笑い | チョップリン西野恭之介オフィシャルブログ「タバコとアイスコーヒー」Powered by Ameba

笑い

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~笑い~
ベルクソン著
林 達夫 訳

岩波文庫


この本はフランスの哲学者ベルクソン(1859~1941)が人間特有の「笑う」という現象とそれを喚起する「おかしみ」の構造とを分析し、その社会的意味を解明した本であります


目次
第一章
・おかしみ一般
・形のおかしみ
・運動のおかしみ
・おかしみの膨張力
第二章
・状況のおかしみ
・言葉のおかしみ
第三章
・性格のおかしみ


なるほど、「おかしみ」を解明しているならば読まない手はないと確か8年前位に購入した本なのですが…なにぶんちと古いんです…仕方ないですがちと古いんです…確かに根本的には解明出来ていると大半は納得する内容なのですが、たまに現在では通用しない事も書かれておりまして…「笑い」が進化している事を実感します

「おかしみ」って書いてる時点でおかしみが出ます…まぁこれは単に言葉のチョイスが古いだけなのですが…


例えば
18ページを一部抜粋します

往来を走っていた男がよろめいて倒れる。すると通りがかりの人びとが笑う。もし彼が急に出来心で地上に座る気になったのであると想像することができるとしたなら、おもうに人は彼を笑わないであろう。彼が心にもなく座ったことを人は笑うのである。してみれば、笑いを催されるものは彼の態度の急激な変化ではなくして、変化の中にある不本意的なものであり、不器用である。石が多分道にあったのだ。


とあるが…(石て)
現代なら石でつまづく彼よりも出来心で急に往来に座り込む彼のほうが確実に面白いのではないでしょうか?
勿論石でつまづく人も面白いのですが…


ヒールが隙間に挾間り転ぶOL
丸の内往来で急に座り込むOL


100年前と比べると、裾野は広がっております
ベルクソンが予期しないところでシがない僕にさえ「ウフフ」笑われるほどの広がりであります…


100年後どんな「おかしみ」があるんだろうか?
デロリアンに乗って覗きに行きたいです


「デロリアン…古いよ」とOLの方々嘲笑わないで下さいね


まだまだ抜粋所は尽きませんが気になる方は読んでみて下さい!当時の笑いを解明しているので今と比較して読むと滑稽さが半端ないので面白いです



岩波文庫1、抜粋1、Recommend1