2019年10月10日(木)~ パムッカレ~セルチュク(エフェス)

 

 

 

 今日はエフェス遺跡見学のために、そのゲートシティとなるセルチュクへ移動します。

 

 エフェス遺跡は、ギリシャ・ローマ時代の世界屈指の遺跡で、トルコ観光の定番と言えば、カッパドキア、パムッカレ、そしてエフェス遺跡となります。

 

 セルチェクはトルコ南西部、エーゲ海近くにあり、ここパムッカレからはバスで西に約4時間ほどの行程です。

 

 私はバスを予約していた旅行代理店に行き、しばらく待っているとバスが来ましたので乗り込みますとすぐに発車です。バスは両側がなだらかな山あいの道を快走し、やがて町中のオトガル(バスステーション)に到着しました。

 

 そして、オトガルから5分ほど歩くと目当ての宿、「Vardar  Family  Hotel  Pension」がありました。

 

♡「地球の歩き方」にも掲載されていて、日本人旅行者にも人気だとか。私が泊まっている時も一人、日本人女性がチェックインしているのを見掛けた。

 

 

♡宿正面。ソファに座って寛いでいる人の向かって右から二人目のおばあさんと、ここには写っていないおじいさんがすごく親切でほっこり温かく、思わず、田舎のじいちゃん、ばあちゃん、元気かな、日本に帰ったら顔を見に田舎に帰ろう、と思ってしまった。

 

♡一泊1,520円。トイレ・バスは室外に専用が。朝食付き。日当たり良く、部屋から大きなバルコニーに出られる。

 

♡宿の前の道路やオトガル横の広場で毎週、土曜日に大規模なマーケットが開かれる。

 

♡マーケットでは近郊で収穫された農産品や食料品、さらに日用品にお土産物など様々な物品が売られていた。

 

 翌朝、さっそく郊外にあるエフェス遺跡へと出かけます。

 

 

 宿からすぐ近くのオトガルへ行きますと、すぐにエフェス行きのドルムシュが見つかりました。

 

 

 しばらく待ってから出発し、15分程でエフェス遺跡の入口に到着です。

 

 入場料は、何やかんやで合計1,634円です。さらに、音声ガイドも貸し出していましたので、これが借らずにおらりょうか、と日本語バージョンをかります。(855円)

 

 列に並んでいると、私の前に同じドルムシュでやって来た見る気満々の白人男性も借りようとしていましたが、残念ながら身分証明書(パスポート)を宿に置いて来たので借りられず、少し肩を落として遺跡に向かっていました。

 

 

♡遺跡へと続く杉並木。

 

 しばらく歩いて行くと大劇場が見えて来ました。

 

 この劇場は収容人員2万4千人と、パムッカレのヒエラポリスで見た劇場よりも規模が大きく、剣士対猛獣の戦いも行われていたそうです。グラディエイター~!

 

♡大劇場。向うに見える大通りがアルカディアン通り。

 

♡アルカディアン通り。大理石の舗装!かってはこの両脇に商店が並び、街灯も灯されていたとか。この通りは港と劇場を結んでいたが、海岸線が西に移動して現在は海が見えない。

 

 

 

♡ローマ時代の遺跡には何故か猫が良く似合う。

 

♡ここにも。向うに見える遺跡はケルスス図書館。

 

♡そしてクレテス通り脇のモザイク画の向こうにも。この猫達はここで飼われているスタッフの一員なのか。

 

♡ケルスス図書館。ローマ帝国のアジア州執政官だったケルススの死後、その息子が父の墓室の上に建てたもの。ここには1万2千巻の書物が収蔵されていたとか。

 

♡この図書館の正面には知恵、運命、学問、美徳を表す女性像がある。

 

♡ケルスス図書館を背にしてクレテス通りを望む。向かって左側の遺跡跡が娼館。今で言う風俗店。それにしても立地抜群!ケルスス図書館の真ん前!まさしく知と痴が向かい合っている。日本だったら国立国会図書館の真ん前で絶賛営業中と言った感じか。あるいは銀座の服部時計店と通りを挟んで開店オープンと言ったところ。ローマ帝国には風営法が無かったのか。でも、これは儲かって儲かって、やり手ババアもさぞかし笑いが止まらなかったであろう。

 

 浴場好き、娼館(風俗店)好き?なのは、日本とローマ帝国、時空を超えて遠くて近い国なのか。

 

 

♡古代の娼館の広告。この足型より小さい人間はここで遊べません、のスケールとの説も。現代版18歳未満は入店禁止?

 

♡古代の公衆トイレ。仕切りは無し。中国風?

 

♡別料金を払って入場するかっての上流階級の屋敷跡の施設。

 

♡施設内にはフレスコ画やモザイク画が残されている。

 

♡頭髪が蛇で有名な両手を広げたメドゥーサ像。

 

 すっかりエフェスの遺跡で古代ローマ帝国に魅了された私は翌日、セルチュクの町中にあるエフェス考古学博物館にも行ってみました。

 

♡イルカに乗ったエロス像。エロス(Eros)はビーナスの息子で恋愛の神様。

 

♡こちらもキューピットと同一視されるエロス(Eros)とウサギの像。もちろん、エロい奴ではなく、恋愛の神様。

 

♡金製のGoddessの像。

 

♡ローマ帝国初代皇帝、アウグストゥスのマスク像。

 

 

 

♡この博物館で最も有名なアルテミス像。

 

♡アルテミス像は豊穣のシンボルとか。胸(みぞおち?)の周りの丸い物は、女神の乳房とも、生贄とされた牛の睾丸とも言われているそうだが、私はその位置、数から牛のキン〇マ説を取る。

 

 こうして、クレオパトラも歩いたと言われるエフェスの遺跡にも立って悠久の時に思いを馳せ、いっぱしにローマ学の造詣を深めたつもりの私は、夜、町中に出て歩行者天国に設けられたテーブル席でビールなぞ飲んだりしましたが、ここセルチュクは、トルコの良き地方都市と言った感じでもっと滞在したいと思わせる場所でしたが、明日は木馬で有名なトロイへと向かう予定です。