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全日本プロレスのアドバイザーを務める蝶野選手が、5日、アリストトリスト事務所で緊急記者会見を開き、8・25大田区総合体育館大会への参戦を表明すると同時に、白石伸生社長にリングデビューを要求しました。


全日本はこの日、8・25大田区大会の全対戦カードを発表。全7試合が出揃いましたが、蝶野選手はジョー・ドーリング対KENSOから蝶野&ドーリング対KENSO&白石社長への変更を要求しました。


全日本が分裂騒動で揺れる中、蝶野選手は無言を通してきましたが、それは「現場優先という形で選手たちの気持ちも考えて、内部の調整も時間を要することは自分も新日本プロレスの経験の中から判断できたので、無理な介入や発言は控えてきました」という考えによるもの。今回の会見はある意味、新体制になった全日本プロレスにおける、アドバイザー蝶野正洋の所信表明になります。


そして、新生・全日本の最初のビッグマッチとなる8・25大田区大会を迎えるにあたり、「(全7試合は)非常にいいカードが出てきたと思います。ただ、インパクトを残すことをやっていくべき」と判断。そこで蝶野選手は、改革発言などで団体分裂の要因となった白石社長の矢を立てました。


「白石社長がどういった人物なのかは周りから聞く話でしか知りませんが、ビジネスマンとしてはリスペクトしています。彼のいろんな構想や企画がすべておかしいとは思っていません。多くの点で共通点がありました」としながらも、「ただし一線はある」と明言。「2月、3月の時点から俺の中で積もり積もった…実際、不愉快な、業界人としてあるまじき行為、行動であったり、今回の騒動であったりということに対して、白石社長に対して非常にたまったものがあります。そこはやっぱり自分もプロのレスラーとしてリングに上がる立場もあるので、そこはプロレス的な方法で解決したい」とコメントしました。



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白石社長をリングに上げることは“禁断の実”で、ファンから反発が出るかもしれませんが、蝶野選手は「もしかしたら、そのうち自分からリング上がる計画を立てかねないタイプ。(3月17日の)両国でいきなり上がって、KENSOにビンタ食らわせてるぐらいですから。だったら中途半端じゃなくちゃんと上がれよと。その上で俺がしっかりプロの仕事をみせてあげるよと。(白石社長をリングに上げるのは)最初で最後。あとは引いてもらう」と、直接対決で分裂騒動を自分なりに清算するつもりです。


現在、全日本はマッチメークは合議制を敷いており、今回の蝶野選手の発言は、「俺の立場は権限はないので、今回はマスコミを使って、8月25日、大田区の宣伝もかねての提案」であり、大会を盛り上げるための話題作りになります。あくまでもイベントの中心軸は、諏訪魔vs潮崎の三冠戦を始めとする3大タイトルマッチと捉えており、蝶野選手自身は「興行というところでとにかく大切なのはメインイベント、三冠戦だと思うんでね。そこに持っていかせるために明るく楽しく激しい全日本プロレス、そのどれか一つをみせます」というスタンス。


「今まで新日本の中で、興行の面において、勝負を見せる試合だけでなく、話題性を持たせる試合も経験してきた。女子プロとやったり(2002年10・14東京ドーム、vsジョニー・ローラー戦)、電流爆破やらされたり(1999年4・10東京ドーム、vs大仁田厚戦)、インディーの一番最初に相手もやった(1997年1・4東京ドーム、vs中牧昭二戦)。いままでは会社にカードを組まれて、当時は何で俺がこんなことやるのというのがありましたけど、いまは立場的に三冠だったり、いまのメイン、セミを張るであろう選手たちをいかに盛り上げるか。普通に試合をやるより、そういう形で話題を作りたい」


今回の蝶野選手の提案を、全日本サイドが受け入れるか否かに注目が集まります。


『SUMMER IMPACT 2013~ The beginning of evolution ~』【最終戦】全対戦カード(試合順未定)
■8月25日(日) 東京・大田区総合体育館(16:00)
~決定カード~
・アジアタッグ選手権試合60分1本勝負
鈴木鼓太郎&青木篤志(第92代王者組)vsドラゴ&アルヘニス(挑戦者組)
※王者組は3度目の防衛戦
・シングルマッチ30分1本勝負
秋山準vs大森隆男
・シングルマッチ30分1本勝負
ジョー・ドーリングvsKENSO
・タッグマッチ30分1本勝負
渕正信&SUSHIvs井上雅央&本田多聞
・シングルマッチ30分1本勝負
西村修vs宮本和志
~既報カード~
・三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
諏訪魔(第46代王者)vs潮﨑豪(挑戦者)
※諏訪魔は2度目の防衛戦
・世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
金丸義信(第35代王者)vs佐藤光留(挑戦者)
※王者は5度目の防衛戦

◆8・25大田区大会をはじめとする全日本プロレス情報は全日本HPまで
http://www.all-japan.co.jp/



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