短歌結社『潮音』

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『潮音』1月号の「探照燈」潮音集Ⅱより。
 

 

 

たつぷりと海水たたへあやふくも回りつづける地球のけなげ 

 

武田壽子 

 

 

 

わたくしが支配できるはここのみと胸の領土に蚯蚓やしなふ 

 

大吉政枝

 

 

 

満月と夢のなかでも逢へるやう指を絡ます淡きひかりに 

 

田嶋 麗  

 

 

 

青蚊帳に父母と聞きたる虫の音を今は網戸に一人寝て聴く 

 

小林恒夫  

 

 

 

種なしと呼ばれる種類またも増え食べられるのみ様々な葡萄 

 

*鬼山富子 

 

 

 

剪定をされて間もなき白樫の白き切り口 夏陽受けをり 

 

大久保貴志子

 

 

 

仲直りしない決意が揺らぎをりキンモクセイの甘き香りに 

 

山本みさよ 

 

 

 

リアリティあふれいし夢の続きなど考えており小雪の朝 

 

*松井勝美 

 

 

 

半熟をご飯に乗せる定番を母の味だと誰に言ふだろ 

 

はなのレイ

 

 

 

しつかりと秋を掴みて女郎花 災害の地も涼やかな季へ 

 

土樋輪幸恵  

 

 

 

帰省子は児を抱き手を引きかはたれの青田の畔をゆらゆらとゆく 

 

小島雅子 

 

 

 

病のこと話して友と別れ来ぬま青の空に軽くめまひす 

 

岡田さかゑ 




※ 「潮音集Ⅱ」 は、入社10年前後の特別社友の方の作品です。「探照燈」 は前々月の各欄(今回は11月号から)、その月の担当者が注目した歌をあげ、コメントを加えた欄。ここでは歌のみ紹介します。*は現代仮名遣い。

 

 

 

 

 

 

(ブログ担当)
 

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