去年の夏、旅行に行った時に夢を見た。
京都で一泊したホテルで見た夢。汗だくになってうなされて起きた。
夢の内容は、母と血まみれになって殴り合いの喧嘩をしたこと。
その夢は、現実になった。
先週、年甲斐もなく?母と喧嘩した。久しぶりの大げんか。アタシと母は、喧嘩になると約半分と言ってイイほど、とっくみあい。母の手が出るとアタシが止める。さらに手が出て髪を引っ張られて、顔や首をひっかかれる。アタシはそれを止めようと母の腕を押さえる。時には馬乗りになって押さえつける。
興奮状態の母の前で、アタシは常に冷静。とにかく抑える。そればかり。今まで、アタシから母に手を挙げたことは無い。。。イヤ、無かった。
それが、先週の喧嘩で、アタシは初めて母に手を挙げた。彼との付き合いを反対している(まぁ、親としては当然だろうなぁ。)母からの言葉に頭に来た。人に言われた言葉で立ちくらみがしたことなんて無かった。眼球が震えて、視点がズレたことなんて無かった。言葉で殴られたような、そんな感じ。初めての感覚で、怖さを覚えた。
気づいたら母に手を挙げていた。手を挙げた瞬間に「しまった!」と、一歩退くことなく、さらに押した。今考えると、「何をやっているんだ…」と、思うけど、この時ばかりは退く気にもなれなかったし、もちろん謝る気にもなれなかった。。。
彼のことだけでなく、アタシの今までというのは、親に「絶対にダメだ!!!」と、強く言われれば聞かざるを得なかった。彼のことが原因で、ではなくて、きっかけだとしても、アタシは「もぅ退かない!!彼のことじゃないにしても、貫き通したいモノだってある!!」という思いがある。
親の思いはわかる。今だけじゃない。今までもずっと。だから「絶対にダメだ!!!」と、言われれば聞いてきた。親の思いがわかるから。悲しい思いをさせたくないと思ってきたから。だけど、それで絶たれたモノは沢山あった。自分で判断してきたのだから、親のせいにはしてこなかった。「あの時、言ったのは親でも決めたのは自分だろう?」と。
絶ちたくないモノだってある。絶った方がイイとわかってはいても、譲れないモノもある。そう判断したからこそ、「別れろ!!」と、強く言われても、殴られても譲れなかった。
その時々の判断で、後々後悔したこともある。親は良かれと思ったことで「絶対にダメだ」と、言った。アタシは「親はアタシのことを考えて言ってくれているのだから…」と、思って諦めたモノがあった。その時から6年。6年経った今でも、アタシは後悔している。その時の判断を後悔している。逆の判断をしても、”大変な思い”というのは沢山したと思う。だけど、何もしなかった今の後悔よりずっと良かったかも知れない。同じ思いをしたくない。親のせいにしたら逃げ道が出来てラクかもしれない。だけど、そんなことは出来ないししたくない。たった一度だけ、父親に言ったことがある。「今、そう言うなら、どうしてあの時止めたの?どうしてあの時、アタシの思いを汲んでくれなかったの?どうして今なら良くて、あの時はダメだったの?」と。父は黙っていた。それから一度も、その時の話しはしない。
母と殴り合いの喧嘩をした後も、母に謝ることはしてないし、譲れないというコトも伝えた。
親に手を挙げるなんて…って、今でも思う。だけど、それでも譲れないモノがある。
「誰に手を挙げた?親だぞ?謝れ!!」と、言われても退くことはなかった。決して親をバカにしているワケではないし、見限っているワケでもない。尊敬しているし、とても大事。例えば、親の命と引き替えになるのなら惜しくないくらいアタシは親を守らなければならない。何故ならアタシの命より尊いし、必要とされているからだ。命の重さに優劣なんて無いけど…あるのだ。
それでも、親に手を挙げたことに対して謝罪するつもりもないし、気持ちもない。何故なら自分の中で譲れないモノもあるからだ。
手を挙げた瞬間、冷静だったハズのモノが一気に崩された感じがした。だから目眩のような感覚になったのかも知れない。殴られたような感覚になったのかも知れない。今までで初めての感覚だった。その瞬間、恐怖を感じた。「このままでは壊される」と、思った気がする。その崩壊を止めようと思ったのか、守ろうと思ったのか、わからないけど無意識に手を挙げた。。。
尊敬している親だというのに…
それ以降、普通に話すし、今までのように一緒に笑う。相変わらず彼とのことは反対している。何も変わってない。でも、譲れないモノは譲れないと伝わったかも知れない。まぁ、それでも反対はされるんだけど。
夏に見た夢は、正夢だった。夏から疑問に思っていたことが解けた。