2014年12月5日(木)ランパーン 晴れ

 
♡ランパーン駅前のSLのモニュメント。タイの地方の駅ではよく見掛ける。

 
  ♡公営の射撃場で。平日の昼間から45口径オートマッチクをぶっ放す。チーン、チーンと排莢された空薬きょうがコンクリートの床に落ちて音を立てていた。タイでは民間の銃所有率がかなり高いとか。
※写真の人物は、私ではありません。念のため。

 
 昨日、ランパーン市内をレンタルバイクで走っていると、お寺の前にランパーン名物の花馬車が数台、止まっていましたのでバイクを止めて撮影しようとすると、ちょうどお寺から熟年ご夫婦が出て来ました。

 そして、このご夫婦の会話が日本語であることに気付きました。

 そこで、声を掛けてしばらく話をしましたが、このご夫婦はチェンマイからタイに入国され、バスでここランパーンに来られたとの事でした。

 奥さんがお腹が空いたとのことなので食事の出来る所を教えてあげた後、別れたのですが、ついぞ、反政府デモに揺れるタイ情勢について憂い、互いに情報交換するなどという話は出ませんでした。

 緊急速報1で書いたように、ここ北部タイでは反政府デモによる緊張感は表面的には表れていません。特に外国人旅行者には。

 しかし、今日はタイ国民の敬愛する国王の誕生日なので一時的に静かになっている、との観測がもっぱらです。明日からどうなっていくのでしょうか。
┐( ̄ヘ ̄)┌


政府をぶっ潰せばあちゃんの巻

 
 ♡反政府デモを伝えるテレビ。  

  
♡TVを見る反政府ばあちゃん。      
                           
  二日前の事でした。この日、夕食を食べに外に出て通りを歩いていると昔の民家をそのまま利用した食堂がありました。

 中に入ってビールを頼み、店内を見るとこの店のばあちゃんが食い入るようにテレビでバンコクの騒乱現場の生中継を見ていました。

 ばあちゃんに「バンコクですか、すごいことになってますね」と声を掛けると、話し相手が欲しかったのか解説をしてくれ出しました。

※当方、タイ語を解しませんし、ばあちゃんも日本語を話せませんが何となく会話が成立しました。不思議です。

 話しているうちに、ばあちゃんは集会用グッズを見せてくれました。プラスチックで出来た振ると音の出る人の手形の物やタイの国旗カラーのリボンの付いたホイッスルなどです。

 どうやら、このばあちゃん、反政府派のようで盛んにインラック現首相やその兄のタクシン元首相が悪いと言っています。私は以前のブログで書いたインラック首相はなかなかの美熟女である、と褒め称えた事はおくびにも出さず、ふむふむとこのばあちゃんの高説に聞き入るばかりです。

 奥から人の好さそうな息子さん?も出てきましたが、この人もどうやら反政府派のようです。

 ばあちゃんはひとしきりしゃべると足が悪いのか足を引きずりながら奥に入り、真新しいマウンテンバイクを押して出てきました。

 私はてっきりお孫さんのマウンテンバイクを移動させているのかと思ったのですが、このばあちゃん、歩道の段差を利用してマウンテンバイクにまたがると(もちろん、足は地面に着かない)風を切ってどこかに行ってしまいました。

 政治闘争とは、かくも人のアドレナリンを噴出させるものでしょうか。私が何に驚いたといって、この足が悪く失礼ながら短身・肥満のばあちゃんがマウンテンバイクに乗って、火照った体を冷ますため(多分)、夜の街に消えて行った事でした。
(  ゚ ▽ ゚ ;)