シェア | チョップリン西野恭之介オフィシャルブログ「タバコとアイスコーヒー」Powered by Ameba

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昨日、友達の家に遊びに行ってたのですが、その友達はシェアハウスに住んでるんです…シェアハウス…聞こえは良いですが…現実は違いますね…ドラマ「テラスハウス」の様な綺麗な部屋をつい想像してしまいますが…現実は、築40年、見知らぬおっさん三人との共有生活だそうです…

男女が恋愛に発展する展開など最初からありません…全員おっさん…聞けば、家の中を下着でうろうろしているそうです…そりゃ家なので当然ですが…なにがシェアハウスか…最早、銭湯の脱衣場ではないか…

さっそく家に上がらせて貰うと、いきなりステテコ姿のおっさんが共同台所で晩飯の仕度をしているではありませんか…軽く挨拶だけ交わし、友達の部屋に入り「あのおっさんはどういうおっさんなん?」等、自分もおじさんであることを棚に上げ、暫く喋っていると…そのおっさんがスゥ~と部屋に入ってきて、「量少ないけど、作ったから食べたらええわ、一人分も三人分も作るん一緒やしな!スイカも切ってるから食べてや!友達も遠慮せずに食べてや!あっち置いてるから!」と言い、また台所のほうに戻って行きました…ノックも無し…恐るべしシェアハウス…『あんたは少し遠慮しろ』と一瞬思ってしまいましたが…

いや、しかし…思わぬところで巻き込まれてしまいました…食事もシェアするのか?台所へ行けば…見ず知らずのおっさんの手料理が…フライパンで何か炒めてる音はしてたのですが…見た目ほぼ石井光三さんの手料理…

『気味悪い…』

またしても心狭き自分が顔を出します…嗚呼…「食べてや!」と言われた時、何故「結構です」と言わなかったのか?何故作る前に聞いてくれなかったのか?もう食うしかない…今更「要らない」なんて失礼なので言えません…なんという一手…いきなりの王手…どうせ食うなら温かいうちに…そんな思いで友達と食卓に向かいました…因みに友達は至って平気です…さすが住人…

テーブルに置いてあった手料理をさっそくチラ見すると…そこにあった手料理は…ぐちゃぐちゃの玉子が乗ってるオムライスでした…乗ってる?そうです…普通なら玉子に包まれて見える筈のない中のライスが剥き出しのオムライスでした…正確にはオムデキズライス…

予感は的中しました…やはり料理上手で振る舞いたかったのではなく…単純に多く作りすぎたからに過ぎませんでした…勿論どちらにせよ御好意で用意してくれているのはわかってますが
…剥き出しライスに潜む…親指程あるウインナーが数個…より震え上がらせました…男の料理と言えば片付く見た目ではありません…しかし、作った当の本人は直ぐ横でパソコンのYouTubeでドリフターズを懐かしみ中で御座います…文句言えない状況が続きます…

更に「味濃くなったから、ケチャップかけんでええよ、後でお茶飲んだら大丈夫や!」と横から不味い宣言をするではありませんか…

『ケチャップって醍醐味でしょ…いや、そんなことどうでもいい…頼むから一旦自分の部屋へ戻ってくれ』…胸のうちに溜まった言葉を口に出して整理したい…しかし、自分の口から出た言葉は「頂きます」でした…
なんという気疲れをさせる人だ…グイグイ来る奴特有のパワー凄いです…恐る恐る一口目をパクリ…見た目とは裏腹に…味普通…

『味、普通なの!ここまでフっといて味普通なの!』

ドリフターズのメンバーのやり取りと割れた客の笑い声を聞きながら結果完食…味よりYouTubeの映像選択
のほうがキテレツでした…


おっさんごちそう様でした…次は僕が見た目も美味しそうなキムチ焼きそば勝手に作ってあげますね…


オムデキズライス3