昨夜、姉と母に聞かれた。

「好きな人、居るの?」



え…おい、こんな時にそれを聞く?  と、思ったけど、普通に「居るよ、好きな人。」と、答えた。



どんな人なのか、何歳の人なのか、どんな仕事をしているのか、等々を聞かれて、言いにくい部分があったにせよ答えた。多少、事実とは違う部分があったとしても。


急に聞かれたモノだから、言って良いのか迷ったけど答えた。「好きな人なんて居ないよ。」って言ったら、彼を自分自身で否定しているような気がしたから。


彼の存在を話したらとってもラクになった。そして、母と姉もラクになった。もっと早く話していれば良かったかもしれない。だけど、アタシの中で親に話したいと思うほど、彼とのコトを大事にしているアタシが居るんだと気づいた。


母は、「ずっと引っかかっていたコトが通ったから、とてもラクになった。ま、年がちょっと気になるけど。もっと若い子が居るのに。まぁイイか。」と言って、ラクラク眠った。


この日、久しぶりに母と同じ部屋で寝た。父が出張で居ない今、一人で眠るのが心細かった母。事故後だ、当然だろう。安心して眠った母に対してさらに安心したアタシは、この日、グッスリ眠った。




今夜は彼に会いに行く。久しぶりに行くわけじゃないのに、「今夜、多分行けるから。」と伝えたら「ホントに?」と、嬉しそうに答える彼に「嬉しそうだね?」と言ったら「うん、嬉しいよ。」って、照れながら笑う彼。アタシはもっと嬉しくなった。


人の歓びを嬉しいと思えるココロのキャパが出来た。





今回の事故で「神仏なんて居ない…!」と、嘆いた一瞬。だけど、よく周りを見渡せば神は沢山居た。助けてくれた人々、心配してくれた人々。こんなに沢山神が居た。


そう思えるキャパも出来た。





まだまだ親のキャパの広さには及ばないが。親のキャパの広さにも気づいた。数日だった。