内固定抜去手術 | エトランゼ-別館-

エトランゼ-別館-

元がん患者。
主婦、時々、旅人。

目が覚めた瞬間、何となく縫われているような感覚。

どうやら手術の最中に目覚めてしまったもよう。

「ぎゃー」と一瞬思ったけど、別に痛くないし、眠たくてうとうとだし

まぁべつにいっか、とそのまま手術台の上でまな板の上のコイ。

 

「もうすぐ終わりますよー」

と麻酔科の先生に声をかけられて思い返してみれば

「眠るお薬いれまーす」

の言葉を最後に見事に記憶がカットアウトだった。

 

トータル手術時間は4時間。

抜けるかどうか分からないとあれほど言われた内固定金属の抜去は、なんと最初の30分で終了、あとはケロイドの治療と人工骨の移植で時間がかかったらしい。

 

最初は1時間半の予定だったので、また親に心配をかけてしまった。

病棟に戻ってすぐに、先生の説明がはじまる。

今回は細かく縫ったので傷痕は大丈夫だ、という話がカーテンの向こうから聞こえてくるもそのまま意識が途切れる。

 

 

今回のOPEは筋注も浣腸もなくて快適も快適。

こんなんでいいのかってくらい楽勝だった。

 

いや、本当なら浣腸はやらなきゃいけないらしいんだが今回はパス。

4人OPEの最後の順番で、看護師さんもまだまだとタカをくくっていらしい。

実は直前の検温で37.5℃をマークしていたのだが、それもスルー。

で、いきなり手術室に呼ばれて看護師さんも大慌て。

何も言われぬままストレッチャーで送り込まれた。

 

OPE終了後に左足に入っていた金属を見せてもらった。

思っていたより小さい。

もっと錆びているかと思いきや、磨き上げられたような光沢のステンレス。

けっこう簡単に抜けたとのことで、ラッキーだった。

 

まあそのへん深く考える間もなく、またことんと眠りに落ちる。

麻酔が覚めるまではいつもこうやって寝たり起きたりを繰り返す。

 

本格的に目が覚めてきたのは夜の9時前後。

そこから眠れない夜がスタートする、かと思いきや、今夜に限ってはちょこちょこ眠れた。

少し眠っては目覚めての繰り返しで、快眠とは呼べなかったが、

毎回OPE後は一睡もできない苦しい夜を過ごしてばかりいたので、

少しでも眠れるというのはありがたいことだった。