2013年12月9日(月) 晴れ スコータイ

 
♡ランパーンの運動公園内にある射撃場。タイは日本と比べ銃の所持が容易との事。


 
 ♡射撃場には、各種の撃ち殻薬きょうが多数落ちていた。 一番左側は標的の鉄板に当たり変形した弾頭。ちなみに我が自衛隊では実包のみならず、空薬きょうでさえ、演習場で紛失すれば部隊総出で探すとか。                 
 
 2日前の土曜日にランパーンから、世界遺産で有名なスコータイへバスで3時間弱掛けて南下してきました。

 
チェンマイ、メーサイ、パーイ、チェンライと北部タイを周り、明け方の寒さにいつも目を覚ましていましたが(どこも寝具が薄いので余計寒かった)、ここスコータイまで来ると久し振りにぐっすり眠れました。

 ランパーンのバスターミナルでバスに乗り、運転席が見える位置の座席で発車を待っていました。


 しばらくすると運転手が何やらブツブツつぶやいています。すわ、何事ならん、と見ていますと今度は両手を合わせ祈っています。

 これは感心。さすが敬虔な仏教徒の国タイランド。これからの3時間弱の道中の安全を祈念しているのです。私は思わず、隣の座席の白人男性に「セーフティドライブ、グッジョブ!」と声を掛けると白人男性も「イエ~ス!」と嬉しそうです。

 (o^-')b

 そうこうしているうちに出発です。

 いよいよランパーンともお別れです。もう一度、来る事はあるだろうか、と思うとつい感傷的になってしまいます。

 すると運転手に携帯電話が掛かって来ました。さすがに両手はハンドルから離さず、耳に掛けたイヤホンセットで話をしていますが・・・。


 もちろん、話の内容は分かりませんがどうも話の調子から「夕べは面白かったなあ。あの飲み屋の姉ちゃん、俺にぞっこんだったぜ、けけけけけ~」といった感じです。

 そのうち信号で止まると携帯電話の画面ばかり見ています。そしてついには走りながら画面を操作して自分から発信です。
(・・;)


 いったい、発車前のお祈りは何だったんでしょうか。

スミス&ウエッソン45口径6インチバレルの発砲音に痺れる

 
 ♡スミス&ウエッソン6インチバレル。

 
 ♡この銃は、何でしょうか。詳しく説明してくれたのですが・・・。
(^_^;) 
 
 12月の木曜日にインターネットで偶然見つけたランパーンの射撃場情報を元に探しに行ってみました。少し情報が古かったので心配でしたが。

 場所はランパーンの北、Chamthewi RDを北西に約10分、左側に運動公園が見えてきますのでその門から入ります。


 正面に陸上競技場を見て左回りに進んでいくとやがて射撃場らしき建物が見えて来ました。

 しかし、今日は平日の昼間なのでひっそりとしています。しばらくバイクを止めて外から様子を窺いましたが静まり返るばかりです。

 仕方ないので帰ろうとするといきなりドコーン、ドコーンと発砲音が聞こえて来ました。


 これは得たりと中に入ってみますと、二人の男性が銃を撃っていました。

 年配の方の人がオートマチックで若い方の人がレボルバーを使って射撃中です。

 様子を見ていますと、どうやら射撃場からのレンタル銃ではなくマイ拳銃のようです。

 お二人に断って写真を撮らしてもらいました。撮りやすいように拳銃を持ってくれます。

 拳銃の名前を聞いてみると名前の他にいろいろと嬉しそうに説明してくれました。洋の東西を問わず、マニアと言われる人達は問わず語りに自慢したがるものなのでしょう。


 バンバンバン、チーン、チーン、チ~ン(薬きょうがコンクリートの床に落ちる音)、45口径の乱れ撃ち(乱れちゃいけないんでしょうが)です。

 しばらく見学させてもらってこの日は帰ったのですが、次の日に自分でも打ちたくなってここに来たのですが、残念ながら現在、銃の貸し出しはしていないとのことでした。

 タイでは、ツアーで銃を撃てる所があります。チェンマイにもありました。

 話は変わりますが、この射撃場で幾つか各種の撃ち殻薬きょうと弾頭が鉄板に当たって変形したものを拾いました。現在、荷物に入れて日本に持ち帰る事が問題なく出来るのでしょうか。


 以前、と言ってもずい分前ですが休みを利用してカンボジアに行った際、シェムリアップの地雷博物館を見学しました。この博物館の館長はアキラと言う名のカンボジア人でボランティアで頼まれれば出かけて行って地雷の処理をしているそうです。

 そして地雷の非人道性をアピールするために、この地雷博物館をオープンしたとの事です。


 私は一通り、館内を見て廻った後(民家に手を加えた程度です)、寄付を募る募金箱がありましたので幾ばくかのお金を寄付しましたが、この地雷を日本に持ち帰り、地雷の悲惨さを是非とも伝えたい、との想いに駆られました。(この時は仕事でこういうアピールをする機会があり、また、ここでは地雷を無造作に山積みにして置いてあった)

 もちろん、地雷といっても外側のケースだけで起爆装置や爆薬は抜き取っていますが、果たしてこんな物を機内に持ち込めるのでしょうか。

 私が目を付けた地雷は缶詰型のプラスチックで出来たものでした。色はいわゆる軍用色のオリーブドラブで長年、土中に埋まっていたという雰囲気を漂わせ、見るからに危ないオーラを放っています。(外見だけですが)


 だいいち、こんな物を館外に持ち出しさせるでしょうか?

 それでも私はダメ元で私が何故、地雷を持ち帰りたいかその趣旨を説明して館長に聞いてみました。するとあっさりOKしてくれるではないですか。

 私はさらに「でも、機内には持ち込めないでしょう?」と重ねて聞きますと館長曰く、「分解してバラバラにすれば大丈夫ですよ」とおっしゃて、すぐに地雷を持って来てバラしてくれました。


 結局、私はその地雷のパーツをバックの中に出来るだけ分散して入れ、日本に持ち帰りました。(深夜、部屋の中でほくそ笑みながら地雷を組み立てる時は、まるでアメリカ軍にひとあわ吹かせようとするイスラム戦士の気分)

 しかし、こんな物が日本で法的に所持を果たし許されるでしょうか?(もう一度、繰り返しますが外側のケースのみです)

 そこで私は地元の警察署に行って、所持していて大丈夫か確認する事にしました。

 私の住んでいる所は地方の小さな町です。


 真夏の気怠い平和な午後、警察署に出掛け、カウンターに居たお巡りさんに声を掛けました。(免許更新などを扱う交通関係のカウンターだった)

 私・・・「すみません」

 お巡りさん・・・「どうしました」

 私・・・「あの~、地雷を持っているのですが、この事  で・・・」

 お巡りさん・・・「ヘッ?」


 と言う事から始まり、署長まで出て来て話し合っていましたが、結局、防衛庁に送り、鑑定してもらうということになりました。

 それからかなりの間、無しのつぶてだったので私もすっかり忘れていましたが、半年ぐらいたって連絡が有り、晴れて所持してもおとがめ無し、という事になったのです。

 その後、私の勤務場所が大洪水に見舞われ、机の引き出しの中に入れて置いた地雷も(正確にはケース)、流されて行方不明になってしまいました。

 その内、地表に半分埋まった状態で出て来て大騒ぎになるのではないか、と、今だに心配しているのですが。(自衛隊の爆発物処理班が出動して来たりして)
┐( ̄ヘ ̄)┌

※かなり前の話ですので、現在はどうなのか分かりかねますので悪しからず。

m(_ _ )