2016年4月21日(木)~ クアンタン

 ここ、クアンタンバックパッカーズでの滞在はまことに快適となり、ドミトリールームを一人で勝手気ままに使え、もちろん、宿泊料金は通常の840円のままです。(隔離されたわけではない、多分)

  (^з^)-☆Chu!!

 
室温設定も意のままで、クーラーは日中だけ27度で稼働させ、扇風機も風が体に直接、体に当たらぬよう一度、壁に当ててから優しくそよ風のごとく来るように、といった具合です。
   (b^-゜)

   

 しかし、それでもなかなか病状が好転しません。せいぜい3・4日も寝ていれば良くなると思っていたのですが。
   (_ _。)

   
 相変わらず、声が出ない、物が喉を通らない、午後から発熱、咳、そして体のだるさです。ただ、喉の痛み、下痢等はありません。

 それにしても困ったのは食事です。ここマレーシアの食事は、油っぽく、辛いか甘いで(しかも、食事しながら甘ったるいジュースを飲んでいる人がほとんど)、今の私には食欲がわきません。

 何とか近くに中華系の食堂を見つけたのですが、ラーメンを一本ずつチュルチュルすするぐらいです。
   (T_T)


 結局、宿の前の大通りを挟んだ向かいにスーパーがあり、そこでリンゴを売っていましたので、それをかじる日々です。
   。゚(T^T)゚。

 そう言えば、昔、私が熱を出すと母がリンゴをすりおろして飲ませてくれたものよ、と懐かしく思い出しましたが今の私に望むべくもなく、自分で買いに行くしかありません。

 大通りは片側3車線で交通量もかなりあります。歩道橋もありましたが、地元の人を見習い、もちろん、使いません。(きちんと歩道橋を渡っている人もいるのはいた)


 道の傍らで車の途切れるチャンスを待ちますが、なかなか好機はやってきません。ジリジリと陽に焼かれるのが堪らず、つい無理して渡ろうとしてしまいます。歩行者優先、ドライバーの良心に期待して。

 しかし、かなり遠くに車があって、これならと思い渡り始めると、車が思いもかけず、直ぐ近くまですぐに来るので慌てて引き返すのも度々です。
   (><;)


 日本なら歩行者を認識するとスピードをゆるめるでしょうが、逆にアクセルを踏み込んでいるのでは、と思うくらいです。(スピードを落とすのが嫌?)
   (゙ `-´)/

 そんなある日、この宿にいかにもマレーの商人といった愛想の良い人がいましたが、その人が机に座って粉状の物を袋に小分けしていました。


 袋の表面に手書きでFOOT  SPAと書いてありましたので、これは何か聞いてみますと、湯に溶いて足を浸しておくと全身がリラックスして体にも良い、との事です。

 
♡これがワンパケ、もといワンパック2リンギット(56円)の謎の薬?
決して怪しいものではありません。バスクリンのような物か。

 そこで、私は関心をそそられ試してみる事にしました。


 すると、マレーの商人は、私の友達が共同キッチンにいるので、使い方も教えてくれると言いましたので行くと、例のインド系マレーシア人が居ました。

 袋を見せるとさっそく、やかんで湯を沸かしてバケツに入れ、その湯に水を足して袋の中の粉末を溶かし、足を入れろ、と指示をしましたので足を入れようとすると熱いのです。

 それを言うと、インド系は、片足をチョンと湯につけ、すぐにもう片方の足を代わりにつけ、それを繰り返せ、と言うのです。


 これでは、動物番組によく出て来るアフリカのナミブ砂漠にいるトカゲが砂が熱いので足を交互に上げ下げしている姿とそっくりです。
   ┐( ̄ヘ ̄)┌

 私は、本当か~、この前の女性専用ルームの一件の意趣返しじゃないのか、と思います。
   ( ̄^ ̄)


 しかし、そこは私も日本人です。
   v(^-^)v

 少し熱めの足湯と思えば湯に足を浸せられないことはありません。

 そこで足をバケツの中に突っ込んでいますと、じんわり汗も出て来て体が温まり、気持ち良くなってきます。

 すると、ロビーに行っていたインド系がまた戻って来て、私のその姿を見るなり、驚いた顔をしました。インド人もびっくりです。(インド人じゃないけど)


 そして慌ててロビーに戻り、マレーの商人を連れて来て、何かを言っています。

 多分、「おい、見ろ!こんな暑い湯に平気で足を入れてるぞ、化け物だぞ!こいつは!」とでも言ったのでしょう。

 総じて、東南アジアの暑い国の人達はシャワーも水ですし、お尻を洗うのも水で済ませます。また、食堂で見ていると猫舌の人が多いように感じます。ですので、私が熱めの湯の中に足を入れて、恍惚とした表情をしていたのが信じられぬ光景だったのでしょう。

 見たか!日本人の底力を!と私は心の内で快哉を叫ぶのでありました。
   (`∀´)