こんばんわ、箸です。🥢
みなさん、小さい頃に考えていた「将来の夢」って覚えていますか?
私の将来の夢は「学校の先生」でした。
その夢を追いかけて大学まで進学し、教員免許を取得しました。(中高数学の免許です。)
大学で教員免許を取得するためには、いわゆる「教職課程」と呼ばれるカリキュラム的なものを受講せねばなりません。そのため、一般の学生よりはたくさん単位を取らないといけません。
その教職課程の中で学生がやらねばならぬことの1つが、みなさんご存知「教育実習」です。
今回は私が母校(高校)へ教育実習に行ったときのエピソードを3つほどお話ししようと思います。
1. 出会い
教育実習生には指導係の先生がついてくれて、基本的にはその先生が持っているクラスと教科を担当します。(以降、私の指導係の先生を「先生」と書きます。)
必然的に担当したクラスの子とは仲良くなるのですが、初めて顔を合わせたときはとても緊張しました。
初めて生徒の前に立ってガチガチの私に先生が一言。
先生「自己紹介お願いします。」
私「〇〇です。よろしくお願いします。担当教科は数学です。」
自己紹介しながら思いました。
私は生徒のみんなと仲良くなりたい。何か爪痕を残さなければ。
私「体育祭では団長やってました。応援なら任せてください!」
空気が凍りました。ボケがマジかも取れないような微妙な発言に生徒たちは首をかしげるばかりでした。終わった、俺の教育実習。(なんやかんやその後生徒とは仲良くなれました。よかった。)
2. 試練
そんなこんなで始まった教育実習ですが、優しい先生のおかげで授業もなんとかこなせていました。授業といっても、担任のクラスだけでなく担任じゃないクラスの授業も受け持ちます。
試練は担任じゃないクラスの授業、しかも私の教育実習ラストの授業をしているときに起こりました。
教室の後ろの方の席から話し声が聞こえてきます。授業しながらよーく聞いてみるとやんちゃそうな男子生徒数名が明らかに私の悪口を言っているのです。
「うるさい」「つまんない」「うざい」「きもい」
・・・俺、お前らに何かした?????
「うるさい」と「つまんない」はまだ分かる、俺の授業に問題があるそれは。「うざい」もギリ分かる。うるさい上につまんない授業してるやつは俺でもうざいと思う。
でも「きもい」は分からん。「きもい」って「気持ち悪い」だよね? 一体何がきもい? 容姿? 言葉遣い? 容姿は教育実習生としてふさわしく清潔な身なりをしているつもりだし、言葉遣いも教育者としてふさわしい言葉を使うよう意識している。あれか、臭いか。たしかに7月ごろのちょうど暑くなってきた時期にスーツで授業していて汗かいてたし臭いのかもしれん。そうだ、きっと臭いせいだ。そう思おう。
人っていうのは知らないうちに他人に嫌われているものなのですね。そんなことを思いながら、最後の授業を終えました。男子からは嫌われてたみたいですが、授業後に女子たちが「一緒に写真撮ってください」って来てくれました。JKと写真を撮ったという社会的優越感のおかげで少し気持ちが楽になりました。
3. 別れ
そんな形で最後の授業を終え、最後の帰りのHRのために担任のクラスの教室に入りました。すると何やら教室の後ろの方で生徒たちがコソコソやってます。察しのいい私は気づいてしまいました。
あれ、絶対色紙や。
どうせならもっと気づかないようにやれやと思いつつ、一生懸命コソコソやってる生徒を見て「青春だなぁ〜」と思っていました。
そして思った通り、HRの最後に色紙をプレゼントしてもらえました。気づいてたこともあり変な反応をしてしまいましたが、非常に嬉しかったです。
家に帰ってメッセージを読むと、嬉しい言葉がたくさん書いてありました。特に嬉しかったのが、
・先生みたいになれるようにもっと勉強します!
・部活で先生に教わったことをこれからも生かしていきます!
このメッセージを読んだときに、教育実習生なりに生徒たちに少しでも何か残すことができたのかな、と達成感を感じました。その時もらった色紙は今でも大切に保管してあります。もう生徒たちと会うことはないのでしょうが、だからこそこういう思い出は大切にしようと思います。
こんな感じで、教育実習エピソードは終わりです。
私のその後ですが、教員採用試験を2度受験し、2回とも落ちたため、教員になるのはやめて一般企業に就職しました。まぁ、一般企業に就職を決めたのは試験落ちたのが大きな理由ではないのですが、要因のひとつであることは確かです。
もう生徒たちとは会わないと思うと書きましたが、もし偶然見かけたら「あのときのゴミ実習生や!」って少しでも思い出してくれたら嬉しいなぁ。
以上です。さようなら👋