2012.11.7
平成24年度のテーマは「巨石の信仰」ということになりました。
昔から人類は生活の道具として、あるいは信仰の対象として「石」とつながりを持っています。
泉南市埋蔵文化センターフィールドワーク「歴史倶楽部」に参加して各地を見学し、資料や先生にお聞きしたことを復習をかねて整理しています。聞き違いもあるかも知れませんが・・・

秋たけなわの今回は生駒山脈の中ほどにある巨石・夫婦岩を訪ねました。紅葉はこれからのようですが。
近鉄高安山駅から生駒山脈の尾根を生駒山に向かって歩き鳴川峠で近鉄元山上口駅に降りるコースです。
夫婦岩と呼ばれる巨石を訪ねるのが主目的ですが、途中で数か所見学するという13Knほどの行程の健脚コースでした。

 

全コース
  近鉄高安山駅~高安城跡倉庫群~十三峠・十三塚~夫婦岩~鳴川峠~千光寺~
  清滝石仏群~生駒山口神社~近鉄元山上口駅

 

見どころ沢山で五回に分けての報告になります。気長にお付き合いください。

第三回目の報告は今回のメイン。夫婦岩です。

生駒山脈の中央付近にあるこの夫婦岩は何なのでしょうか。
住吉大社神代記」では古代、大阪湾に面し広く見れば生駒山から金剛山を背後に
控えた住吉大社は垂仁天皇・仲哀天皇に4世紀ごろ、生駒山を寄進され、その範囲は北限は交野市の磐船神社であり、南限は大和川とし母木里(おものきのさと)と高安国の境に諍石(いさめのいし・しずめいし)を置いて例え山火事で草木が燃え朽ちても
この石がその証になるようにしたと記されているそうです。
母木里は平岡神社のあたり高安国は高安山一帯と考えられこの「諍石」が置かれた
場所は東大阪市と八尾市のほぼ境界付近となりこの夫婦岩が聖域の証ではというのも一説です。磐船神社へ行った時の報告はここにあります。

 

鐘の鳴る展望台から再び生駒縦走路に入り北へ北へ。
野外活動センターの方向標識が立っている所を右手に本道から外れるように下り気味に進みます。
イメージ 1

信貴生駒スカイラインが見えてきます。
イメージ 2

スカイラインの駐車場に出たところを少しスカイラインの側道を歩きます。
イメージ 3

自動車道の右側に階段が現れました。
夫婦岩と書かれた標示が立っていますがこの石段はやり過ごして、
イメージ 4

もう少し側道を行くと、先ほどと反対車線の「夫婦岩」の標識の立つ駐車場が
ありここからも石段が。
イメージ 5

駐車場から雑木林の方を眺めると木々の隙間から大きな岩が沢山あるのが見えます。
イメージ 6

石段を登りました。大きな岩が三つ。
その周辺にもそれより小さめの石がたくさんあります。
イメージ 7

一つは長さ4.6m、高さ4.5mの丸い岩です。
多数の小枝が周りを支えるように立て掛けられています。
イメージ 8

もう一つは長さ6.7m、高さ4.5mの長持形の岩。
イメージ 9

更に南側にある長さ5m程の石も二つの石のように本来は立てられていた可能性も。
三つの石の西から南西にかけて1mから2~3m大の石が数十個並んだような感じ。
自然に?人工的に?謎が深まるばかりの巨石群でした。
イメージ 10

今日のメインテーマを見学後、再びスカイラインの側道を北へ。
東大阪市野外活動センター「自由の森なるかわ」の入り口に到着。
再び生駒縦走路に戻りました。
イメージ 11

野外活動センターの入り口から少しきつめの登りになります。
イメージ 12

横にはスカイラインが見えています。
イメージ 13

登り切ったところに休憩所の小屋が建っています。
イメージ 14

鳴川峠への下りに入りました。
途中にはキノコ型の森の小人の国のような小さな小屋があります。
イメージ 15

鳴川峠に着きました。橋を渡ってまっすぐ行くと生駒山の方。
今日は右に下って千光寺の方へ行きます。
左の方の道は瓢箪山駅からのハイキングコースです。
イメージ 16

橋の上から見た瓢箪山駅からのハイキングコースです。
イメージ 17

暗峠(くらがりとうげ)を越えて生駒山の方への縦走路です。
イメージ 18

これから行く千光寺経由元山上口駅への山道です。スカイウェイの下をくぐります。
イメージ 19
今回の報告はここまでです。

にほんブログ村 アウトドアブログ ウォーキングへにほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村