短歌結社『潮音』

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『潮音』2月号の「探照燈」推薦歌より

 

 

 

一人きり誰かと共に歩みたい人恋しくてテレビをつける 

 

*市村洋子



映画より遊園地より楽しみは第三土曜の歌会なるよ 

 

荒川亜璃沙



台風の続けや続けナス・ゴーヤ抵抗むなし畑にひれふす 

 

*島崎未知
 

 


はるかなる古城の岡を尋ぬれば風の流につられて舞ひぬ 

 

ワーレス信子



使うのをやめてしまったラジオからただよってくるカメムシの香り 

 

藤森深生(中2)



鍬の柄に軍手を浸みて黝き血よつぶれし血まめ夕風にさらす 

 

山田政明



紫の野菊が咲けば友人のマニキュアの色も紫色なり 

 

*土方貞子
 

 


川沿ひの街消え高き堤防は空を狭めて鷗鳴く声 

 

田中 康



窓の外いつか見せたき母なれどベッドの柵を越えられざりき 

 

*波汐玲子
 

 


迫り来る電車の唸りと聞き紛う夜半台風に眠れぬ一夜 

 

*灰原啓子



高原を登りつめんと杖二本励ます友や松虫草と 

 

久保朱實



秋彼岸夜の長きに向かふとき月さやかなり瑠璃色の海 

 

望月和子



料理の出来を遺影に向かって報告す あなたの味に近づいてますか 

 

*森谷常生 

 

 

 

 山あいの段々下り平地まで穂波うつくし黄金一色  

 

*大島満佐

 

 

※ 「推薦歌」 欄は、普通社友の作品の中から、その月推薦された作品の欄です。「探照燈」 は前々月の各欄(今回は12月号) から、その月の担当者が注目した歌をあげ、コメントを加えた欄。 ここでは歌のみ紹介します。 * は現代仮名遣い。

 

 

 

 

(編集委員 ブログ担当)

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