めまい外来で行われる問診についてまとめてみました。
評価結果を分析する事で、自分と改めて向き合う事ができたかなと思います。
最近はあまり自己対話する時間を持たなかったので、良い機会になりました。
自分の問題点や解決方法を再確認する事ができました。
「めまい外来で行われる問診」
①DHI問診
めまいによる障害度を評価します。
更に障害度を、身体・精神・機能に分けて評価します。
②HADS(HAD)問診
不安・抑うつ状態を評価します。
めまいだけでなく、入院患者の精神状態の評価にもよく使われる様です。
私は大学病院のめまい外来の初診時(25.1.13)に、
DHI問診+HAD問診の両方を行いました。
※HADS評価とHAD評価は同じ物だと思いますが、受診先ではHAD問診になっています。
→(結果)
不安6・抑うつ16。
抑うつが高い状態で、この評価だけでも抗うつ剤の処方適応になると言われました。
DHI問診のスコアは言われなかったのですが、
「問診ではPPPDの所見はない」と言われた様に思います。
(ブログを読み返しても記録がないのではっきり覚えていません。)
なので、スコアは低かったのかと思っていましたが、4/14に自宅でやると高かった事を知りました。
4/14の受診時に、
「漢方薬をもう2ヶ月続けてもめまいの改善がない場合、抗うつ剤も考えて行きましょう」
と言われ、2か月後の次回再度DHI問診とHAD問診をする事になりました。
ケタス服薬後、
気持ちの落ち込みは出にくくなっている自覚はありましたので、
4/14の受診後、自宅でまずHAD問診を再度やってみることにしました。
→(結果)
不安6・抑うつ10
抑うつは下がっていますが、まだボーダーラインで確定に近いスコア。
※0~7点:なし 8~10点:疑いあり 11~21点:確定
DHI評価(めまいによる障害度)もついでにやってみました。
→(結果)
合計スコア:44/100
(身体:20/28 精神8/36 機能12/36)でした。
※28~44が中等症、46以上が重症なので、重症に近い中等症の様です。
予想外でした。もっと軽いと思っていました。
その中でも身体障害度が高い事が分かります。逆に精神障害度は低い結果になりました。
即ち、抑うつ状態でもめまいによる精神障害度は低い。
=他の原因から来る抑うつ状態と捉えて良いのでしょうか。
原因は分かっています。
趣味・気晴らし(ロードバイクと旅行などの体を動かす事)が出来なくなっている事
が原因の大変かと思います。
では、
「やれば良いのではないか?」
「やらないから悪循環を繰り返しているのではないか?」
そうも思いますし、試しにやってみようと思う事もあります。
しかし、
最初の体調不良が起きた(3年前)後の半年は、
無理をしてストイックに体調・体力を無理矢理戻しました。
結果、
半年後に強烈な眩暈が起きた後、
原因不明の体調不良の沼から抜け出せなくなりました。
今思えば、
「あそこで無理をしたのがいけなかったのではないか」
「自分で自分の体に止めを刺したのではないか」と思います。
そう考えた時に、
「今無理をしてまたあの時の状態まで落ちたくない」
「やっとここまで回復したのに、また落ちるのではないか?」
「そのリスクを負ってまでもしたい事なのか?」
そう考えると、現状維持の道を選んでしまいます。
それが自分のメンタルの首を絞めている事は分かっていますが、
雪崩の様に体調が悪化して行ったあの時の記憶が消える事はありません。
私の不安・恐怖の根源はここだと自己分析しています。
「このままで良いのか?」と自問自答すれば、
「このままで良い訳はない」と、この2つの言葉が無限ループします。
では、どうすればよいのか?
→
『様子を見ながら慎重に少しずつ行動範囲・負荷を上げて行くしかない』
の答えが返って来ます。
『少しずつ行動範囲を増やしながら、成功体験を積み重ね、自信を取り戻す』
これ以外の方法はない。その結論に至ります。
今の私は、
原因不明の体調不良(おそらくコロナワクチン後遺症)前の生活にはまだ戻れていません。
今の仕事はこなせていますが、仕事内容や出勤間隔・時間(残業は無理)に制限はあります。
通常の生活も、
疲れやすさ・眩暈・痺れ・息苦しさ等から出来なくなった事・やり辛くなった事もあります。
趣味活動においては、以前の生活の面影はありません。
最近は目立った気持ちの落ち込みは感じないですが、
感情の起伏が起きにくくなった様に思います。
落ちる事も無ければ、上がる事もない。
良く言えば、平穏。
この辺りが抑うつ評価の結果になったのかなと思います。
ただ、
今の状態は悪い事ばかりではないです。
感情の起伏が起きにくくなった分、イライラする事も減りました。
「そう言う事もあるよね」
「怒っても仕方ない。疲れるだけ」
と受け流す(諦めるとも言う)事ができる様になりました。
職場の人は優しくなったと喜んでいるかも知れません。
良くないのは、
楽しいとも、楽しい事をやりたいとも思わなくなった事。
会話の中で笑ったりはしますが、心の底から笑う事はないかも知れません。
「楽しい事の計画を立てよう」って所までは行くのですが、
いざ計画を立てる段階になった時に、
「めんどくさい」
「どうせ疲れるだけだから、それならどこにも行かずに家で寝ておこう」
と思ってしまいます。
いつまで仕事が出来るか分からないので、無駄にお金を使いたくないのもあります。
&医療費に今までは趣味に使っていたお金が全て飛んで行っている事も原因の1つです。
今の唯一の趣味はベランダで植物を育てる事。
休みの日は寝っ転がって植物を見ながら自然の音を聞くのが、唯一のリフレッシュ。
これが抑うつ状態って事になるのでしょうか。
1月の和歌山への3泊4日の参拝旅行は、かなり思い切った挑戦だったと思います。
行って良かったので、これも成功体験の1つです。
今後も少しずつ成功体験を積み重ねて行ければと思います。
沢山のコロナワクチン後遺症患者を診ている先生のホームページでは、
私の今の状態は無理をしたら急激に悪化する段階の様です。
慢性疲労症候群診断基準の疲労・倦怠の程度で見ると、
今の私は、PS3に近い2だと思います。
ここは慎重にクリアするべき段階の様なので、
無理せず・欲張らず・慎重に出来る事を増やして行きたいと思います。
以下は評価方法の備忘録です。
「HADS評価(不安・抑うつ評価)」
●不安・抑うつ評価
質問奇数:不安の評価
質問偶数:抑うつの評価
●3段階評価
0~7点:なし
8~10点:疑いあり
11~21点:確定
●配点方法(下記表参照)
質問:1,3,5,6,8,10,11,13
→1番(3点)2番(2点)3番(1点)4番(0点)
質問:2,4,7,9,12,14
→1番(0点)2番(1点)3番(2点)4番(3点)
分かりやすく表にしてくれている論文があったので、コピーさせて貰いました。
評価シート
奇数(不安)と偶数(抑うつ)で分かれているので、実際やる時はこちらの方が便利

また、以下論文にはめまいと身体症状についてが書かれています。
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:75473ce9-01e0-43d9-93a4-6d8cdb58b19f
私の息苦しさや息切れも、
めまいからの可能性もあるのかも知れません。
その逆で、色々な不調から慢性眩暈に移行したのかもしれません。
どちらにしても、
本格的にめまいの治療を開始したのは、良かったのかなと思います。

