ブログ読者 と ヒッチハイク

昨日の夕方、なんばを歩いていると「ブログ読んでます！」と僕に伝え、小走りで去って行った男性が居ました！こんな過疎化ブログを読む人と遭遇する確率は…大阪で小雪を目撃するより数段低い筈です…この記事も読んでくれていたら幸いです…


さてさて、その男性読者と遭遇するほんの一時間ほど前の出来事を今から書き記したいと思います…その一時間ほど前、僕はなんばに向かうため車で国道43号線を走っていました…

すると前方にカップルがプラカードの様な物を持ち、なにやらヒッチハイクをしているではありませんか…時速50キロの車はそのカップルにどんどん近づいていきます…持っていた物はプラカードの様な立派な物ではなく…ただのスチッチブックでした…そこには大きく「大阪」と書かれていることが確認出来ました…そしてファッションからしておそらく中国人カップルだということもわかりました…僕は頭をぐるぐる回転させ…どうしようか悩みした…

『乗せるか？でも大阪…自分が向かっているのはなんば…この中国人の目的地がもし新幹線なら新大阪駅まで送らないといけない…うーん、ライブの入り時間に遅れてまで乗せる必要もないし…「難波」と書かれていたら間違いなく乗せるんだけど…』

そのようなことを悩んでいるうちに…もうカップルの真横を通っていました…その時点で僕は『やっぱ面倒臭い』という思いに傾いていましたが…やはりこのまま通り過ぎるのも勿体無い気もする…なにかアクションを起こそう…カップルには大変申し訳ないですが…ある方法でこの話を終られせることに決めました…極めて自己完結ではありますが…これしかない…

カップルを少し通り過ぎた所で即座にハザードランプを押し、車を停車させました…

停車した車に気付いた中国人カップルは、直ぐ様地べたに置いてあった大きいリュックを肩に掛け、抜群の笑みを浮かべながらこちらに走り出しました…その様子をルームミラーで確認していると、ミラーに写った二人はみるみる大きくなり…たちまち僕の車の横まで駆け寄り…閉じた窓越しから、片言の日本語で「スイマセン、アリガトウゴザイマス」と言ってきました…

僕はその瞬間…異国のカップルと一切目を合わすことなく…車を発進させました…何事もなかったかの如く…なんばへと走り出したのです…

ルームミラーに写る二人は当然「えっ？？？何で？？？？」と唖然とした表情を残したまま…どんどん小さくなっていきました…ぬか喜びをさせてしまいどうもすいません…これが僕の「お・も・て・な・し」というやつです…乗せると思いきや乗せない作戦…大成功です

国に帰って日本旅行の思い出を振り返る時、「でもあいつ一体なんだったんだろうな？」と脳裏に思い浮かべてくれたら嬉しいです…旅の苦い思い出ほど人は忘れないものと信じ…あの二人のことは後続車に託しました…



中国人2、日本人1、国道43