物見遊山 | ここに案山子がひとり

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岡山県立博物館でやっている
令和元年度企画展【物見遊山-江戸の旅模様-
を観に行きました。


矢立てや道中枕など、

旅に携帯する為にコンパクトの作られているのが

可愛かったです。


今で言うところの、旅の「ガイドマップ」や「るるぶ」的なものもあって、
それらも全部、旅に持ち歩けるようコンパクトに作ってあって、、、
けれど結構、細かく書き記してあったりするのが、面白かった。


歌川広重の描いた、我が町「岡山」の名所
今で言う『観光PR用ポスター』かな?

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【備前 田の口海浜 瑜賀山 鳥居】


【備前 藤戸渡】



昔は、旅の途中で、病気になったり、

死亡者が出ることもよくあったそうな。
けれど、今のように

総合病院や救急車もありませんし、

スマホで家族に連絡することもできませんよね。
どうせ昔のことだから、

そこらへんはエエ加減なんだろうと思っていたら、
それが意外とちゃんとしていて、
旅人が病気になったり死亡したりした時の処置が

詳細に書き記された文書がちゃんと遺っていた。


『どこそこの宿でこんな病気に罹り、

このような処置をして、病人をどこそこに送り、
次は、この宿でこのような処置をした…』というように、
旅先(鳥取県)で倒れてから

55か所の村々を“村送り”されて

倉敷まで帰って来た記録や、


旅先で母親が死んでしまったので、

その母親が連れていた子どもを、
同じ方向へ帰るふたり連れの女性の旅人に
「この子を無事に

どこそこの誰々のところまで

送り届けてやってくれと、頼みました」
という文書を持たせて、

子どもの家まで連れ帰ったという記録(文書)もありました。



【物見遊山の心得】
現代でも共通するところがたくさんあって面白い。

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後楽園(岡山城)の外堀を一周して帰ってきた。