り箸 発声
53 割り箸 袋 使った 箸置き
53 夏休み 工作 割り箸
51 割り箸 会社
50 割り箸 作る
50 割り箸 健康法
49 割り箸 原料
49 輸入 割り箸
48 割り箸 っぽ うの 作り 方
48 割り箸 割り方
48 業務 用 割り箸
47 割り箸 箸置き
47 高級 割り箸
45 割り箸 作り方
45 割り箸 橋
44 割り箸 輸入 業者
43 割り箸 ニュース
41 割り箸 機械
41 尻 割り箸
40 割り箸 ゴム 鉄砲 作り 方
40 割り箸 値段
40 割り箸 銃
39 乳首 割り箸
39 割り箸 折る
39 割り箸 療法
37 割り箸 ゴム 鉄砲 作り方
37 割り箸 ペン
37 割り箸 炭
37 割り箸 袋 作り 方
37 王子 製紙 割り箸
36 割り箸 て っぽ うの 作り 方
36 割り箸 スポンジ 塗装
36 割り箸 製造 会社
35 割り箸 上場 企業
34 割り箸 トレーニング
34 割り箸 中国 制限
34 割り箸 袋 車椅子
33 割り箸 変る 環境 破壊 しない 箸
33 割り箸 箸 袋
32 割り箸 マナー
32 割り箸 材料
32 割り箸 笑顔
31 割り箸 ゴム 銃
31 割り箸 テスト
31 割り箸 製作
31 割り箸 輸入量
31 環境 割り箸
30 割り箸 ボイス トレーニング




割り箸の現状(新聞記事)

最近、中国産割り箸の値上げ問題等の影響で割り箸についての報道が増えています。

情報が部分的であったり、必ずしも正確でない点があったりしますが、

割り箸に関連する新しい情報はそう多くないので

こういった新聞記事等が参考になります。


以下の記事は、割り箸の現状についてよくまとめられているので

まずはこの記事を読んでみると、割り箸を取り巻く状況のイメージがしやすいと思います。


【割りばし 輸入先・中国が生産制限 弁当業界などに影響】

 使い捨ての代表格として、国内で年間約250億膳(ぜん)が消費される割りばし。その9割を占める輸入先・中国が生産制限を決め、弁当や外食など関連業界に影響が出始めている。安さに飛びつき、国内生産地を切り捨ててきたツケとも言え、業界・消費者双方に農林業生産空洞化の問題を示す一例だ。【小島正美】


 “中国ショック”は2段階で到来した。最初は昨年11月、中国の輸出団体が「原木の高騰」などを理由に、日本割箸(わりばし)輸入協会(大阪市)に50%もの値上げを通告してきた。それでも中国産は1膳約1~2円。国産は同2~20円程度なので、まだ価格面の優位性は動かなかった。


 ところが今年3月、今度は中国政府が「森林保護」を理由に生産を制限し、将来的には輸出も禁止すると決めた。建築には使いづらいシラカバや他の間伐材を主原料にしているが、森林乱伐による洪水や砂漠化などが問題化する中、矛先の一つになった形だ。


 では、日本国内の状況はどうか--。実は20年前まで、割りばし生産量の約半数は国産だった。ところが90年代以降の低価格競争の波の中、安い中国産が急激に増え、気が付けば9割を超えるまでになっていた。


 国内の2大産地は北海道と奈良。高級品主体の奈良は今も命脈を保っているが、中国産と競合した北海道は壊滅状況だ。85年当時、北海道には生産会社が約70社あり、約1900人の従業員がいたが、04年現在で8社約40人にまで激減した。山口晴久・同協会広報室長は「このままだと、いつ割りばしがなくなってもおかしくない状況になってきた」と危機感を抱くが、一度減った生産量は簡単には戻らない。


 外食や安売り店には、既に影響が出ている。


 100円ショップなどに割りばしを卸すアサカ物産(東京都三鷹市)は、1袋80膳入りを50膳入りに変えてコストアップに対応し始めた。


 全国で約760店の居酒屋などを展開するマルシェ(大阪市)は年間約1500万膳を使ってきたが、2月からフランチャイズを含めた全店でプラスチック箸に切り替えた。さらに、直営の約250店では「MY箸」ポイントカードを作り、はしを持参した客には1回50円のポイントを付け、10ポイントで500円分の飲食をサービスするほか、50円を自然保護団体に寄付する活動を始めた。直営の居酒屋「酔虎伝・新宿三丁目店」(東京都新宿区)の石本千貴店長は「割りばし廃止への苦情はありません」と安堵(あんど)する。


 一方、コンビニ業界は「物流コストの削減などで吸収する」(セブン&アイ・ホールディングス)「しばらくは現状のまま」(ローソン)と、推移を見守っている状況。


 輸出禁止は本当にあるのか、あるとすればいつか。今後は中国政府の動きにかかっているが、山口室長は「弁当や外食なども、いずれ消費者がお金を払って割りばしを買う時代がくるのでは」と予測している。

(毎日新聞) - 5月9日17時12分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060509-00000019-maip-soci

報告書「割り箸から見た環境問題」

環境三四郎は、東大の環境サークルです。大学における環境改善活動や調査活動、勉強会、大学の講義への協力など、様々なプロジェクトを行っています。その1つがこの割り箸に関するプロジェクトです。

このブログでは、本プロジェクトの進行状況、調査内容を随時報告していきたいと思います。

今回は、環境三四郎で以前行った割り箸に関する調査報告書についてご紹介します。
報告書の題は「割り箸から見た環境問題」です。

本報告書にまとめられた調査は、1999年の3月から6月にかけて行われ、10月に報告書が完成しました。
当時の割り箸を取り巻く状況や問題点、その解決策について整理されています。

報告書の内容について見てみますと、目次は以下のようになっています。

第1章 割り箸の現状
1.1 割り箸の製法・種類
1.2 割り箸の消費
1.2.1 国内消費量の変化
1.2.2 割り箸の使われ方
1.3 割り箸の輸入
1.3.1 割り箸輸入の現状とその経緯
1.3.2 輸入に至る背景
1.3.3 中国からの輸入
1.3.4 関税
1.4 割り箸の流通
1.4.1 従来の流通
1.4.2 輸入割り箸の流通
1.4.3 輸入による流通経路の変化
1.5 割り箸の生産
1.5.1 中国での割り箸生産
1.5.2 国内の割り箸生産

第2章 現状の問題点
2.1 木材資源供給
2.1.1 中国の森林伐採形態
2.1.2 日本の輸入
2.2 公益的機能
2.3 森林利用と育成の好循環

第3章 問題点を解決するには
3.1 問題点を解決する必要はあるのか?
3.2 対策の分類
3.3 製造段階での対策
3.3.1 緊急輸入制限
3.3.2 認証制度と消費者意識
3.3.3 森林伐採の規制・植林の義務化
3.3.4 中国での生産者への配慮
3.4 新たな割り箸の原材料
3.4.1 歩留まりの向上
3.4.2 低利用木材の有効活用
3.4.3 竹を使った割り箸
3.4.4 間伐材割り箸
3.5 消費段階での対策
3.5.1 割り箸使用の用途別割合
3.5.2 弁当用の割り箸
3.5.3 飲食店の割り箸
3.5.4 ライフサイクルアセスメント
3.5.5  持ち箸運動
3.5.6 割り箸の新規使用を抑える
3.6 廃棄段階での対策
3.6.1 サーマル・リサイクル
3.6.2 紙パルプへのリサイクル
3.6.3 炭へのリサイクル
3.6.4 パーティクルボードへのリサイクル
3.7 割り箸問題の解決と森林

第4章 調査を踏まえた考察

第5章 割り箸に関する統計資料

詳細な内容については、報告書を見て頂ければと思いますが、第1章で割り箸を取り巻く状況について、生産、輸入、流通、消費の各側面から整理し、第2章で問題点について、特に環境的な側面から取り上げています。第3章では、第2章で述べた問題点に対する解決策について、製造段階、消費段階、廃棄段階の各段階でどのような対策が考えられるか述べています。最後に、第4章で調査を踏まえた考察を行い、第5章で調査に用いた統計資料を付記しています。

割り箸について包括的にまとめられた書籍やWEBページが少ないこともあり、現在でも報告書へのアクセスは少なくなく、様々な方面から問い合わせも来ています。
特に、第1章でまとめられているように割り箸に関する状況を整理した文献はあまり見当たらないので、現在でも参考になります。報告書を全部読むのは大変だけど割り箸の状況について概要を知りたいという方は、まず第1章を読まれると良いと思います。
最近は中国産割り箸の価格値上げなどの問題もあって割り箸についての関心が高まっていて問い合わせが増えており、ロイター通信の記者の方から問い合わせが来たりもしています。

今回のプロジェクトは、こうした問い合わせに対応するという意味もあり、1999年の調査時点からどのように状況が変わったのか見ていきたいと考えています。