【THE INTERVIEW】平成を振り返る~時は来た!編~
プロレス35周年を前に"あの日"を振り返る。
自分が秋に迎えるプロレス35周年…それに向けて今年は動いていて、書籍やその他にもさまざまな企画を計画しているんだけど、その過程の中で過去を振り返る機会が多く、改めて資料を見返す機会が増えた。そうすると自分の記憶にいろいろと間違いや勘違いがあることに気づいた(笑)。

そして、よくインタビューでも話題になる1990年2月の東京ドーム大会。いつもVTRで再現されるのは、試合直前の控室での橋本選手の「時は来た!」の場面で、俺の記憶の中では、自分は横で笑っているだけで何も言ってないと勘違いしていた。よくよく見直すと、俺が先にコメントしているんだよね。これまでいろんなところで自分は何も言ってない体で話をしていたんだけど(笑)。あのときは、橋本選手も俺が笑ったあと吹き出しそうになって、テレビカメラに背を向けて笑っていたんだけどね。

実はオレはあまり自分の試合を見返したりしないんだ。ほとんど映像を見たことがないから、どこかで取り上げられた断片的なシーンがそのまま自分のイメージになっていたんだと思う。橋本選手の「時は来た!」発言のあと、そのまま試合の映像を見ていたら気づいたことがあった。試合前のボディチェックのとき、猪木さんが自分に「いくぞ!」と声をかけてきたイメージがあったんだけど…そんな場面はなかった(笑)。近くで耳打ちされたと思っていたけど、空耳だったのか思い込みだったのか、「いくぞ!」って言われて「あ、仕掛けてくるな!」と判断して、いきなりの延髄蹴りを避けてしまった(笑)。でも確かに俺には猪木さんの声が聞こえたんだ。ホントだよ!きっと天からの声だったんだな(笑)。

そんな勘違いもあれば、試合中、猪木さんは目を腫らして鼻血を出しているけど、原因は橋本選手がカットで入ってきて顔面を蹴ったからと思っていた。ほんと橋本選手はひどい男だなと思い込んでいた。でもちゃんと見かえすと、どうやら俺が低空バックドロップをかけたとき、猪木さんがその勢いで自分の膝が顔面に入っていることが分かる。ということは、猪木さんは俺に怒っているんだろな。約30年くらい経つけど…改めて謝っておかないと。

おそらく、他の試合のことも同じようなパターンで、思い違いや勘違いで語っていることがいっぱいあるかもしれない(笑)。切り取った場面の話を聞かれるから、その前後が抜け落ちて、実際は覚えていないことも多い。だからちゃんと見てから、あの時はこうだったと解説しないと、毎回インタビューの内容が違ってくるかもしれない。この20~30年、ずいぶんいい加減な発言してきたんじゃないかなと思うよ。大きな試合や話題になったことは、ちゃんと検証してから話をしないと、ほとんど作り話になっているかもしれない(笑)。

あと、このときの東京ドームの試合は、俺はそんなに仕事をしていないと思っていたんだけど、あらためて見かえすと自分が一番仕事をしていたね(笑)。

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