2016年5月1日(日) クアンタン~クアラルンプール

 私は体調を崩し、ここマレーシア東海岸のクアンタンという何の変哲もない地方都市で、11日間の長きにわたり、養生に努めたのですがなかなか病状が好転しません。相変らず声は出ず、食物は喉を通り難く、午後からは決まったように発熱と咳・・・。
   (´_`。)


 弱気になっていたのでしょう。とうとう私も年貢の納め時なのか?ここクアンタンでこのまま無縁仏になってしまうのか!との不吉な考えが何回、頭をよぎった事でしょう。
   。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


 もちろん早く病院へ、とも考えたのですが、この期に及んでも行くなら日本人通訳のいる病院へ、との思いに支配されていたのでした。しかし、そういう病院は、ここクアンタンに望むべくもありません。

 地元の病院にのこのこ行って、産婦人科に回されたり、挙句の果てに肛門科では目も当てられません。(誤診ではなく私の言葉の問題でという意味で)
   ┐( ̄ヘ ̄)┌


 余談ですが、ここクアンタンを去る時、郊外に大きく立派な病院を見掛けたのですが。(もちろん、日本人通訳など居ないでしょうが)

 それでも、ようやく11日目にして病状が落ち着いたのを幸い、私はクアンタンバックパッカーズの病床?から、よろぼいながらも起き上がり、クアラルンプールまで戻る事にしました。


 おもえば長い闘病生活?でした。あやうく、私の発症のきっかけを作ったインド系マレーシア親父に看取られるところでした。(身ぐるみ剝がされる?)

 私を、一人、自由気ままに使う事の出来る部屋にしてくれた受付の女性に礼を言いたかったのですが、チェックアウトの時は残念ながら見掛けませんでした。

 また、日本語の出来るオーストラリア人のマルコムさんは、ここクアンタンから100キロメートルほど離れたビーチに数日前に出発していきました。私にも、そこは安くて良いハット(バンガロー)があるからと言って誘ってくれていたのですが。(残念ながら、とても動く気がしなかった)


 ちなみに、マルコムさんは私の具合が悪い、と知ると隣の女性専用ルームに女性客が居なければ、そこに移ってもかまわない事とか、私のPCがハジャイの時同様、またフリーズしてしまうとネットで調べてくれて解決方法を探してくれたり、いろいろ世話になりましたが、私が寝ている間にいつのまにか出発していました。

 何だかマルコムさんが日本にいる時、多くの日本人に親切にしてもらったお返しを私にしてくれたような気がしてなりません。うう、人の情けが身に沁みる・・・。(この闘病生活で涙腺が弱くなったのか)
   m(_ _ )m


 また、愛想の良いマレーの商人はクアラトレンガヌへ行きました。かの地でFOOT SPAを売るのでしょう。

 さらに、インド系マレーシア親父は相も変わらずここに居続けるようです。


 私は、宿近くのバス乗り場から郊外のバスターミナルへ行き、すぐにクアラルンプール行きのバスに乗り込むことが出来ました。もちろん、クアラルンプールまでの約3時間、冷気にさらされても大丈夫なようにできるだけ重ね着をしています。

 そして、クアラルンプールでの宿は、いつも泊まっているチャイナタウンのザ・トラベル・ハブゲストハウスですが、部屋はドミトリーではなく、ここは一つ奮発して、アゴダで個室を予約しています。


 ところが、部屋に入ってみますとエアコンの調子がおかしいのです。

 風は出ているのですが、ただの風で少しも涼しくないのです。おまけに、何故かしばらくすると自動停止してしまい、どれだけリモコンで操作しても直りません。

 いくら、エアコンの冷気がつらいといっても、これでは暑くて堪りません。しかも、この部屋は窓の無い独居房状の部屋です。


 そこで受付まで行ってエアコンの調子が悪い事を伝えますと、すぐに部屋まで来てくれてリモコンを操作していましたが、「OK、これで大丈夫。もし、また具合が悪くなったら受付に来てね」と言って去って行きました。

 しかし、送風口に手を当ててみると、ただの風です。これでは、性能の悪い扇風機と同じです。


 もちろん、苦情を言いに受付に行く事を考えましたが、階段を下りたり上がったりしないといけないので面倒です。何より早く横になりたかったので、まあ、風が吹いているだけましかと思い、そのまま寝てしまったのですが、暑さで夜中に何度も目が覚め、結局、寝不足でせっかく小康状態だった病状をまた悪化させてしまったのでした。弱り目に祟り目とはまさにこの事でありましょう。
   Y(>_<、)Y