明日の神話の復活劇から一夜明けました。





昨日は私に取って一生忘れる事が出来ない「夜」となりました。







実は今、その「明日の神話」の前で記事を書いています。
来週末から「GO!SHIODOMEジャンボリー2006」の仕込みに入っている合間をぬって書いている訳です。





明日の神話の前には「太郎」と「敏子」さんの写真が「明日の神話」を見守るように飾られています。その写真の前で明日の神話と一緒に見守られながらこの記事を書いているんですが、何か力を感じずにはいられません。






何か神秘的でしょ?





本番の天候が心配されていましたが、敏子さんが、
「太郎が何かやる時は必ず晴れるのよ!」

言っていた通り、「雨は降らず」「風は吹かず」の完璧な天気の中でイベントをやる事が出来ました。


凄い。凄いぜ太郎&敏子。






私の弟も「明日の神話」を見て何か感じるものがあったようです。(こちら







この記事にもあるように、2006年7月7日は、我々ジールに取って「終わり」では無く新しい「明日の神話」が始まる日である事を強く願いたいと思っています。





岡本太郎は「原爆という事実は、当然悲しい出来事である事には間違い無いが、炸裂した瞬間こそ新しいものが生また瞬間なんだ。」と言っていると聞きます。






今回もそうでした。
幕が落ちた瞬間(炸裂した瞬間)何か「ホッ」とするよりも、力がみなぎって来た気がしてなりませんでした。










OA見て頂けました?
各所で凄く評判が良かったようです。



今回の演出を手がけられたのは「女王の教室」の演出をやった日本テレビの大塚恭司さん。
良い意味でイッちゃってる方です。


普通、岡本太郎・明日の神話復活!なーんて題材だったら、凄く固い番組になると思うのですが、
「芸術は呪術だ!」という切り口から一度太郎を落とした番組構成を作り、最後に盛り上げて行くという本当に斬新な構成を見せてくれました。



あれだけ太郎をイジレルのは中々無いですよ。ホント。




最後の編成会議の時に「ぶちかましますんで、各所よろしく!」と言った大塚さん。
カッコいいぜ!


本当に勉強になりました。ありがとうございます!







少しフォトギャラリーを。






明日の神話のロゴ。









ライブが始まった瞬間ですね。凄い人です。










除幕前の異様な雰囲気。







除幕!!!



いやぁ、感動が蘇ります。









今回のプロジェクトの仲間達!





そしてもう一枚。









右に映っているいるのは、元T部長事、土屋敏男さん。
今回の総合プロデューサーです。





土屋さんのコラムを抜粋します。









7/7が終わって

もう昨日、正確に言えば一昨日の事になるのだ。
昨日は朝10時からプレス会見があって
糸井さんや田島さんやジミーちゃんやMAYA MAXXさんや書道家の柿沼康二さんや
沢山の人が来てくれて
11時からオープニングセレモニーがあって
11時半から「明日の神話」は一般公開されて
ずーっと一日中、列は絶えなくて
でもゆったり見られる仕掛けが出来ているようなので
少し安心をして…
パーティーがあって色んな人とお話をして
特にMAYA MAXXさんと柿沼康二さんと初めてお話をしていたら
「よし!」という勢いで"KAKI MAXX"が結成される事になって
で、新しい「第2日本テレビ」の字をお願いをするって言う事になって…
アーティストって素敵な人たちだなあ、って言う思いを強くして
それから15日のもうひとつのスペシャル(午後3時半から90分)の打ち合わせをして
それからどうしてもこの日行かなければならない渋谷パルコ劇場のお芝居に行ったら昨日も来てくれていた「ほぼ日」のTARO Tシャツ展を中心になってやった伊賀大介さんと隣同士で、ビックリして、始まる前少しお話をして…
そしてお芝居を見て楽屋に行って、パン屋でパンを買って、帰って来て少し眠ってしまって…
で、除幕から約26時間が経ったというところなのだ。
昨日の番組に関して「第2」内の掲示板や何よりも「ほぼ日」のテキスト中継やら
色んな感想をいただきましたが、ココにも感想をいただきました。

ペンネーム:ヒカリ
年齢:30歳~39歳
性別:女
Eメール:
内容:以前取り上げていただいたヒカリです。明日の神話特番拝見しま
した。土屋さん太郎さんに突き動かされていましたね。土屋さん
だけでなく、出演していた全ての人が太郎さんに突き動かされて
いたような気がします。理屈ばかりの世の中で、何かに突き動か
されていいんだと確認した。それだけでこの特番は意味があった
のではないでしょうか。

何だかズボッと言い当てられた気がします。
意識的に「美術番組的な落ち着き」が一瞬でも出るのがイヤで
そうしていたところもあるかもしれませんが
”突き動かされた”というのはこのプロジェクトに最初に
敏子さんに「参加させて下さい」と言った時や
会社内を「参加すべきだと思います」と口説き回った時から
ずっとそうだった、“突き動かされていた”と言っていいのだと思うのです。
だからその「決算」をこれからしなければならないと思っているのです。

僕がココ数年悩ませられている「コンテンツ」という言い方
昔は「番組作っている大工です」って言っていれば良かったんだけど
そうじゃない部署に来て
それと同時にブロードバンドなんて環境が整ってきて
だから「動画コンテンツ」なんてモノが昔「番組」と言っていたものが含まれながらも、そうじゃないインターネットだからこそ出来る「動画コンテンツ」があ るからこそ、それは新しいメディアになるんだろう、なんて事を思い「松本人志5年ぶりのオリジナルコントを有料配信」なんて事を8ヶ月かけてして…で、そ れはビジネス的に成立するのか?なんて事がどうしてもつきまとって来て…「市場が成熟していないんだからそんなにすぐにはわかりませんよ」…なんて言いな がら…「表現」の裏打ちとして「ビジネス」の存在をどうしても考えざるを得ないんだ、と甘ちゃんでいられた自分を自覚してじゃあこれからどうするんだ、っ て言うタイミングと並行してやっている企画がこの「明日の神話」再生プロジェクトだった訳です。
「岡本太郎は一生涯作品を売らなかった人です」という事実を御存知だったでしょうか?
パブリックアートを作った人ですからギャランティという形ではもちろん貰っていたのですが、その作品が流通をするという事がなかったんですね。
椅子とかもちろん絵画とか彫像とかありますから「値段がついて流通」という事があっても良かったんですが、それはされなかったんです。
なぜなら「最初から売らなかった」からなんですね。
美術界で言う「あの作家は今”一号いくら”だから」という値付けが出来ない芸術家なんです。
「芸術原理主義者」なんて言っている村上隆さんでさえ、クリスティのオークションで「いくらで落札!」なんて事がニュースになったりしますね。それはやっぱり村上隆が最初に誰かに「売っている」から成立する事なんです。
でも岡本太郎はそれをしなかった。だから岡本太郎の画は「号いくら」がないから、あの特番の時もスタジオのコメントでそこをやろうとして、時間がなくて出来なかったんですが、「明日の神話」はいくらか?、という答えは出せないんです。
そんな事が「コンテンツを”表現”と“ビジネス”のふたつの面から考えざるを得ない」という今の自分にとっても、大きな意味を持つ「表現者」な訳です。岡本太郎は。
この事を自分の中でどう位置づけるのか?はいまだ結論は見えません。
でもそんな中このプロジェクトを進める中で知り合った…そう!まさに今日「第2日本テレビ」の新しい字をMAYA MAXXさんと柿沼康二さんに書いてもらう事を決めてなぜかMAYA MAXXさんが「どんな字にするか?」って言う話をする前に「これだけは決めよう!この仕事はタダだ!」と叫んだ事の中に、深い深い僕の中の「クリエイ ティブとお金」に関するヒントがある気がしているんです。
「クリエイティブで飯を食う!」ってどういうことだ?
岡本太郎は「そんなものは関係ない!」と言い切った人です。
「表現」じゃ飯が食えないじゃないか?と聞いた人に対して
「じゃあ食わなきゃいいじゃないか?」と答えた人です。
「食う事」なんかより数段、いや何万光年よりも上に「芸術」「表現」はある、と一点の揺らぎもなく生き抜けた人なのです。
だから昨日も数多くのクリエーター、ミュージシャンが「TAROに挑み」に来たのです。そしてみんな晴れ晴れとした顔をしてステージを降りてきました。
あの山下洋輔大巨匠さえも終わって握手を求められて「いやあ20年分ぐらいの垢が落ちたよ」と言ったのです。
それはあの「明日の神話」の力がスゴいからで、それはやっぱり岡本太郎の生き抜き方がスゴいからで、それに感応したミュージシャン、アーティストたちがま たその除幕を前にスゴい事をやって、それがどんどん伝染していって、それはその場にいた沢山のテレビ屋、演出だけじゃなくて技術、美術、照明、音声、カメ ラみんなみんなにその熱は伝わっていって…
まさに“ヒカリ”さんがおっしゃる「突き動かされた」人間はあの会場にいたすべてとは“敢えて”言いませんが、かなりの数の人間がそうだったんです。
特にライブ会場はもの凄かった、ようです。
地上波の番組の中では、ほんの少しの放送だったんですが、これは何らかの形できちんと世に出すべきものだと思っています。
人(岡本太郎、または敏子とのユニットとしての”岡本太郎”)の作ったもの「明日の神話」が人(多くのミュージシャン、アーティスト、クリエーター)の創造性を刺激して出来た『奇蹟の祝祭」だった事は確かだと思うからです。
改めて今思うのは“突き動かされないで出来るもの”なんて何の価値もない、それは「魂のない映像」だったり、ひょっとしたら「目先の売り上げは上げるコンテンツ」かもしれませんが、そっちは僕はやっぱりやらないだろう、ということです。
それで食えないんなら食わなきゃいいんです、ね。
そんな事を今は感じている”除幕から数えて27時間半後”です。





この記事にもあるように、岡本太郎は生涯「絵」を売る事をしなかった方です。

「クリエイティブで飯を食う!」ってどういうことだ?
岡本太郎は「そんなものは関係ない!」と言い切った人です。
「表現」じゃ飯が食えないじゃないか?と聞いた人に対して
「じゃあメシなんか食わなきゃいいじゃないか?」と答えた人です。
「食う事」なんかより数段、いや何万光年よりも上に「芸術」「表現」はある、と一点の揺らぎもなく生き抜けた人なのです。

クリティティブを仕事にしている私にとって、この岡本太郎の言葉は衝撃的でした。


正直、今回は予算が厳しかった(苦笑)
でも、とにかく最前を尽くし、この数年の集大成としてやってこのイベント。



私にとってのBeTAROでした。



最後に、、、
協力してくださった協力会社の方々、スタッフ、社員の皆。


こんな貴重な機会に参加させて頂いた日本テレビの方々。




本当に本当にありがとうございました!



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オリジナルラブの田島さんが「明日の神話」という曲を作っています。
凄く良い曲です。
是非聞いてください。

「カウントダウンイベント 田島貴男 BeTARO!「明日の神話」を歌う編」で聞けます。

こちら