12月13日(金)晴れ アユタヤ
  
  
 ♡上左 アユタヤのオート三輪、キッチュ。上右 スコータイのオート三輪(四輪?)、質実剛健。下 一般的なオート三輪。
 
 
3日前にスコータイからバスで6時間弱掛けてアユタヤにやってきました。
 
 アユタヤもスコータイ同様、世界遺産に認定された遺跡がある事で有名で、たくさんの観光客が訪れます。日本人には山田長政が活躍した地としてロマンを掻き立てられます。

 
 昨日、午前中に新しい宿に移りました。アユタヤの安宿街から少し離れた所にあり、名前は「バーン・ロータス(蓮の家)」と言い、地球の歩き方にも載っています。広い敷地の中にタイ風建築の建物があり良い雰囲気です。私は、一泊400バーツ(1,260円)の部屋に泊まっています。


   
 ♡バーン・ロータス敷地内。♡部屋の前のバルコニー。床はチーク材で重厚感がある。

 ここのレセプションでブログを書いていると、宿の兄さんが「日本人?」と聞いて来ましたので、「ポン ペン コン イープン カップ(私は日本人です)」と答えると、この兄さんは、「2週間後に新婚旅行で日本に行くんだよ」と言いました。その後、日本は寒い?と聞くので、寒いよ、日本ではたくさん服を着ないとね、などと話をしました。富士山にも行くようです。
 
 そういえば、1週間ほど前にランパーンの路地裏の店でタイ風きしめん?を食べて会計した時、そこの親父さんが、やはり、日本人?と聞いてから携帯の画面を見せ、「おれは最近、日本に行って来たんだ」と雪の富士山をバックにした記念写真を見せてくれました。
 
 タイは、今、日本旅行がトレンドになっているんでしょうか?と言うよりステータスと言った方が正しいんでしょうか。日本とタイの経済格差を考えると、まだまだタイの人にとって日本への旅行は高値の花でしょうから。(以前から比べると、日本とタイとの経済格差はだいぶ縮まって来ていますが、タイの大学卒業生の初任給が3万円足らずというのを聞いたことがあります)
 
 最もゲストハウスの兄さんは察するにここの経営者の息子さんのようで、このゲストハウスは欧米人に人気でひっきりなしに宿泊希望者がやって来ていましたし、また、ランパーンの親父さんの店も人気店のようでいつも店の前を通りかかると客でいっぱいでした。一杯35バーツ(110円)のそばを売りまくって日本への旅行費用にしたのでしょう。

 この二人は、タイの人達の中でも経済的に恵まれているんでしょうね。


世界遺産 タイ スコータイの大仏様はお茶目さん?其の一

 12月8日の日曜日にスコータイ郊外にある世界遺産を見学に出かけました。


 
世界遺産のあるメモリアルパークまでは新市街地から14キロメートルありますが前日にゲストハウスで借りたバイクで行く事にしました。

 まだ見ぬ遺跡の姿に胸ときめかせワクワクしながらゲストハウスの裏の駐車場に止めておいたバイクにまたがり、セルモーター一発、軽快なエンジン音と共にいざ行かん、となるはずがカシュカシュカシュン・・・、カシュカシュカシュン・・・。
 (  ゚ ▽ ゚ ;)


 どうした事でしょう。エンジンがかかりません。少し焦って、何回かエンジンをかけようと試みているとゲストハウスの裏口から宿の人が裸足で飛び出して来て何とかエンジンをかけてくれました。

 私としては出鼻を挫かれた思いです。遺跡見学の途中でバイクがトラブっている場面が頭の中をよぎります。そもそも、このバイク自体も泥だらけでメンテナンスをしっかりしているとは思えないのです。スピードメーターも壊れて動きませんし・・・。

 ちなみに私はタイの携帯電話を持っていません。何でも、タイでは機種にこだわらなければノキア製などの携帯を安く売っているのでこれを買ってどこにでもあるセブンイレブンでプリペイドカードを購入すると店員がセットしてくれるのですぐ使えるそうですが。


 もちろん、日本の携帯は持っているのですが日本経由でアクシデントが起こった事を連絡すると高くつきますし。第一、言葉が通じないので状況を説明する事を思うと頭が痛くなります。ましてや、電話でとなると得意の手振り身振りに加えて顔の表情での意志の疎通という手段も使えませんし。

 私は大通りから出ているメモリアルパーク行きのバスで行こうかとも迷いました。またまた話が逸れますがこのバス、トラック改造で何やら「となりのトトロ」に出て来るねこバス?に雰囲気が似ているように思うのです。もっともねこバスほどメルヘンチックではありませんが。


 話を元に戻します。やや気勢を削がれた私は不安気な面持ちで(たぶん)、宿の人に「このバイク、大丈夫?」と尋ねると、宿の人は力強く「マイペンライ!」と宣言するのでした。

 気が付くと、私はこのマイペンライという言葉に背中を押されるようにバイクにまたがっているのでした。(私も私)


 
大通りに出て、見事なまでに真っ直ぐ西に向かって伸びている片道2車線の道をメモリアルパークに向かって走ります。パルパルパル~ンと先ほどの不調がウソのようにエンジンは快調に回ってくれます。

 天気晴朗にして空高く、朝の涼気が心地良し。爽やかに風切るバイクの心地よさ。

 私は思わず、バイク上で思わず、エヘ、エヘヘヘヘと笑い声をたてるのでした。

以下、続く。