2011.4.10
春たけなわ。和歌山県北部の紀ノ川平野の中域。
紀の川市をお花見ハイキングしました。
早朝まで雨が降っていましたが、出発時刻には雨はあがりましたが曇天です。
お昼ごろには晴れてくるとの天気予報を信じて出かけることにしました。
最初カ峰は龍門山系の西の端にあり、室町時代に書かれた「太平記」にも登場する南北朝時代の古戦場です。
桃源郷は紀ノ川沿いに広がる「かおり風景百選」にも選ばれた「ひと目十万本」といわれる桃の花であふれた見所です。

 

今回のコース
    JR打田駅~東田中神社~西行法師生誕地~百合山新四国八十八ヶ所経由
    ~最初カ峰(百合山)~桃源郷~JR下井阪駅

 

JR打田駅で下車。線路沿いを東に少し踏切を渡って南に向かいます。
小川(佐川)に沿って国道バイパスの下をくぐり旧大和街道沿いに旧家の間を東に向かって20分。南北に走る国道を渡ったところにある東田中神社に着きました。
ここで今日の安全祈願と準備体操を。
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もともとこの付近には地主神が8社あり、田中の八社と呼ばれていたのが戦後、四社ずつ合祀され東田中神社、西田中神社となったそうです。
本殿の南にある正面鳥居をくぐって出てさらに南に。
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藤崎井用水に沿って歩きます。家並みが切れ風景が一変します。
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この用水は江戸時代に紀ノ川から引水した大規模灌漑用水です。
用水沿いにも桃畑があります。
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東田中神社から10分ほど南に歩くと国道424号線沿いに西行法師の像があります。
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この付近に西行法師の生誕地があると言うので寄り道することにしました。
終焉地の弘川寺は有名ですが、生誕地は諸説あるようで京都説の方が有力のようですが。
西行は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての代表的な歌人で俗名が佐藤義清( さとうのりきよ)と言います。その佐藤氏は、田仲荘・池田荘(旧打田町)の在地領主で、代々京都に出仕して左衛門尉や検非違使等の官職を勤めたそうです。西行も保延元年(1135)、18歳で左衛門尉となり、北面の武士として鳥羽上皇を護衛していたけれど、同6年(1140)に23歳で突然出家し、出家後は歌道の研鑽あるいは諸国行脚の日々を送り、宗教・文学・政治・芸能など、当時の文化の全領域に活躍したといわれています。
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この明算上人(高野山中興の祖)が建立した龍蔵院のある竹房付近で生まれ育ったそうです。龍蔵院の側を紀ノ川が大きく曲がって流れています。
明算上人の産湯の井戸もありました。
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紀ノ川の土手に出ます。パラグライダースクールがあります。
この川原がパラグライダーの着地点のようです。向こうに見える竹房橋を渡ります。
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竹房橋を渡ると最初カ峰への車道がありますが、近道をするためにこの鉄階段を上ります。
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上りきると遠回りしてくる車道に出ます。車道の坂道を少し上ったところにある百合山遊歩道の標識。百合山遍路道と言う説明板もあります。
新四国八十八ケ所の参拝路があります。
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今日はお遍路さんがメインではないのでハイキングコースから少し外れている1~7番は省略。8番札所のあるこの坂を登り最初カ峰の頂上を目指してお遍路道を行きます。
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足元の悪いところもありますが、概して整備されて歩きやすい道になっています。
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こんな感じで八十八ヶ所の祠が参拝道のところどころに順に並んで建っています。
どの祠にも、花が生けられていました。
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途中の参道は軽いアップダウンがあり、桜、羊歯、竹薮等々バラエティーに富んでいます。
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紀ノ川市の眺望。紀ノ川と竹房橋が下のほうに垣間見えるところもあります。
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19番の祠に所に休憩所があり、ここで小休止。白い木蓮が満開。黄色のれんぎょうも咲いていました。花の向こうの岩肌には水量が少なめの小さな滝。
不動の滝がありました。
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川下には午後から行く桃源郷も見えていますが霞んでいて景色の方はもう一つです。
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川上はさっき渡ってきた竹房橋の方です。
天気がよいともっとすばらしい眺めだと思います。
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33番を過ぎたあたりに最初カ峰への登り道があり、参拝道から外れて階段の道を登ります。
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途中で一度、林道に出ますが又、直ぐ脇の階段の道に入って登り続けます。
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このような坂道を登って来たところに、ちょっと平らなところがあります。小休止。
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ここから一旦はこんな感じに緩やかに下っていますが、又、もう少し登ります。
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憩いの広場と言われる休憩展望所に着きました。
桜は満開です。頂上はもうチョット先ですが。
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水仙も咲いています。
頂上は人が多そうなのでここにある東屋でお昼弁当にしました。
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ここから見る夕日が綺麗だと言うことで「和歌山県朝日夕陽百選」とのことですが、
天気の方がお昼になってもなかなか回復しません。今は視界が良くありません。
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前半はここまでです。

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