2014年1月27日(月) クアラルンプール~スンガイコーロク

 クアラルンプールに三日間滞在しましたが何だか無性にタイに行きたくなりました。前回の旅行中、メーサイでお世話になった人が言っていましたがマレーシアも良い所だが何となく違和感があるんだよねえ、う~ん、イスラム教と仏教の違いかねえ、と。


 私にも仏教のDNAが脈々と受け継がれているのでしょうか。日本では意識した事もないのですが。

 それともどこか、ちゃらんぽらんだけど人懐っこいタイの人達に会いたくなったのでしょうか。

 そして、ついに矢も楯もたまらずタイに向かう事にしました。


 さて、どのルートを使って行くかですがこの時期、ペナンやプーケットのあるマレー半島の西側は乾季で、サムイ島や最近、王室御用達のリゾートとして注目されだしたホアヒンなどがある東側は雨季です。それに、東側ルートを陸路で行くには外務省から危険情報が発出されているタイ深南部を通って行かなければなりません。

 すると、どのルートを通るかは自明の理、当然、西側ルートです。

 私は「地球の歩き方」をぱらぱらめくりながら事前の情報収集に余念がありません。


 と、私の目は一点に留まりました。マレー半島東側の国境沿いにある歓楽の町という部分にです。

 「地球の歩き方」と言えば、老若男女を問わず旅行者必携の国民的旅行ガイドブックです。その万人に愛される「地球の歩き方」が、歓楽の町という表現を使わざるを得ないほどの町とはどういう所でしょう?


 命も惜しいが歓楽の町も見たし・・・。私の心は千々に乱れます。

 もし、地雷を踏んだらサヨウナラ・・・。これは、ベトナム戦争の惨禍を世界に発信するも悪名高きポル・ポト率いるクメールルージュ支配下のアンコールワットに取材に向かったまま無念にも行方不明になられた報道写真家一ノ瀬泰造氏の書簡集をまとめた書籍のタイトルですが、このタイトル通りになりたくはありません。


 私は、さらにネットでタイ深南部について調べました。どうやらイスラム系の過激派が、仏教国タイからの分離独立を図ってテロ活動を行っているようです。

 ええと、そのテロ活動の内容はと・・・。空港爆破事件にタイ人小学校女教師射殺。さらに、乗合バンのロットゥー蜂の巣銃撃事件や県知事車両爆破等々、ずいぶんエグイ事を引き起こしています。


  私は迷いました。

 私は決して常識外れの人間ではありません。多少、典型的なB型人間の気質ゆえ、学童期には奇矯な言動が見られましたが長ずるにつれ、世間の鋳型にしっかりはめ込まれつつ日々を善良な一市民として生きてきました。

 それでも、行ってみたいという思い、好奇心なのでしょうか、それが募るばかりです。


 もし、万が一の事が起これば在タイ日本公館の職員の方にご迷惑をお掛けしなければならないのは心苦しくはありますが私、これまでキチンと日本国民の務めたる納税の義務を果たしてきましたので、ささやかな恩典として考えて頂きたいものです。

 そしてついに私は行くことに決めました。私なりに大丈夫だ、という結論に達したのですが、もちろん、一抹の不安は拭えませんが。


 では皆さん、地雷を踏んだらサヨウナラ。

〇2016年8月現在、タイ南部では、新憲法への反発から爆弾テロが頻発しています。


1月29日(水) タイ スンガイコーロク

 

 

 

    

♡今晩の宿、NARA HOTEL。一泊1,440円。エロストリートの入口に立地。連れ込み宿のような存在か。部屋でWifiが出来ないのでロビーでしているとそれらしき女性がひっきりなしに出入りしていた。従業員の娘さんが日本人という事で私に興味を持ったのかミカンをくれたり、飴をくれたりと世話をやいてくれました。

 

 

 

♡ホテルから見たエロストリート。

○今日の出費
 ・トイレットペーパー、水                 25バーツ(80円)
 ・昼食(豚足肉載せご飯)                85バーツ(272円)
 ・栄養剤、水                        17バーツ(54円)

 ・パイナップル                       20バーツ(64円)
 ・ビアバー(マリーナホテル裏、ハイネッケンビール大2本、姉さんへのチッ
  プ込み)                         320バーツ(1,204円)
 ・ピーナッツ(つまみ)                  20バーツ(64円)
 ・夜食(ラーメン、ココナッツジュース)        60バーツ(192円)

 

 

 

 

 

 

 

 計-1,682円 通算 6日目 -29,854円

 収支 6日目 -29,854円