あ★っ★ち★ゃ★ん
トークライブ 「きゃっきゃうふふ 」
12/22(土)
開場18時 開演18時半
料金2000円(ワンドリンク付き)
出演 チョップリン トライアングル
場所 Studio Bauhutte(スタジオバウヒュッテ)大阪市西区北堀江1ー22ー18ー2F※料金は当日受付で
オイラは泥棒
来る日も来る日も
空き巣、空き巣
泥棒に休み無し
盆も正月も天皇誕生日も こちとら関係ねぇ
今日は12月24日
世の中X'masだって騒いでるが、そういう 時一番危ないってのをわかっちゃいねぇ
サンタは白い袋にプレゼント オイラは風呂敷に貴金属だ
イブの真夜中、標的を探し歩く １軒のデカイ家、まるで屋敷だ どこの金持ちか知らねぇが こんな時間までホームパーティーしやがっ て
くだらねぇ
庭から覗くと見るからに金持ちそうな友人 が勢揃いしワインに酔い、騒ぎ、歌っている
ここしかねぇな、空き巣じゃねぇがオイラ なら大丈夫だ
裏口の鍵はかかっていねぇ 簡単に屋敷へ侵入 無用心とはこの事だ
みな広いリビングに集まっている、すぐさま寝室へ
鏡台の引き出しに奥様の宝石コレクション
更に金庫を発見
大当りだ
ちと重いがしょうがねぇ 風呂敷に包み寝室を出ると 裏口手前のキッチンで奥様連中が酒のあてを料理し始めていた 玄関から出るにはリビングを通らないといけない
チッ
寝室の横には２階に上がる階段 飛び降りるしかねぇな
２階の部屋の前まで行くと
扉に札がぶら下がっている
『あっちゃんの部屋』
子供部屋か
扉をこっそり開ける
豆電球が灯されている
ベッドの中で『あっちゃん』は寝ている様子だ
へっ、起きんじゃねぇぞ
薄暗い部屋の中、窓を静かに開けている途中
「サンタさん？」
しまったっ
「やっぱりいたんだ」
騒ぐ前にとっちめてやる
「早くプレゼントを靴下に入れてよ」
とベッドから起き上がり
「僕の家、煙突ないから来てくれないと思ってたんだ」
何だこのガキ？
いくら薄暗いからってサンタじゃねぇのわかるだろ？ 寝ぼけやがって！
だが、こっちに歩いて来る姿をみてすぐにその疑問が解けた
こいつ、目が見えてねぇ
すまねぇが期待には応えられんオイラは泥棒だ
やめろ、触んじゃねぇ
「ほんとに大きな袋にプレゼント入れてるんだね」
お前ん家の宝石と金庫だ 触らないでくれ
「髭は聞いてたより短いや」
ただの無精髭だ 頼む、オイラに触れないでくれ
「ねぇねぇサンタさん」
どうすりゃいいんだ？ サンタに成り済ますか？ はっきりしない声で
「…なんだい」
と言ってみたが
次の一言を聞いてオイラは何も言えなくなっちまった
「ねぇ早く目が治るキャンディちょうだい ！」
駄目だ
「僕、サンタさんとトナカイを見送りたいんだ」
オイラは奪う者
与える者じゃねぇんだ
オイラは薄汚れた人間さ
「泣いてるの？」
「…」
「そっか…そんなキャンディやっぱないよね」
「…」
「泣かないで、僕サンタさんと話せただけでも充分プレゼントだよ」
そりゃオイラのセリフだ
トナカイじゃなくパトカーに乗って、今から足洗いに行くよ
『あっちゃんの部屋』オイラにとっても素敵なX'masプレゼントになったよ
今週木曜日はトークライブ「きゃっきゃっうふふ」です！皆さん是非来て下さい！
昭和シリーズより自らバックナンバー 1
12/22(土)
開場18時 開演18時半
料金2000円(ワンドリンク付き)
出演 チョップリン トライアングル
場所 Studio Bauhutte(スタジオバウヒュッテ)大阪市西区北堀江1ー22ー18ー2F※料金は当日受付で
オイラは泥棒
来る日も来る日も
空き巣、空き巣
泥棒に休み無し
盆も正月も天皇誕生日も こちとら関係ねぇ
今日は12月24日
世の中X'masだって騒いでるが、そういう 時一番危ないってのをわかっちゃいねぇ
サンタは白い袋にプレゼント オイラは風呂敷に貴金属だ
イブの真夜中、標的を探し歩く １軒のデカイ家、まるで屋敷だ どこの金持ちか知らねぇが こんな時間までホームパーティーしやがっ て
くだらねぇ
庭から覗くと見るからに金持ちそうな友人 が勢揃いしワインに酔い、騒ぎ、歌っている
ここしかねぇな、空き巣じゃねぇがオイラ なら大丈夫だ
裏口の鍵はかかっていねぇ 簡単に屋敷へ侵入 無用心とはこの事だ
みな広いリビングに集まっている、すぐさま寝室へ
鏡台の引き出しに奥様の宝石コレクション
更に金庫を発見
大当りだ
ちと重いがしょうがねぇ 風呂敷に包み寝室を出ると 裏口手前のキッチンで奥様連中が酒のあてを料理し始めていた 玄関から出るにはリビングを通らないといけない
チッ
寝室の横には２階に上がる階段 飛び降りるしかねぇな
２階の部屋の前まで行くと
扉に札がぶら下がっている
『あっちゃんの部屋』
子供部屋か
扉をこっそり開ける
豆電球が灯されている
ベッドの中で『あっちゃん』は寝ている様子だ
へっ、起きんじゃねぇぞ
薄暗い部屋の中、窓を静かに開けている途中
「サンタさん？」
しまったっ
「やっぱりいたんだ」
騒ぐ前にとっちめてやる
「早くプレゼントを靴下に入れてよ」
とベッドから起き上がり
「僕の家、煙突ないから来てくれないと思ってたんだ」
何だこのガキ？
いくら薄暗いからってサンタじゃねぇのわかるだろ？ 寝ぼけやがって！
だが、こっちに歩いて来る姿をみてすぐにその疑問が解けた
こいつ、目が見えてねぇ
すまねぇが期待には応えられんオイラは泥棒だ
やめろ、触んじゃねぇ
「ほんとに大きな袋にプレゼント入れてるんだね」
お前ん家の宝石と金庫だ 触らないでくれ
「髭は聞いてたより短いや」
ただの無精髭だ 頼む、オイラに触れないでくれ
「ねぇねぇサンタさん」
どうすりゃいいんだ？ サンタに成り済ますか？ はっきりしない声で
「…なんだい」
と言ってみたが
次の一言を聞いてオイラは何も言えなくなっちまった
「ねぇ早く目が治るキャンディちょうだい ！」
駄目だ
「僕、サンタさんとトナカイを見送りたいんだ」
オイラは奪う者
与える者じゃねぇんだ
オイラは薄汚れた人間さ
「泣いてるの？」
「…」
「そっか…そんなキャンディやっぱないよね」
「…」
「泣かないで、僕サンタさんと話せただけでも充分プレゼントだよ」
そりゃオイラのセリフだ
トナカイじゃなくパトカーに乗って、今から足洗いに行くよ
『あっちゃんの部屋』オイラにとっても素敵なX'masプレゼントになったよ
今週木曜日はトークライブ「きゃっきゃっうふふ」です！皆さん是非来て下さい！
昭和シリーズより自らバックナンバー 1