私は一人っ子でして
小学生低学年の頃、友達は大概、近所の同じくらい貧乏な家の「福ちゃん」と、家の猫くらいのもんでした。
あと、5割くらいは
近所へ「ボールの壁あて」にいってました。
目標点を決めて、ひたすら、投げて受ける、投げてうける、それだけです。
ある日、壁に投げたボールが、隙間に入ってしまいました。
その隙間は、鉄棒と鉄棒の間にありました。
危険な香りを感じながらも、鉄の棒の間に頭を突っ込むと、すぐに手が届かないところにボールがありました。
でも。
手を伸ばしてとろうと触れるとボールが奥へ逃げる。。
も一度触れるとまた右へ
も一度ふれると左へ。。
まどろっこしいけど、ボールをとらないと!
狭い空間なんで、手元の自由もきかず、ひたすら必死でボールを指の先で触り、少しずつこちらへこちらへたぐり寄せました。
手がとどいたー!!
その瞬間喜びのあまり、
アホな私はなにも考えず頭を思い切りふり上げました。
ゴン
物凄い鈍い音が耳のそばで響きました。
ああああ
いたいいいい
頭を抑えるわたし。
おさえた手を離すと
「なんじゃこりゃーーーー」
赤というより、朱という血が頭からたらふく流れてまして。
血はこんな色してたかなぁーー
おかしいなぁ
赤いはずやのにーー
それより血はとまるんかなぁーー
そんなことを考えて家に帰りました。。
衝撃的だったんで覚えてます。
その後のことは、記憶にありません。
ただ、ここに記した景色はわたしの海馬にくっきり残っていました。
書いてみるとなかなか下らないなぁ(笑)
誰が面白いねん!やけど、また書きますね。
いらんてか!